活動報告・レポート
2012年3月1日(木)
バリアフリーツアー
バリアフリーツアー

全ての人が快適な旅行ができる。地域としてそんな取り組みを行っているのが伊勢志摩です。伊勢志摩観光においてはバリアフリーツアーが確立されていて、日本一のバリアフリー観光地となっています。

先週、和歌山市内の福祉施設のオーナーが伊勢志摩のバリアフリーツアーの状況の視察に訪れているので、その視察結果を聞かせてもらいました。地元のNPO法人伊勢志摩バリアフリーツアーセンターでは、日本で初めてバリアフリーの観光案内、観光施設の斡旋、旅行アドバイスを行っています。身体が不自由な観光客の視点での観光地作りを目指している団体です。

伊勢志摩はそれでなくても日本を代表する観光地ですが、バリアフリーの観光地を目指してタクシーや旅館、ホテル、飲食店など全ての観光に関わりのある事業者に着地型バリアフリー観光を浸透させています。今では日本一となっているようで、高齢者や障がい者の皆さんが伊勢志摩への旅行、温泉、おいしい食事を取るお手伝いをしているのです。

新しい観光のあり方の先進地としてなっています。また東京発のバリアフリー観光の取り組みもあるようで、関西方面へのお客さんが多くいることも知りました。関西は歴史があり魅力ある寺社仏閣が多いのでバリアフリーツアーのお客さんが多く訪れていることも知りました。京都や大阪などではバリアフリーツアーの受け入れ体制を整えていますが、和歌山県にはその受け入れを斡旋する団体や拠点はありません。この分野でも後進的な取り組みになっていることを残念に思いました。

和歌山県は観光産業が重要な産業ですから、全国で取り組みが始まっているバリアフリーツアーの考え方や体制を導入させたいところです。但し、事業化には行政機関や旅行事業者からの支援が必要なため直ぐには動かないと思いますが、全ての人に優しい観光地和歌山県を目指したいものです。

一般質問打ち合わせ

来週3月7日、午前10時から予定している一般質問に関して当局と打合せを行いました。

今回一般質問を予定しているのは、和歌山南インターチェンジについて、新エネルギーへの取り組みについて、国際人育成についての三つです。

それぞれの部局と質疑に関する議論を行いました。事前にこちら側の考え方を示し、当局の意見を聞きながら質疑の内容高めていくこと、県政の課題について共通の理解を深めていくためにも打ち合わせが必要です。

この打ち合せと質問内容は一般質問の直前まで繰り返すことになります。質疑の品質を高めるためにも課題の考え方や必要な施策の議論と意思疎通は必要です。明日から一般質問に入りますが、その間にも私の一般質問の打ち合わせを入れる予定です。

観光地として欠けるもの

和歌山市の観光地には逸話が少ないので観光客からすると、事前に調べる楽しみや現地に来て思い描いていた姿との違い、新しい発見、逸話に触れた感動などが感じられないことが問題だと指摘がありました。また主要な観光地、和歌山城、和歌の浦に行っても買い物や地元カフェに入る楽しみがないので、ひきつける要素に欠けるという指摘もありました。

好事例として海南市黒江の活性化について話をしてくれました。黒江塗りで有名な海南市黒江の狭い通りには、古家を改装したカフェや土産店がたくさんあるようです。歩いて楽しい、お店に入って楽しい環境に整備されていることを知りました。海南市黒江が観光地として再生されていることを聞いたので現地に行ってみるつもりですが、和歌山市内の観光地にはそんなカフェやおしゃれな小物を扱っているお店が見当たらないのです。もしそんな場所があれば、地元の若い人も立ち寄るスポットとて注目を集めている筈です。

地元で若い人の代表である和歌山大学観光学部の学生さんに協力してもらって、和歌山市内の観光地に人が集まるしくみを考えたいと話し合いました。同大学の観光学部の学生さん地域振興に協力してくれていますが、和歌山市内の観光地での活動事例があるかどうか分かりません。仮にあるとしても、まずボランティア感覚で地域に入っていると思いますから、経営感覚、つまり観光に携わることによって収益が見込めるしくみ作りについて学んでもらえる機会を提供したいと考えています。それが社会人になる時に役立ちますから、話を持ち掛けたいと考えています。