活動報告・レポート
2012年3月20日(火)
お三味線の会
おもてなし

県議会報告書を届けるために、今日最初に立ち寄ったお店で歓迎してくれました。「時間があればゆっくりして行ってください」と温かいコーヒーをいただきました。その時間の会話や話題で心が和みました。こんな気持ちの良いお店が増えると、もっと温かいまちになると感じました。

時間にして15分程度でしたが、朝の時間の大切さを思いました。素敵な一日が始まりました。

お三味線の会

お三味線の会がありました。毎年この時期に開催しているもので、春の訪れを告げてくれるイベントで楽しみに参加させてもらっています。平成23年の春のこの会は選挙前の時期だったことからゆっくりと楽しむ時間がなかったのですが、今年は演奏を堪能することができました。杵屋先生が長い時間をかけて育てたお弟子さん達も舞台に立ち、素晴らしい演奏を披露してくれました。先生からは、一人のお弟子さんを育てるのは時間も根気も必要で大変なことだと聞かせてくれました。小さいころから習い始めても大きくなるにつれて興味が他に移ったり勉学が忙しくなって、お稽古を辞めてしまうことがあります。そして才能がモノを言う芸能なので素質のある子どもに出会い、順調に育ってくれるようにお稽古を続けています。

今日の演奏曲目は娘道成寺、供奴、そして七福神の三曲です。すべて春を感じさせてくれる演奏で、心地良い空気が会場を支配しました。そう言えば最初に演奏会に来た頃は小さかった生徒さんも、すっかり大きく成長して大学生、そして社会人になって演奏しています。人は練習を続けていると技術も人間的にも大きく成長するものだと思います。お稽古事を習っている人は礼儀も正しく笑顔も素敵になります。

演奏会を終えた後の食事会では、今まで舞台で演奏していたお弟子さん達が準備をしてくれています。観に来てくれた方を心からおもてなしをする気持ちが備わっています。演奏会は受付段階から帰る瞬間までで仕上がるものなのです。

そしてお客さんがお弟子さんを育てることも教えてくれました。観てくれる、聴いてくれる人がいるから上達するのです。披露する場がないのにお稽古を続けることは精神的に厳しくなります。緊張するけれども本番の場を設定することは上達するためには大事なことです。

次回は5月の紀伊風土記の丘での演奏会、7月には東京から家元が来ての演奏会が計画されています。お三味線と長唄そして鳴り物を加えての演奏会になる予定です。和歌山県に家元が来てくれる機会は滅多にないので、この機会に一人でも多くの人にお三味線に親しんでもらいたいと話がありました。和歌山県で日本文化を守り広めてくれている杵屋先生がいることは心強いことです。

ひとつのことを続けることは簡単なことでありません。何かひとつのことを続けている人にはそれが分かると思います。一般的には1,000回続けることでその分野の入口に初めて立つことができると言います。確かに1,000回という数字は達成が困難な数字です。毎日続けて3年間を要する数字です。各日だと6年、三日に一度だと達成するのに9年もかかります。杵屋先生は長い時間、和歌山市内での活動を続け、今を迎えています。お弟子さん達も春の花のように成長を続けています。

いよいよ春の到来です。一足早い桜の花に見守られての演奏会で一気に春を感じました。

その他
  • 事務所新設に伴う計画案に関して要望がありました。検討を行っているものの要望に応えるのが厳しい現場状況になっています。来週、再び立ち会って検討を続けることにしています。
  • 春は人事異動の季節です。出会いと別れが交錯する季節にあって、少し早い挨拶をいただきました。別れがあるけれども、もう直ぐ新しい出会いが待っています。そんな季節を繰り返して人は成長していくのです。