活動報告・レポート
2012年3月27日(火)
幸福論
幸福論

毎月一度開催している会議に出席。今の時代を切り取る議論が交わされるのでとても楽しみにしている会議です。今日はアランの幸福論を題材にした話し合いが持たれました。

この中の名文句は「悲観主義者は感情で、楽観主義者は意志の力による」という言葉です。能動的に動かないで気分に任せている人は悲しみにとらわれ、自分の情念にとらわれて心身が硬直してしまうことを不幸と述べています。

逆に、意志の力で楽観主義になることが幸福を作り上げる第一歩で、幸福は行動と共にやってくると記述しています。自分の意志でやる仕事の達成感や自分の仕事を楽しめる姿勢を能力の証と述べています。楽観主義で行動することで苦境を切り拓くことができるという教えです。

もうひとつのテーマとしてマーガレット・サッチャーの映画に触れました。上映中の元英国首相の伝記映画の中に次のような台詞があるそうです。

新聞記者が元首相に「今のお気持ちは」は尋ねたところ、「なぜ私の考えではなく、気持ちを尋ねるのか」と答えました。続けてサッチャー氏は「考えを言葉にし、言葉を行動にする。行動が習慣となり人格を形作り、やがて運命となる。移ろいがちな気持ちではなく考えが大事」だと言っているのです。言葉が考えを司り行動から習慣、そして習慣に基づいた新しい人格が形成されると運命も変わるのです。これはメジャーリーガーの松井秀喜選手を育てた星陵高校の山下監督も指導方針にしている言葉です。言葉が変われば運命が変わるのです。言葉の前に考えがあるとサッチャー氏は述べています。

1980年代の強い英国を作った元首相の言葉に共感を覚えます。その当時、経済学はサプライサイドマネジメントの考え方が世界を動かしました。サッチャーの英国、レーガンの米国を先頭にわが国では当時の中曽根首相が規制緩和を実行して行きました。民間でできることは民間で行うことを基本とした社会を形成し、今の英国や日本の原形を創りました。その成果の是非は別として、考えが方針となり実行に移したことによって国の形が変わったのです。意志の力の強さを感じます。

あれから30年が経過した2010年代。強い意志は姿を潜め、将来の柱がない、或いは将来性を感じさせないような議論が交わされているように感じます。思い返すとサッチャーとレーガンは強い英国と米国の象徴でした。財政赤字と経済低迷から脱する契機となったのは、二人のリーダーの存在があったことも大きいと思います。今も歴史に学ぶことの大切さは変わりません。

顔コリ

顔コリほぐしって聞いたことがありますか。和歌山市内でも顔コリほぐしの施術を受けることができます。その施術の模様の収録がありました。地元のテレビ和歌山が、このテーマを取り上げてくれることになったのです。局アナウンサーがインタビューを行い、そして実際に体験してくれました。顔のコリとは次のようなものです。体中を流れているリンパ液は血液で運びきれなかった老廃物を運んでいますが、これが何らかの理由で滞り老廃物・脂肪分・水分がくっついて固まりとなって起こるものです。

このコリが弛みの原因になっているという考えに基づいて顔のコリを解していくのです。この施術の様子のスタジオ収録があり拝見させてもらいました。コリとは老廃物がたまっているもので、言わば小石がたくさんたまっているような状態です。小石がたまると引力の力によって柔らかい皮膚は下に垂れていきます。目元が垂れるのは年齢の影響ではなく顔のコリによるものだとしたら、コリを取り除くことによって弛みがなくなるのです。

そんな様子が放映されることになりました。関心のある方は施術を受けてみて下さい。但し、女性限定ですから男性はご遠慮ということになります。

介護の問題

和歌山市における介護の問題点の指摘がありました。問題点をまとめ上げてから改めて指摘事項を掲載する予定ですが、和歌山市が地域区分を下げたため経営上の問題、介護サービス低下の問題などが発生することが考えられるようなのです。約1時間問題点と対応策について協議しましたが、問題は深いところにあることを認識しました。次の議会に向けて調査を行います。

障がい者の問題

引き続いて障がい者対策と作業所の運営などに関しての問題を協議しました。同じ日に介護と障がい者対策の問題が発生しました。尤も問題に関しての前兆はあったのですが、続けて話を聞いてみると、同じような問題発生源に突き当たります。

福祉施策に問題があって困っているのは福祉サービスを受ける側です。つまり弱い立場にある人が不利益を被ることになります。この点に関しても深いところに問題があると考えられるので、調査を行うことにしています。

美容

美容と健康は現代社会のキーワードです。何歳になっても美と健康を求めるのは人間であり、女性だけではなく男性も美と健康は関心事項になっています。週末に開催された龍神の美容ツアーは成功を収めていますが、この成功を標準化しなければ財産を活かせないのです。龍神村で開催した女性の美容ツアーの参加者からの感想を聞かせてもらいました。

「美しくなりたいという気持ちを忘れたら駄目ですね」などの感想を聞き、女性の人生を変えるプログラムだという事務局の意見を聞いて、今回ツアーは素晴らしい企画だったことが分かります。

そして運営面での素晴らしい裏話を聞かせてもらいました。龍神体操を参加者に体験してもらうに際して、プロデューサーはトレーナーに対して「参加している全ての女性のことを大好きだという気持ちで教えて下さい」と依頼しています。そうすると体操のレッスンをしている中の言葉と態度が違ってくるのです。「これを続けると美しくなりますよ」や「姿勢が良くなるときれいになりますよ」などの言葉が出てきます。言葉によってやる気になり、参加意欲が高まるのです。

こうして京阪神から龍神村の美容ツアーに参加した皆さんは、満足感を持って帰ってくれました。再び龍神村を訪れてくれることを期待しています。そして和歌山県こそが美容だというイメージを発信したいものです。

お悔やみ

3月の活動報告でも書いたことですが、日赤病院で闘病治療中だったKさんが亡くなりました。親戚の皆さんがお見舞いに訪れたのは、もう長くないことを知り、最後に会って話をしたいと思ったからです。誰がKさんの病床を訪れても、とても元気で話をすることができました。最後の思い出を作りながら送り出すことができました。寂しくなりますが、これからは天国で見守ってくれていると思います。心から感謝申し上げます。