活動報告・レポート
2012年3月8日(水)
一般質問最終日
一般質問最終日

早いものです。もう平成24年2月県議会定例会の一般質問の最終日を迎えました。当初予算の審議とそれに関わる質疑を交わしていますが、それぞれにおいて熱のこもった質疑が交わされています。今日の一般質問でも入札問題に関わる真剣な議論が繰り広げられました。真剣勝負の場であることが分かる場面がありました。

また高等専修学校に関する質疑があり関心を持って聞かせてもらいました。丁度、傍聴に来ていた、りら創造芸術高等専修学校の山上校長先生と会ったことも要因です。高等専修学校は、公立高校や私立高校と比較して県からの支援金は極端に少なくなっています。同じ高校生なのに必要な支援の必要性を感じました。

公立高校の学生一人当たりの経費は、平成22年度決算ベースで101万円となっています。公立の高校生一人に必要な経費は101万円なのです。これだけの経費を掛けて県内の高校生を育てているのです。教育の有り難さ、そして重要性が理解できる金額です。高校で学んでいる学生にも、これだけの経費を掛けて学ばせてもらっていることを知って欲しい位です。そして私立高校への支援は平成24年度予算案では、一人当たり328,030円となっています。対して高等専修学校の生徒一人当たりの支援は3万円となっています。公費の支援体制に大きな差があるのです。直ちに是正すべきとは言いませんが、この差があることを認識しておきたいと思います。

りら創造芸術高等専修学校の卒業生の中には、NHK朝の連続ドラマの「カーネーション」に登場している役者もいますし、平成23年の全国植樹祭の開会式で、熊野の精を演じてくれた生徒もりら創造芸術高等専修学校の生徒の皆さんです。山上校長先生によると、卒業間近の生徒も、毎日学校に通っている毎日になっています。この学校が大好きな生徒ばかりで、卒業までの日々を名残惜しく感じているようです。そして卒業に向けての制作活動も行って、芸術と創造力を高める教育が浸透していることが分かります。教育が熱心で素晴らしい生徒を輩出している高等専修学校への支援は継続して欲しいと思っています。

なお余談ですが、平成22年度の高校退学者は484人で、全体の1.9パーセントの比率があります。一人でも退学者を減少させたいものです。

今日で一般質問を終え、いよいよ明日から委員会に入り、各部局別に予算審議に入ることになります。

介護施設の相談

和歌山市内の介護施設で発生した事件に関しての相談がありました。内部の話なので詳細は記しませんが、最近県内で頻繁に発生している介護施設内での問題が発生しました。ところが自助作用がなく、同じような問題が繰り返し起きているようです。被害を被るのは入居している皆さんで、物が言えない立場の人が実害を受けているのです。内部で起きているため外部からは分かりにくいものですし、真偽の程ははっきりしませんから事件性は問われない場合があります。今日の相談は実名ですし、実際に入居されていた親族からの相談でありこの案件に関して内部の事実が浮かび上がりました。

早速、調査依頼を行い、それ以外の方法でも対応する予定です。

その他
  • 夕方からは県議会二期生の懇親会を行いました。会派や政党が違っても気軽に話し合える議員であり、今議会の議論について、明日からの予算委員会での質疑について意見交換を行いました。議会の熱い議論はまだまだ続きます。
  • 組織内部で発生している問題についての依頼がありました。組織内の事案は表面化しにくいことや、組織内のルールがあることから、第三者が踏み込むことは難しいことがあります。ただ弱い立場の人が守られていない場合が大半で、人として救済する方法を見つけなければならないと考えています。現在対応中です。
  • 議会の中でおもしろい表現の発言がありました。悪魔は細部に宿るという言葉、そして心は形を現し形は心を現す、という言葉です。どちらも良く似た意味ですが、心をきれいに保つことが正義を貫ける条件だと言えます。悪魔の侵入を防ぐように心を保ちたいものです。