ある政治家の懇親会での出来事ですと言って話を切り出してくれました。政治家のパーティには政治家が招待されて前列の席に座っている場面が多々あります。そのパーティを主催する政治家は、来賓として出席してくれた政治家に気を使います。ところが出席してくれた多くの人に対しての気遣いが少ないと言うものです。来賓に対するのと同じ位の時間や話をすることが大切だとアドバイスをくれました。
話をしてくれたこの方は、最近、頼まれて二人の政治家のパーティに出席したのです。一人の政治家は、やはり来賓の政治家に対してぺこぺこしていたのに対して、もう一人の政治家は、出席者に対して挨拶に回っていたのです。この違いを感じたので私にアドバイスをしてくれたのです。人は姿勢を見ているのです。お金を支払って出席してくれる人はとても大切な皆さんなのです。
平成24年度の体制について協議しました。会員それぞれが仕事を持っているため、ライオンズクラブの役員に就くと、本業の時間が制約されるから無理にお願いをすることができません。みんなが仲良く楽しい組織にすることが大切ですから、合意を求めながら体制を固めています。
久し振りに氣を入れてもらいました。年末と新年の疲れが蓄積していたのか、いきなり先生から「顔に氣がないね」と言われ、身体を見てもらったところ「良くない状態」だと言われ驚きました。首筋、頭、肩、心臓などを中心に氣が流れていないのです。氣力が満ちていないと仕事はできませんし、健康を保たなければ何にもなりません。氣を持っている人の手は熱く、そこから身体の中心線に沿って氣を入れてくれます。頭からつま先まで氣が入っていくと体温が上昇していくのが分かります。
約1時間後に氣力が満ちて体温が上がりました。冷たかった顔に赤みがさしましたし、つま先が温かくなりました。背中から氣が消えてのですがそれも戻ったようです。
先生からは「健康に働いていた人が突然倒れるということが言われていますが、そんなことはありません。身体に前兆があるのに本人が気づいていないだけです。そんな状態で無理を続けるから頭や心臓の血管が切れたりするのです。何もない、気づかないことが問題で、身体がだるいなどの変化に気づくとまだましです。体調が優れないと思ったら休むことです」と示してくれました。
その後の夜の懇談に向けて再び街に飛び出しました。
夜は懇談会を行いました。組織の役員の皆さんとの懇談会だったため、トップとしてのあり方についての話が交わされました。トップに立つと皆さんからの声が届かなくなり、情報が遮断されることがあります。役員を通じて間接的に情報は入りますが、情報は主観が入り、また少しずつ加工されていく性質を持っていますから、トップに伝わった内容が本質なのかどうかは微妙なところです。そのため時々は直接現場に入り、生の声を聞き職場の空気を確認する必要があります。そうして情報の精度を高めて、組織のための制度設計の判断をしていくのです。
直接声を聞くことの大切さはどの部門においても同じことです。机に座って待っているだけで新鮮な情報は入ってきません。トップにいるのだから待っていても情報は入ってくると思ってもいけません。時には直接現場に出向くことを忘れてはいけないのです。
そして恐ろしいことは、長年トップの椅子に座っていると、意見をしてくれても反発をする体質に変化していくことです。直接トップに意見を言っても聞かないので、やがて意見を言う人がいなくなってしまうのです。それが繰り返されることは歴史が証明していますが、現代においてもそれが組織崩壊の始まりとなります。常に謙虚でいることが何よりも大切なことです。