活動報告・レポート
2012年2月14日(火)
LE CORDON BLEU
企業立地

和歌山市紀の川市に工場を建設している会社があります。新規需要が増えたため工場を増設しているものです。投資額は約4億円で雇用も発生しますから地域にとっては歓迎すべきものです。以前も書き込みましたが、新規工場立地に際しての考え方は二通りあります。ひとつは県内企業が県内に立地するのは当然なので立地奨励金の対象外にすべきというもの。もうひとつが県内企業であっても県内か県外に立地するかの選択肢があり、最終的に県内立地を選択してくれたことに対して立地奨励金を支払うべきだというものです。

どちらが正しいかはありませんが、地元企業を大切にすることを考えると、答えは導けます。今回の場合の立地奨励金は、条件が支出要件に該当しないところがあり厳しいのですが、県内に立地してくれて地域活性化につなげようとする経営者の姿勢に感動しています。

経営者のYさんと昼食を取る時間がありました。素晴らしい日本的会社経営哲学を持っている方だと分かりました。一つは、従業員は家族だと思って接していることが挙げられます。家族の中心人物がしっかりと働かなければ家族を養えません。一人ひとりの従業員さんは家族を持っていますから、この会社に勤めている人のその家族が生活できるように家族のように思っています。ですから厳しいことも言いますが、それは家族だと思うから言えることもあるのです。

それ以外にも若い時に創業して、現在に至るまでの歩みも教えてくれました。経営者の教えは人生訓となります。どんな会社にも危機の時期があり、それを克服して今につながっています。当時、毎月の売り上げが1億円あった時代がありましたが、バブル崩壊後のある月の売り上げが800万円になった時もありました。利益ではなくて売り上げがその金額ですから会社存続の危機でした。この時も家族的経営の考えを貫いて一人の人員調整も図りませんでした。社長が給与を取らないで原資を従業員さんに回し、士気を高めて困難を乗り越えました。そんな経験が今に活きています。

今回の投資も大きな挑戦ですが、悩むなら自分がやりたい方向で決断をする姿勢があります。従業員さんには問題意識と意思表示を求めているように、経営者も将来を見据えた投資をするための明確に意思表示を行っています。

的確な投資は売り上げを伸ばし利益を呼び込んでくれます。厳しい時代ですが挑戦する気持ちを持ち続けているYさんに若々しさを感じました。見えないものを恐れず挑戦する気持ちを持っていることが若さを生み出しています。

新規事業計画

県外から和歌山市内に立地を検討してくれている会社があります。時間を調整して話し合い、計画書作りから始めてもらうことを提言しました。事業主体、資金計画、収支見込、具体的な数年先までの事業計画などを紙に落とし込み提出してくれるように依頼しました。

口頭で十分な場合と計画書が必要な場合があります。最初から計画書までは不要ですが、ある程度調整ができた次にすべきことは、計画書によって事業主体や事業計画、資金調達計画などを具体化させることです。用地の価格交渉や当該地方自治体との交渉はそこからスタートすることになります。

懇親会

夜は懇親会を行いました。今日の懇親会は全て意欲的な企画案の話し合いばかりで、明日への活力が生み出されました。尤も今日も朝から素晴らしい出来事が続いているので明日も今日の継続となるのですが、しっかりとした目的とそれを達成するための意識を持って懇親会を終えることが出来ました。

一日の締め括りの話題を何にするのかは大切なことです。やりたいことを確認し、それに向けて動き出すきっかけとなれば、会って話し合った意味があります。必要な人とは必要な時期に出会うことを確信して、また明日出会う人との議論に期待しています。

LE CORDON BLEU

ル・コルドン・ブルーってご存知でしょうか。ル・コルドン・ブルーとは世界で最も優れた料理教育機関です。ホームページの内容に基づいてル・コルドン・ブルーを紹介します。

「現在手に入れられる、最も完全で最もわかりやすいフランス料理の技術の教育を提供しています。世界クラスのシェフ達の指導のもと、厨房での実習時間が多い実践的なプログラムを提供しているのです。業界、及び生徒のニーズに応えるため、ル・コルドン・ブルーでは、ホスピタリティ、観光、レストランの分野でのキャリアを磨こうとする生徒のため、学士課程、修士課程、MBA課程のプログラムも提供しています。

講師陣は、世界のトップクラスの厨房やミシュランの星付きレストラン出身のル・コルドン・ブルーのシェフ達が、その知識と経験を日々生徒に伝えています。そして卒業生達は、世界有数のレストラン、ホテル、リゾートのみならず、ジャーナリスト、作家、インストラクター、コンサルタント、起業家として、すばらしいキャリアをスタートさせるために十分な技術を身につけて旅立って行きます」というものです。

つまり世界最高級の料理学校で、ここを卒業した生徒は業界で最高級の人材としてスカウトされています。そんなル・コルドン・ブルーのチョコレートがあり、当たり前ですが知る人だけが知っています。そんなチョコレートが縁を生んだ新しい話が生まれました。

ル・コルドン・ブルーのチョコレートがある人からある人に手渡されました。いただいた人は「ル・コルドン・ブルーのチョコレートをいただくとは思ってもいなかった」と感激したそうです。そしてその方の会社で6月に開催予定のイベントのゲスト歌手として、そのチョコレートを渡した人の友人が出演することになりそうなのです。決してそのことを目的にしたものではありませんが、相手を思う心配りが通じて物語は進展しました。

受け取った人は、それが簡単に入手できないチョコレートだと知っていて、このチョコレートを捜すために要した時間を評価したのだと思います。その気持ちが物語を呼び込んだのです。寒い日に、一つのチョコレートが生んだ嬉しい物語です。バレンタインデーに生まれた幸せな出来事を共有させてもらいました。幸せな出来事に対して同じ喜びを感じられる気持ちを大切にしたいと思います。