今日と来週の月曜日は予算特別委員会です。平成24年度の当初予算に絞って質疑が繰り広げられます。この特別委員会が終わると常任委員会、そして本会議へと舞台は移ります。もう春の足音が聞こえてきました。
そして文教委員会について打ち合わせを行いました。今回の委員会質問はまだ全て決定したものではありませんが、教師へのメンタルヘルスの問題を取り上げようと考えています。教師がストレスにより休職しているケースがあり、これから若い教師が増えてくるに際して、ストレスを溜め込まないこと、本人にストレスがたまったと感じた場合の初期対応のしくみを整備しておくことが必要だと考えています。ストレスチェックを初めとするしくみについて協議しました。
和歌山県ではメンタル面での対応は比較的早い段階から対応するしくみを整えていることが分かりました。平成18年度からストレスに対応するしくみを作っているので、上手く活用を図れると効果が期待できます。そのしくみを活かす方法や制度の充実が図れないかどうかを提言したいと考えています。
他にも県立高校の入試についての提言や、大阪府内の私立高校に和歌山県内から生徒が流出していないかなどについて質疑を交わす予定です。
コンサルタント経営者から、和歌山市に一番必要なことについて意見をいただきました。どの業種もそうですが、お客さんが減少していることが大きな問題です。飲食店、デザイン、美容室を初めとする全ての業種でお客さんが減少しているのです。コンサルタント経営者はお客さんである各業種を巡回していますが、お客さんの減少により経営が厳しくなっている現状に突き当たっています。
和歌山市は人口が減少しているのにも関わらず、新しい飲食店や美容室が次々に出店されています。新しいお店が進出してくれることは良いことなのですが、市場が増えていないため既存の店舗からお客さんが減少し、新しい店舗に移るような状態になっています。
また新しい店舗が出来ると、今度は、お客さんはその店舗に流れるなどの循環があり、お店が増えるに従って多くの店舗の経営は厳しくなっているのです。勿論、流行店もありますが、お客さんの嗜好の変化は早いのでハード面では対応しきれない部分があり、ソフト面でも従業員教育が追いつかない場合もあるようです。
ハード面では流行を取り入れた新しい店舗の方がお客さんに気に入られます。お客さんへのサービスは従業員の質の問題が大部分を占めています。従業員の教育、訓練によりレベルを高めることが必要ですが、人材には投資が必要です。ハード面、ソフト面、どちらもレベルを高めるためには資金が必要なのです。ただ和歌山市内では事業資金が回らない現状があり、どうしても既存店舗苦戦を強いられているようです。ここから脱却する処方箋はなく、マクロ的には人口を増加させることが対策として挙げられますが、これも簡単なことではありません。
企業誘致と新産業への取り組みを支援すること以外に、短期で人口を増やす方法は考えにくいところです。
また観光産業についての意見交換もありました。和歌山市に観光客に来てもらう方法について議論しました。残念ながら、現状ではリピート性を持つような魅力的な観光地はありません。和歌の浦や和歌山城が代表的な観光地ですが、二度目に来てもらうことが難しいのです。それは変化がないからです。人は何度もそこに行くのは何かがあるという期待があるからです。何かとは、変化、感動、驚き、エンターテイメントなどです。一度目と二度目は違う驚きや発見があることは、リピートのお客さんを引き寄せるために必要なことです。和歌山市の観光地にはその部分が欠けているのです。
一度目は話を聞いて来てくれた人が二度目に来てくれることは稀なのです。こちらから声を掛けなくても、自分達だけで和歌山市に来てくれるような観光地にならなければいけないのです。今後も、観光地としての和歌山市のあり方について協議を続けることにしています。
人が望んでいるものは健康と美容であると聞きました。早くから言われていることですが、女性も男性も健康と美容への関心が格段に高くなっています。そして続けられる秘訣は無意識であることです。意識してやらなければならない健康法や美容法は長続きしません。室内で走る装置などは、一年後も使い続けている人は少ないと思います。健康になると分かっていても続けられないものです。人は良いと分かっていることでも、怠け者の性質を持っているため楽を好むので続けられないのです。
ですから健康法や美容法も無意識で続けられるものに限ります。例えば寝ている間に効果がある方法などが有効です。続けるためには無意識のものにするか、それを続けることが無意識レベルにまで高める方法を取るべきです。
健康や美容など望むことでも意識しなければならないものは続かないのですが、意識して継続することの難しさと、それを達成している人の精神力の高さに驚きます。