活動報告・レポート
2012年1月29日(日)
きのくに教育賞表彰式
きのくに教育賞表彰式

午前9時から和歌山大学教育学部付属小学校において、「きのくに教育賞表彰式」が開催されました。文教委員会委員として式典に出席させていただきました。この式典は県内の教育関係者が集まる盛大な大会で、中でも教育界において多大な実績と研究成果をあげた先生方が栄えある「きのくに教育賞表彰」を受けました。受賞された先生方には、心からお喜び申し上げます。

受賞者を代表しての挨拶には感動しました。その主旨は、「私達はこの賞を受賞することを目指して教育の研究を行ってきました。受賞の知らせを聞いた時は信じられないという思いがありました。この受賞は個人の栄誉ではなくこれまで支えてくれた皆さんの支援のお陰だと思います。この成果を糧として後輩の育成という役割を果たしたいと思います」というものでした。

壇上で聞かせてもらって素晴らしい挨拶だと感じました。こんな先生方が教育を支えている和歌山県に少し安心しました。熱心な教育を実践している先生が教育界をリードしていける環境を整え、和歌山県が日本の教育を変える意気込みを持ちたいものです。

そして教育を変える和歌山県の主役は個々の先生方です。教育が明日を担える人材を輩出できるのです。子ども達の教育のために全力を尽くしている先生方のこれからの飛躍を心からお祈りしています。

フラメンコ協会役員会

和歌山フラメコン協会新年役員会に出席しました。平成23年度の決算と事業報告、そして平成24年度の予算と事業計画案について議論を交わしました。とても熱心な議論となり、和歌山のフラメンコの認知度を上げることと、ファン層の拡大を目指した活動を主眼にすることを決定しました。

本年度の主な活動は、紀州踊りへの参加、クリスマス・チャリティライブの実施、スタジオにおけるフラメンコライブを中心に新しい企画も取り入れることにしました。

森久美子先生のスタジオで実施している年に二回のライブには、東京やスペインから一流の人に来てもらって和歌山県内のフラメコ愛好者を楽しませています。スタジオライブは息遣いや輝きまでも身近で見ることができますから、その迫力には圧倒されます。

そして森久美子フラメンコ舞踊団のメンバーも、全国のダンサーと共演できる機会となり、成長に欠かせないライブとして位置づけられています。年間を通じて練習を行っていますが、練習には目的が必要です。ライブや舞台などの目指すべきものがあることで練習が本番に変わります。本番を意識した練習は、目的のない練習よりも遥かに勝っています。

今年はフラメコン協会会員の皆さんが練習をした成果を実践できる場面を作り出すこと、そして練習も本番並みの緊張感を持たせるために工夫をすることも話し合いました。良い企画案が出たので、まずは取り組みを始めることにしています。難しいから挑戦しないのではなくて、難しくても挑戦することを確認しました。一つでも成果が残せたら、認知度や会員の広がりが期待できるからです。和歌山県をフラメコンコで元気にすることを目指した1年が始まりました。

お見舞い

日赤病院に入院したNさん。肺炎のための入院で喉にタンが絡み少し苦しそうで、会話が難しそうです。救急車で運ばれた時、ご家族の皆さんはどうなることかと思ったのですが、今は落ち着きを取り戻しています。病室にお見舞いに伺った時、Nさんはベッドの上でとても嬉しそうな表情をしてくれました。前日に、Nさんが入院したと連絡があり驚いたのですが、古座にいたためお見舞いに行けませんでした。そして今日、訪ねたのですが、本当に喜んでくれました。

見回りに来た看護士さん達にも、Nさんは誇らしげに「県議会の片桐さんが来てくれているのです。嬉しいことです。私のところにまで来てくれているのです。応援してあげて下さい」と話し掛けてくれました。

Nさんは「4年後には私はいないと思っています。私の一票がなくなりますが許して下さい。本当に選挙に行けなくなるのは残念で仕方ありません。次の選挙も絶対に頑張って下さい。もっともっと頑張ってくれることを心から期待しています。片桐さんのこれから見られないのは残念で、残念で、許してくださいね」というベッドの中からの言葉に涙が出そうになりました。

自分の病状のことを心配するのではなくて、お見舞いに伺った私のことを心配してくれているのです。「4年後もNさんが元気になってくれていると思うので大丈夫ですよ。それよりも健康になって、また家に帰れることを目指しましょう。頑張ってとは言えませんが、健康に、元気になるようにしましょうね」と言葉を返すのがいっぱいでした。

身内に聞いたところ、Nさんはこれまでお世話になった全ての人に会いたいと話しているのです。その中の一人に私の名前も入っています。本当に嬉しいことです。そしてNさんが会いたいと話している皆さんが今日の朝から夕方まで、途絶えることなくお見舞いに来てくれています。これが最後ではないのですが、Nさんの胸中に思うものがあるのかも知れません。

「そろそろ順番が来たようなので心配はいりません」と話すNさんに対して、「順番なんか巡って来ていませんよ。早く良くなって家に帰りましょう」と答えました。

食べることが出来なくて少し身体が細くなったNさん。顔色が良いことや話がしっかりしていることから、きっと良くなると信じています。

絶対に、絶対に大丈夫だと信じています。肺炎のため、良くなっても食事を取ると喉が詰まるので、胃に管を通して栄養補給をすることになります。それでも長く生きて欲しくて堪りません。実は日赤病院に入院するまでに過程がありました。詳しく記すことはしませんが、今回ようやく入院できたのです。肺炎を発病してかにら相当の月日が経過しています。もっと早く入院治療をしていたら快方に向かうのがもっと早くなっていたと思います。

家族は私に連絡をしようと思っていたのですが、Nさんは「絶対に片桐さんに頼んではいけない。個人的なことを頼んでそれに時間をかけてしまうと、県全体の仕事をする時間が制約されるから絶対に言ってはいけない。公の人に個人的な頼みごとをするような馬鹿をしてはいけない。私達が送り出した政治家に、そんな仕事をさせてはならないのです。そしてもう一つの理由があります。私が誰かを飛び越して入院できたとしたら、入院を待っている誰かが入院できなくなります。その結果、生命を落とすようなことになってはいけないのです。誰にも頼まないで順番を待つこと、それが大事なことなのです」と家族に話をしたのです。家族はその言葉を聞いて、「おじいちゃんの言う通りにしましょう」と確認しあって今日に至ったのです。

どこまでも謙虚で、どこまでも人のことを思っているのでしょうか。ベッドの上のNさんの笑顔を焼き付けました。絶対に忘れることはありません。そして生命を賭けて闘っているNさんの強さとやさしさ、そして託してくれた思いをしっかりと受け取らせてもらいました。まだまだ生きて下さい。心の中で一緒に闘い続けています。ずっとNさんの笑顔が見られますように。