このところ毎日のように新エネルギー、とりわけメガソーラーに関する相談があります。その理由は、再生可能エネルギーの買取単価の決定が近くなっていること、全国的にも事業化を考えている事業者が適地を探していることから日照時間が長い和歌山県が候補地として考えられていることが要因です。和歌山県も話があれば聞いてみる姿勢を取っていて、電力不足への対応、県民の皆さんに節電をお願いしている関係から、少しでも電力不足を改善するために積極姿勢で臨んでいます。
基本的に公共用地への話が多いのですが、県内の民有地の活用についての相談がありました。どの候補地も面積についての問題はないのですが、整地の必要性と侵入道路の問題があり簡単には進まないと考えています。また農地の場合は太陽光発電に開放するための法整備の状況待ち、山林の場合は民有地の林道の幅が狭いことから機材が搬入できないことなど課題は多いのですが、全国どの場所でも条件は同じです。和歌山県として何が県土発展につながるのかを考えた上で対応したいと考えています。
とても熱く語る二人のTさんが来てくれました。元々私が行った県議会報告会にTさんが参加してくれていて、その友人のTさんに「とても勉強になるよ」と話をしたことが契機となり、政治に関心のあるTさんと共に来てくれたのです。とても楽しみにしていましたが、楽しみにしていた通りの方で約1時間30分、内容の濃い話し合いが出来ました。早速、県議会一般質問も見に行きたいと要望があり、3月議会の案内をすることにしました。
Tさん曰く「政治を見ていると腹が立って今の政治家に任せられないと思っています。コーヒーを飲んだとか飲まないだとか、政治と関係のない個人的な質疑が交わされているなど、国家的危機なのに何をしているのかと思っています」と強い意思を持って話してくれました。
そして「今の政治に期待できないのであればしくみを変えることを求めたい」という話です。今の野党が与党になったとしても、同じことの繰り返しとなり発展性は極めて低いと思うことがその理由です。「総理大臣になる人物が見当たらないのが国政の問題で、これだけ期待の持てない政治をしているのは日本だけではないでしょうか」という問いもありました。
歴史的に近代日本は織田信長の登場から始まります。織田信長が中世日本の体制、つましくみを一気に変えてしまいました。兵農分離、流通改革で経済を活性化させたこと、そして家柄を重視しないで新規人材登用などの制度を作ったのが織田信長です。それが近代国家へと変革を遂げた明治維新の登場へと続きます。明治維新もこの国のしくみ変える改革だったのです。制度疲労を起こした時にしくみを変ることが新しい時代の到来を呼び込みますし、それが出来ないと沈む歴史が始まります。一度沈んでしまうと、改革の波が来るのは100年単位の先の話になります。
Tさんは「しくみを変えることが日本を変えることだと素人でも理解できます」と話してくれたように、硬直化した制度の下で真の改革ができないことを感じているのです。Tさんが参画している和歌山市の団体についての疑問点についての話をいただきました。その団体は和歌山市から毎年約10万円の補助金を受けています。ところが実質的な活動をしていないというものです。年に二回程度の研修会に会員が順番に参加しているだけで、その研修機会を活かす活動もないのです。そして翌年度になると、また和歌山市から約10万円が振り込まれます。
「こんな補助金制度を突っ込む議員さんはいないのでしょうか」という質問がありました。その団体と補助金についての資料を持ち合わせていないので軽率なことは言えませんが、長く続いて支出している補助金の見直しが必要な時期であることは確かです。時代は大きく変化していますから、今まで必要であった補助金が不要になっていることも考えられます。パソコンでその役割が代替できること、またはインターネットの方が情報伝達速度も効果もある場合があります。
この団体では補助金の他に市役所からティッシュや団扇が届けられて毎年、駅前で啓蒙のためにそれらを配布する仕事があります。出社途中のビジネスパーソンにビジネスとは関係のない宣伝をしても読んでくれないばかりか、ゴミが増えるだけです。補助金が必要な活動かどうかの見直し、そして活動計画に基づいて補助金を支出するしくみに変えることも考えられます。今年はこの活動をするから10万円が必要、次年度の活動は市が財政難のため縮小に協力するのでゼロにするなどの弾力性を持たすことも出来る方策です。
