目指せF1。和歌山県の白石勇樹くんが現在、F1を目指した活動を行っています。和歌山県橋本市在住の白石くんは2011年のアジアン・フォーミュラ・ルノーに参戦し、年間国際カテゴリー2位、アジアカテゴリー1位の成績を収めました。この世界のことは詳しくありませんが、世界の頂点がF1で、その下にG1、G2というクラスがあります。その下のクラスにあるのがヨーロッパ・フォーミュラ・ルノーで、アジアン・フォーミュラ・ルノーはその下に属するクラスになっています。
白石くんの2012年シーズンはヨーロッパ・フォーミュラ・ルノーへの参戦を目指しています。事実、イギリスのレーシングチームからドライバーシートを空けて待っているとオファーが来ているのですが、それには条件があります。才能、技術とスポンサーです。この世界独特のものがスポンサー、つまり資金がついていることです。資金を集めなければ席は用意されないのです。シーズンオフの間にスポンサーを集められる力も、将来のF1を目指すドライバーに求められる資質です。
シーズンは間近で条件を整えるまでの期間は限られてきました。今日初対面でしたが、時間的には厳しいと思いますが、白石くんの必死の姿に接することができました。
彼が目指しているのはF1だけで他のクラスは通過点であり、日本グランプリは目指す対象になっていません。日本クランプリを目指しても国内だけの称号なので世界には届かないという理由からです。
2011年のアジアン・フォーミュラ・ルノーに出場した10戦は全て本番だけの走りで、練習はしていませんでした。「練習もしないで走れるの」と尋ねると、「このレベルで練習をしているようではF1には届かない」という答えでした。才能だけでこのクラスを通過する位でないと世界のトップには進めないのです。極端ですが、努力を続けていても世界の頂点に届かないのがF1を目指す世界なのです。才能があり資金力のあるものがトップに立てる。そんな世界が存在していることを知りました。過酷な世界ですが、白石くんは22歳にしてF1を目指した挑戦を続けています。目標は25歳でF1ですから、若いといっても時間は限られています。2012年はヨーロッパ・フォーミュラ・ルノーを戦い、翌年はその上のクラスに昇格していく必要があります。足踏みをしている時間はありません。そして一気に駆け上る必要があるのです。F1は若くて才能のあるドライバーの塊です。その中に飛び込むためには10年後などと言うのんびりした目標では届かないのです。
「技術には何も不安もありません」と自信を持っています。小さな身体で優しい顔の中に大きな才能を感じます。過去の日本人のF1ドライバーがF1で優勝したことはありませんし入賞者も少ないのです。それは技術面も然ることなから精神面での違いが大きいそうです。外国人の一流ドライバー達は、競り合っている場面のカーブでも躊躇することなく突っ込みます。二台のマシンが競り合っている時、恐怖心を抱いてスピードダウンした方が負けです。多くの場合、恐怖心を抱いて後塵を拝するのが日本人ドライバーの方なのです。突っ込む勇気が超一流と一流を分けます。精神面でも不安はないと言い切る白石くんに可能性を感じるのです。
ただシーズン前においても資金不足の状態です。参戦するための資金が獲得できなければ2012年のシーズンは彼の前に訪れません。2011年のアジアン・フォーミュラ・ルノーの成績を見ると分かるのですが、そのシーズンも資金不足から第一戦と第二戦は不出場となっています。参戦するための資金を得てからの参加だったので、第三戦からの成績になっているのです。そんなハンディがあっても総合第二位の成績を収めているのです。
現在日本人のF1ドライバーはたった一人です。白石くんがその次のレベルにいます。和歌山県出身のF1ドライバーの誕生に向けて県内に応援の輪を広げたいものです。今日、何人かに連絡を取り、時間の調整が取れた方と会ってもらいました。彼の熱意と才能が伝わったと思います。2012年のヨーロッパ・フォーミュラ・ルノーに白石勇樹ドライバーの姿が見えることを楽しみにしています。
- 紀の川市での県内企業の新工場建設に関しての打ち合わせを行いました。侵入路の問題に関してのものです。新工場建設は歓迎するものであり、竣工、稼動を期待しています。
- コスモパーク加太での新エネルギーの可能性に関して話し合いました。日照時間などの問題はありませんが、県と和歌山市との協議事項は残ります。本格的に話し合うためには準備する事項が多くありますから、これからの事態を見守りたいと考えています。
- 和歌山南インターチェンジ計画に関して、周辺地域の動向について話し合いました。和歌山北インターチェンジ開通後、物流施設をはじめとする会社が進出した実績があります。南部にも同様の効果が出る期待があります。
- 夜は懇親会を行いました。大阪府からもお客さんが来てくれ、平成23年8月3日以来の顔合わせとなりました。半年振りのことで懇親を深めました。