わが国はエネルギー確保が最優先課題となり地球環境問題への対応は忘れ去られているようです。ただ現在惹起しているエネルギー問題は、政府がしっかりと指針を示せば解決に向かう性質のものであり、1970年代の石油危機と違った形でのエネルギー危機となっています。化石燃料を使ってエネルギーを確保している姿は時代が逆行した感があり、そのことが地球環境問題を置き去りにしているように見えます。様々な活用が可能な化石燃料を燃やして他の形のエネルギーに変換させることは実はもったいないことであり、何億円というお金を燃やすための化石燃料を輸入している姿は正しい姿と言えるのか、疑問に感じます。
エネルギー確保と地球環境保全の問題は相反する性質を持っていますから、現在の状況で地球環境保全を図ることは困難です。それでもここで立ち止まってはいけません。何度も書き込んでいますが、地球環境問題は文明論であり状況変化によって考え方を変えるべき問題ではないのです。但し、人類の行為によって本当に地球が温暖化しているという前提条件がありますが。
午前中は、地球環境保全を図る施策に関して協議を行いました。ひとつは再生可能エネルギーの導入についてです。県所有地や公共施設の空きスペースを活用して新エネルギーを生み出し、そこから県の利益も生み出そうという試みです。まだ事業化されていないしくみですが、未活用の場所があれば県収入増加につながるものですから検討をしたい施策のひとつです。
また節水をすることで二酸化炭素排出量を削減する取り組みについての協議も行いました。環境省の環境家計簿らよると、水1m3の節約で360gの二酸化炭素の排出を抑えることができるのです。これは節水によって温水の利用を減少させることによる効果です。既に京都市内の小中学校で節水の取り組みが実施され効果を出しています。エコアクションポイント対象の取り組みであれば、節水に要する費用の何パーセントかはポイントで還元されるので学校で必要な物の購入に当てられるのです。
地球環境保全につながる取り組みをすることによって、経費削減とエコアクションポイントが付与されることになります。和歌山県でも節水施策を導入したいと考えています。
現状維持で何も変わらないのであれば、やらないよりもやる選択肢を選びたいものです。
再生可能エネルギーの導入に関して実現可能な場所の紹介があり、現地を訪れて調査しました。専門家と共に訪れたところ、「この場所が不適切であると言った場合、一体どこが適切な場所といえるのでしょう」という答えが返ってきました。
クリアすべき問題はありますが、出来る可能性があれば調査結果をまとめて地主を初めとする関係者に報告をすることにしています。
各方面から和歌山県は再生可能エネルギーの適地だという意見を聞いています。この自然がもたらしてくれている資産を活かすことが県土発展につながります。他府県から調査してくれた結果から推進を図りたいところです。
やりたくても出来ない県がありますから、導入の可能性があるだけでも有り難いことです。
夕方からは後援会の懇談会を行いました。複数人が集まって平成24年3月議会の報告やこれからの取り組みに関して協議しました。度々県政報告を行っていることから、「ニュースも見るようになりましたし、政治に関心を持つようになりました」という意見があるなど、分かり易い県政報告や説明をすることで関心を示してくれる周囲の人が増えてきました。政策や議論の内容を分かり易く伝えることが何よりも大切です。伝え方は人それぞれですが、政策や取り組みを理解した上で噛み砕いて自分の考え方を持ち自分の言葉で話すことが大切です。ありのままを伝えても分からないことがありますから、自分の保有している知識や経験を元に話の構成を考えて話すことで分かり易いものになります。
今日のような機会を定期的に持って欲しいという意見が多々あることから、定期開催をしたいと考えています。