活動報告・レポート
2012年3月19日(月)
企業立地
企業立地

経営者と和歌山県内での企業立地についての意見交換を行いました。県内経済からすると製造業、つまり雇用を生み出す業種に進出してもらいたいところですが、関西においてもパナソニックやシャープなどの大企業の工場が海外移転または縮小し始めています。輸出企業にとってこの円高は厳しく、また国内市場が縮小していることや外国市場が主戦場のメーカーの場合は国内立地に拘らないことなどが理由です。更にエネルギーコストの増大も予想されることから将来計画の見直しを行っている様子があります。

そんな状況下において、和歌山県内に大企業が工場立地と雇用の拡大を図ることは常識的には考えられません。投資を見合わせていること、高い土地価格と人件費、人材確保の観点からも県内への企業立地は考え難いところです。

勿論、製造業、できたら基幹産業の進出を図りたいところですが、これまでの経験や接触機会を得ている中から考えると、実現性は極めて低いと考えます。実現可能性の低い製造業ばかり追い掛けていると、県内の活性化、または短期的な投資も生み出せません。

意欲的に投資を行う予定があるのは新エネルギー産業の分野です。しかし京セラは京都府、シャープは大阪府など地元とも言える地域から着手しようとしていることから、和歌山県進出の案件はその次になると思われます。そのため進出を計画している企業があればまず話を聞き、地域の経済振興と少ないながらも雇用を生み出してくれるのであれば、前向きな協議を行いたいところです。

ところで金融機関の役員の視点は大きなところにあります。企業進出に関しては県内経済への貢献も大切ですが、わが国のGDPを押し上げる効果のある企業進出であることが大事だという視点です。GDPを引き上げない、または効果の薄い企業進出を実現させてもわが国経済に貢献できないというものです。金融機関の役割は大きな視点ではGDPの押上げを図ること、国内企業の育成や支援を行うことにあります。融資や支援の判断は企業の業績も大事ですが大きな視点も大事なことなのです。国益を考えることが、私達が持ち合わせるべき大事な視点です。経済対策、地球環境問題への対応、エネルギー問題の視点など、全てに共通していることです。

取り組みは身近なところから始め、視点は大きなところに向けたいものです。

メタンハイドレート

日本が持っている有望な資源にメタンハイドレートがあります。和歌山県新宮市沖にもあると推測されていますし、日本海側には資源大国になれる程のメタンハイドレートがあると言われています。ある方と話し合った中に、太平洋沖に沈むメタンハイドレートは泥と混合しているため取り出し難いのですが日本海側にあるメタンハイドレートは直ぐに取り出せる状態であることを知らせてくれました。日本海側にそれだけ多くのメタンハイドレートがあることは認識不足でした。

先日、勉強会で県外からエネルギー問題の講師を招いて、メタンハイドレートについて研鑽を行った結果を教えてくれました。日本は何故かメタンハイドレート利用について消極的で、海底に潜むこれだけの資源の活用を考えない姿勢に疑問を感じるというものです。日本海域の同資源を活用できるならば、わが国は直近のエネルギー問題から解放され、むしろ資源大国として輸出できる資源を要することになり外貨を稼げることになります。そんな資源を活かそうとしないのが事実であれば問題です。この資源を巡る動きの実態は分かりませんが、有望であれば活用を図るための展望を見出して欲しいものです。

是非調査して欲しいと依頼を受けました。真剣にわが国のエネルギー問題を考えてくれている人もいるのです。

その他
  • 県道における危険対策について依頼がありました。自転車や歩行者の転落が多発している場所があり、市道部分は転落防止柵を設置してくれることになりました。県道部分については県が所管していることから、別途県への依頼が必要となります。安全対策が必要な箇所なので対応する予定です。
  • 道路の凸凹について現地調査を行いました。この道路は継ぎ接ぎ状態になっている状態で、水道やガスなどの掘削工事を行った後を舗装していますが、全体舗装ではないことから自動車の通行により凸凹になっているのです。補修の必要性を感じたので対応しています。
  • 大災害への備えについて話し合いました。日頃から防災対策について話し合うことが大切で、普段できていないことは非常時にはできないからです。
  • 後援会の平成23年度の収支報告について打ち合わせを行いました。収支を確定させているので帳票を作成する作業に入ります。