活動報告・レポート
2012年2月18日(土)
訪問活動
訪問活動

朝から凄い雪が降りました。午前9時過ぎから10分以内に周囲は雪色に染まりました。空は白く道路も白く、そして吹雪が車を襲いました。瞬間の出来事でした。そのため出発時間を約30分遅らせて訪問活動を開始しました。

それにしても冷たい空気と寒さでした。車を降りるたびに身体が冷え込んでいきます。それでも今日の訪問予定の40人の皆さんのところへの訪問を終えました。寒い中迎えてくれた皆さんに感謝しています。

Mさんは電力不足について心配してくれています。来週の2月20日で関西電力の高浜原子力発所が定期点検に入るため、管内の原子力発電所が全て止まることになります。この寒さが続くようなら電力不足は現実のものになる恐れがあります。産業を支える電気が不足すると日本経済は益々失速することになります。政府には早く対応策を講じてもらって電力の不安のない日を取り戻したいものです。

Yさんは技術者です。次のような話を聞かせてくれました。巨大技術に無理をさせると必ず歪がきます。現在ある発電所を全て稼動させると電力不足を解消できると思っている人がいますがそれは間違いです。多少のトラブルがあってそれを克服させながら機器は動かせるものです。機器の性質は100か0かではないのです。つまり絶対安全でも絶対に危険でもないのです。そんな技術は存在していません。多くの場合は技術力やオペレーション力によって機器を100に近づけているのですが、小さな不具合はあるので人の力で制御しているのです。絶対の安全を求めて運転できるものはないのです。原子力発電所、飛行機、自動車、電車、船舶、石油掘削など全てのものが絶対安全だとは言えないのです。人によってリスクを最小限に抑える巨大技術を社会のために活用することで文明も経済も発展してきたのです。

日本は世界で最高の安全と安心、そして快適な暮らしを持っている国です。それらは巨大技術とそれを支える人によって守られています。そして巨大技術にはトラブルは付き物ですから、予備率を持たせているのです。重要な設備に対してバックアップ体制を取っているのはそのためです。電力の予備率もそのために確保しています。100の電力供給をするために効率化を求めるのであれば100の電気を作れば良いのですが、もしトラブルが発生して一部の発電所が停止した場合、社会も生産体制も混乱します。現代社会において電力不足はあってはならないのです。従って100の電気が必要とされるのであれば予備率をもっておくことが必要となります。現時点においてその予備率がなくなっているのです。来週からは綱渡りの電力供給体制に入ります。少しのトラブルがあっても社会は混乱しますから万全の体制で発電所の運転することになります。

もうひとつ、国益を損失していることがあります。原油を燃料としている火力発電所をほぼフル稼動させていますが、原油を焚くことで燃料費が嵩んでいるのです。わが国の原子力発電所を止めることによって、一日当たり原油輸入のために約2億円の資金が必要だと言われています。燃やすために使う原油代金がわが国から消えているのです。経済的に考えると、原油焚きの火力発電所を稼動させるほど相当額のお金が産油国に流れることになるのです。

わが国の産業を弱らせ、そして国益を流失させている事態が正常かどうかを考えて欲しいところです。

Nさんは平成23年11月に肺癌の手術をしました。手術は成功し元気を取り戻しています。幸い転移はなく健康であることを謳歌しているので安心しました。毎日約4kmを歩いて健康維持を図っています。手術前と比べて歩く距離を短くしていますが、徐々に元のペースに戻していくと話してくれました。健康であることがどれだけ有り難いことだと分かります。健康でやれる立場にある時に全力を尽くすことの大切さを教えてもらいました。

沖縄県から

沖縄県からお客さんが来てくれました。沖縄県で取り組んでいる環境対策と新エネルギーについて説明を聞かせてもらいました。沖縄県も経済は停滞しています。仕事も雇用も少ないので新しい経済対策と雇用機会の創出を狙って、これらの機会を捉えようとしています。地方都市が大手製造業を誘致することの難しさが分かっているので、地方都市として勝負できる産業で県の再生を目指しているのです。

沖縄県は米軍基地や経済特区があるのですが、それでも経済は停滞しているので更に次を狙っています。島と半島、同じような境遇にありますが、沖縄県は新しい施策を投入することに意欲的です。和歌山県が目指しているものについては分かりにくいと指摘がありました。総花的に狙っても何も達成できないからです。このように、夕方から地域活性化の取り組みに関しての打ち合わせを行いました。