こんな団体の補助金についても、長年見直しされないで今日に来ていることの不思議を知らせてくれました。補助金は天から降ってくるものではなくて全て税金で賄っているものです。活動の実態、時代背景と合わせて見直し対象とすべきものです。
こんな議論が続きました。「私達の声を聞いてくれることを嬉しく思います。余りにも聞かない人が多いので、そのことが民意から政治が離れている原因だと思います」というものです。
県政報告会実施と一般質問を聞いてもらえることが決定しました。地方の政治も大丈夫であることを示したいと考えています。
組織の中の歪について考えさせられる事例がありました。外から見るのと中に置かれている状況に違いがあることは多々あります。それが大きく違っていると、そのギャップは埋められない不信感となり、白日の下に晒されることにもつながります。
公的機関や大きな組織であるというだけで私達の信頼性は高いのです。そんな組織の中で発生している社会的正義に反する問題は、「組織内のことだから」では済まされないことがあると感じる事例です。勿論法律違反をしている訳でもありませんし、立場からすると組織のしくみの中で声をあげられない問題なので表面化することはありませんが、誰も対応しないでおくと同じことが繰り返されることになります。
これ以上、精神に苦痛を受ける被害者を出さないように可能な範囲で対処したいと考えています。
福祉施設で働く人が訪ねてくれました。福祉現場で最も大事なことはヘルパーさんと介護サービスを受けている人との信頼関係です。人間関係は誰でも良い問題ではなくて、この人でないと駄目だという位の信頼関係を築くことが重要なことです。勿論、人によって価値観が違いますから、信頼関係ややさしさは不要と考えるヘルパーさんもいるかも知れません。しかし介護の仕事は金銭や点数だけで割り切れるものではないのです。
家族のように接してくれるヘルパーさんは介護サービスを受けている人と同居者にとって家族と同様です。やさしい心を持っているヘルパーさんは、時にキツイ言葉で傷つきますが、絶対に介護サービスに必要な人材です。体力的にも精神的にも厳しいこともありますが、自分の本当の親のように介護サービスをしてくれるヘルパーさんがいるから、現役世代は安心して働くことができるのです。
そんな感謝の気持ちを持ってヘルパーさんに感謝したいと思いました。直接会って話を伺うと、高齢世代になった親を持つ私達が安心して仕事が出来ているのも、何の憂いもなく社会のために働けているのも、それを陰で支えてくれるヘルパーさんの存在があるからです。
親の老後は子どもがみるのが人として当たり前ですが、現代はそれが出来難くなっている社会ですから、本来自分がすべき役割をヘルパーさんが担ってくれていることの有り難さを実感します。
社会において人は支えられて支えています。まず支えられていることを知らないことには驕りの気持ちが発生します。自分の親が信頼しているヘルパーさんは天使のような存在であり、天使に守られている親は幸せだと思います。
時に天使も涙を見せることがあります。微笑みの天使に涙を流させることは悲しいことです。一所懸命になっている人の心に、こんな出来事があってはならないのです。人には気持ち伝わります。温かい人からは温かい気持ちが伝わってきます。優しい人からは優しい気持ちが伝わってきます。温かくて優しいヘルパーさんから介護サービスを受けている人はきっと、その温かさと優しさに包まれて幸せな気持ちに浸っていると思います。
そんな信頼関係に結ばれた介護サービスをずっと続けて欲しいものです。人材は人財ですから、温かくて優しいヘルパーさんはかけがえのない人です。明日になれば天使の涙が消え、再び元の微笑みの天使になっていることを心から待っています。
昨年と同じように春が訪れますが、新しい出会いのある春は昨年と違う春になります。初めて出会う春の到来を待っています。
夕方から会った方との話は楽しいものでした。氣の力について、心身が健全になった時に力が発揮できることについてなど、見えないものが人を動かしていることについては話が弾みました。
また活動報告を楽しみに読んでくれていることも知りました。「一緒に活動しているように感じています」と笑顔で話してくれたことに感謝しています。笑顔の素敵な人と一緒に居る時間はとても素敵な時間となります。約1時間30分の微笑み談義は、今日の活動の締め括りに相応しいものです。
春以降の活動についても話し合って帰路につきました。