活動報告・レポート
2012年2月24日(金)
文教委員会
文教委員会

一昨日に開会した県議会定例会が二日目を迎えました。本会議に引き続いて文教委員会が開催されました。委員会で審議した補正予算に関する議案3件はいずれも全員賛成で可決となりました。議案は平成23年度一般会計の補正予算、平成23年度修学奨励金特別会計補正予算、修学奨励金貸与条例の一部を改正する条例の3件です。

この結果は3月2日の定例会本会議で採決されることになります。

星林高校視察

午後からは文教委員会として和歌山市内の視察に出掛けました。最初の訪問地は県立星林高校の国際交流科を中心とした国際理解教育推進の取り組みについての調査です。

昭和63年に星林高校に国際交流科を設置して英語教育に力を注いでいます。当時は、グローバル化の進展と国際人を育成するための教育の必要性が高まったことから、星林高校に国際交流科が設置されました。最近は経済危機や留学を希望する生徒が少ないことから、設立当初と比較すると希望者は少なくなっているようですが、これからの時代はもっと重要性が高まると考えています。是非とも和歌山県をリードする国際教育に発展して欲しいものです。

ところで平成22年度の長期留学を希望する生徒は4名の実績があります。この人数が多いか少ないかは分かりませんが、星林高校では留学制度も充実させているので、もっと活用を図って欲しいものです。1年間休学して留学する方法と、単位認定を受けるため休学しないで留学期間を通算する方法があります。生徒に選択肢があるため、この制度を利用して多くの生徒に留学経験を積んで欲しいと思います。

また英検2級を目指して団体で英検を受験する取り組みもあり、平成22年度は8名が英検2級に合格しています。国際社会で活躍する人材がここから旅立って欲しいと期待しています。

また国際交流科のALTによる授業と普通科の英語の授業を見学させてもらいました。国際交流科の授業はパソコンを活用したもので、画面を見ながらALT教師の英語の聞き取りをしていました。一年生だったことから全ては聞き取れていないようですが、聞き取りと発音の訓練は実施していることが分かりました。

また普通科の英語の授業も全て英語で進められています。オールイングリッシュのため授業中は先生も生徒も日本語は使いません。ただ先生が一方的に英語で授業を進めている感があり、生徒からの英語は聴こえませんでした。やや大人しい英語の授業となっていました。

いずれにしても星林高校の国際交流科は県内随一の英語教育実践の場ですから、これからに期待しています。

太田城址視察

引き続いて太田城址の視察に向かいました。和歌山市太田にある太田城は豊臣秀吉が行った三大水攻め城の一つです。備中高松城の水攻めは有名ですが、その次に水攻めの攻撃をされたのが紀伊太田城です。余り知られていないのは、太田城の形跡がほとんど残っていないからです。本日訪問した来迎寺は、戦国時代の太田城の本丸跡と言われていて、太田城址の石碑が建立されています。

歴史的には豊臣秀吉が1585年に10万人の大軍で太田城に攻め込みました。根来寺と雑賀衆、そして太田左近宗正を中心とする太田党は屈することなく篭城をして抵抗を続けました。そこで豊臣秀吉は根来寺を焼き払った後、太田城を包囲して水攻めを行ったのです。

太田城を包囲するためにお城の周囲、全長6km、幅30mに土を積みお城を囲いました。この作業はわずか6日間で完成したと伝えられています。現代でもこれだけの土を積もうとしたら一ヶ月は必要だと説明を受けましたから、如何に豊臣秀吉の迅速さと人力の凄さをうかがい知ることができます。現在も残っている堤防の一部も視察しましたが、巨大な堤防が想像できるものでした。そして巨大な堤防に囲まれた太田城は泥水の中に浮かぶようであったと聞きました。約一ヶ月、篭城を続けた太田党ですが、それ異常は持ちこたえることができずに、太田左近宗正は自刀して太田党は滅びることになるのです。

1585年に紀伊を平定した豊臣秀吉は、その後関東の北条氏を攻めこれを破り、天下を統一することになります。

天下統一の経過を振り返ると、紀伊の国、太田城を攻めたのは戦国時代の終わりを示す時期でした。歴史的な意義は中世から戦国時代への転換期であり、ここから豊臣秀吉に逆らえる勢力はなくなり戦国時代が終わる気配が漂い始めます。

太田党が支配していた紀伊の国は共和制を取る自由な社会でした。一人の権力者が支配できない共和制度的な統治をしていたことから、権力に対して反骨心を持っている紀州人の心意気が感じられます。そして水攻めに合いながらも権力に屈しない紀州人の心意気も感じます。

この気性は今も受け継がれていて、権力に屈しない自由な社会が存在しています。そのため保守的な行動になりますが、権力で押さえつけられないDNAが和歌山県民に受け継がれているようです。

そして太田城址保存会の皆さんが視察を出迎えてくれました。太田城の歴史を執筆している太田孝さん、その文章を校正した藤田さん、秋月保存会会長、そして太田地区の小西会長です。文教委員会の正式な視察を歓迎してくれて、寒い中、出迎えてくれたのです。今日の日をとても楽しみにしてくれていて、地元の自慢である太田城址を将来にわたって保存し、歴史を語り継ぐための取り組みを知ってもらいたいと思ってのことです。

こんな素晴らしい保存会の取り組みを和歌山市全体に知ってもらいたいものですし、和歌山市の歴史的財産として引き継ぎたいものです。

本当に素晴らしい視察になりました。

祝賀会

和歌山航測の尾野安次氏が叙勲を受けたことを祝して祝賀会が開催されたので、喜んで出席させていただきました。文教委員会の視察があったため遅れての参加でしたが、尾野会長をお祝いすることができ、心から嬉しく思っています。測量業界の発展に寄与された功績は多大で、これからの発展を心から祈念しています。

本日は本当におめでとうございます。

その他
  • Kさんから大阪と和歌山の連携、そこからアジアに向けて発展させたい取り組みがあることの相談がありました。その取り組みが医療費の抑制につながることを目指したいと話してくれました。具体的な内容に関しては後日、協議することにしました。
  • 和歌浦に新しい事務所が建設される予定です。現場を訪問して建設における問題点の協議を行いました。この社長さんは全て自力で仕事をするのですが、今日の相談は全く専門外だったため依頼があったものです。可能な限り対応します。
  • 仕事を希望している方と面談を行いました。ボランティア活動に熱心な方で、今関わっているボランティアを続けながら、仕事で社会参画したいという希望があります。両立させることは大変ですが、希望が適えられるように支援しています。