活動報告・レポート
2012年3月6日(火)
一般質問三日目
一般質問三日目

本日も4人の県議会議員が登壇しました。台風12号被害からの復旧と復興について、電力問題について、産業廃棄物の最終処分場について、老人福祉の問題などが議論されました。多く課題を本会議場で議論し施策の道筋を示しています。さて道路照明へのLED照明の普及に関して県は積極的に取替えを進める方針を示し、防犯灯のLED照明の普及に関しても平成22年度と平成23年度補助制度を設けて支援してきましたが、今後も支援する意向を示しました。節電と省エネルギーに関与する取り組みなので、見える形の施策として実行していく予定です。

和歌山県立医大

議会終了後、県立医科大学を訪ね、理事長と副理事長とも懇談できました。理事長は脳の専門家ですが、今日の話題は絵画についてでした。絵は難しいけれど絵に向かっている時は楽しい時間になるということです。大人になると自分が能動的に取り組まなければ絵を書く機会はなくなります。小学校の時は絵を書く時間がありましたが、その際上手だとか、そうでないとか評価された経験がある場合、絵を書くことが苦手になっている人もいます。絵は自由な発想で描くことが大事なことですから、上手下手で順位づけする必要はないと思います。発想力を伸ばせるような絵の授業になれば、大人になってからも絵に親しむ人が多くなるような気がします。

福祉問題

和歌山県内の福祉施設での虐待が報道されています。福祉事業者の方と話し合いましたが、虐待の実態については分からないようです。介護現場で起きている全てのことを経営者が把握できる訳ではないからです。相当の注意を行っていますが、例えば夜間や出張時は監視が行き届きません。そんな時に事件が起きる場合があります。

そして福祉施設における虐待とは身体を拘束する意味があることを知りました。殴ったり抓ったりすることだけが虐待ではなくて、動き回らないようにベッドから降りられないようすることや、夜間に部屋の扉に鍵を掛けて自由に出られないようにすることなども虐待となります。つまり入居者の自由を奪うことが虐待なのです。何故そんなことをするのかと言うと、人件費を抑えるためだそうです。夜間、入居者が自由に部屋から出入りできる状態であれば夜間勤務の介護職員さんを複数人配置しておく必要があります。ところが部屋に鍵を掛けておけば、極端な話、夜間は一人の勤務体制でも管理できます。

介護職員という経営上で言うところの人件費の削減が図れるため、入居者の身体の自由を拘束することもあるようです。これは大きな問題です。

また4月から介護制度が変わります。和歌山市から福祉施設への支給金額が減少になる予定だと伺いました。当然福祉施設の経営は厳しくなります。経営が厳しくなるので水増し請求が増加しないかが問題として考えられます。

経営を安定させるために補助申請を事実と違ったものにしようと思わせないように歯止めが必要です。

今日話をした福祉施設の経営者は「入居者の笑顔が毎日見られる状態にすることが経営者の役割です。そのためには介護職員さんにも厳しくしています。そして不正は絶対に許されないことです」と話してくれたように、正義感を持って福祉施設を経営している人がいます。使命感に燃える経営者ばかりだと問題は発生しませんが、残念ながら問題が発生している現実があり、必ずしも全てがそうでないことを物語っています。

高齢者が幸せな老後を過ごせる和歌山県であって欲しいものです。介護について貴重な意見交換ができました。

その他
  • 県議会報告書の印刷について、平成23年の後援会活動の収支報告書の作成について打ち合わせを行いました。
  • 通夜式に参列いたしました、いつもそうですが、家族を亡くした悲しみや痛みは想像できません。心からご冥福をお祈りしています。