活動報告・レポート
2012年1月24日(火)
私立学校
私立学校

大阪府では私立学校の授業料無償化が図られました。平成24年度から大阪府下の私立学校の授業料が無償化になることを受けて、今の受験シーズンに変化が見られます。

実際に和歌山市内の中学校受験を経験した保護者から、「今年の私立中学校の受験生は例年と比較して少なかったですよ。特に大阪府内から和歌山市の私立を受験する生徒が減少していました」という意見をいただきました。

理由の検証は済んでいませんが、大阪府内の私立学校の授業料の無償化と関係があると思われます。この後の私立高校の入試や和歌山市内の県立高校の受験者数を見なければなりませんが、もしこれらの受験者数が減少するようなら、大阪府の私立学校授業料無償化の取り組みの影響を受けていると考えられます。

私立学校の関係者に話を聞いても、受験者数は例年よりも減少していますが、そのことが大阪府の取り組みが直接的な影響を及ぼしているかどうかの検証はできていないので何とも言えませんということです。

ただ実際に和歌山市内の私立中学校の受験者数が減少している事実があります。事実を事実として認め、それが問題であれば対策を講じなければなりません。問題がなければ現状で良いのですが、関係者や受験生を持っている保護者がどう思うかです。

ただこの変化に注目する必要があります。単に単年度だけの現象だと思うのは間違いで、次年度以降も同様の傾向になると思います。やはり大阪府内の私立学校の授業料が無償化となっていることで、大阪府の中学生は今までのように和歌山県内の私立学校を受験することは少なくなると思います。従来、和歌山県内の私立学校は大阪府内の私立学校よりも一般的には授業料が安く設定されていたことから、大阪府からの生徒が通学していることがありました。ところがその優位性がなくなったのです。

そして和歌山県内の生徒も、大阪府内の私立学校を受験していることが考えられます。私立学校を目指している生徒や保護者の中で、住民票を移して大阪府内の私立学校を希望する人があっても不思議ではありません。多くはありませんが、既に和歌山市内から大阪府に住居を移転している家族もあることを聞いています。

子どもが中学校の時代から和歌山市内から移転してしまうと、将来も和歌山市内に戻ってくることはありません。生活の拠点が和歌山県外に移ってしまうことを意味していますから、現役世代と将来世代の人口が減少することになります。これは人口構成のあり方が将来に及ぶ大きな問題です。

ここから学ぶべきことがあります。和歌山県、または和歌山市だけで通用する政策では都市間競争に対応できなくなっているのです。今までは大阪府や大阪市の政策は、和歌山県や和歌山市に影響を及ぼすことは少なかったのですが、これからは政策によって人口が移動することになるのです。府県間の政策に特別な違いがなければ都市間の人口移動は少ないのですが、一方の府県が優位性を持った政策を次々と導入していくとすれば、優位性のない府県から人は流失することになります。

ですから大阪府や大阪市の問題は、和歌山には関係がない、或いは影響がないと安閑としていては駄目なのです。改革の速度が速い大阪府と大阪市の政策によって、和歌山にも影響が波及する時代になっているのです。大阪府の私立学校授業料無償化の動きから、ことに気づき対応しなければいけないのです。対応しないことが不作為の問題となります。

現実的には、即座に和歌山県内の私立学校の授業料を無償化することは難しいと思いますが、県外流失を食い止める何らかの対抗する政策が必要です。何も頭を使わないことが問題で、一事が万事となり、他の分野でも同様の動きに発展する可能性もあるのです。

この教育問題については関係者と協議を行い、早急に対応をしたいと考えています。結果として何の変化もなければ、和歌山のこれからに影を落とすことになります。少しの変化の兆しを見逃してはならないのです。

料飲組合役員会

和歌山市料理飲食組合の役員会に出席いたしました。今回も新年初めての役員会にお誘いしてもらっていることに感謝しています。飲食が元気なまちは活気があります。そんな活気のある和歌山市を目指した議事が進められました。

それは全国大会への参加の件、フェイスブックを活用した店舗作りの件、女性部の研修会の件など、課題を解決するための取り組みについて議論が交わされました。全国大会へは私も参加することを予定しました。

その他
  • 夜は某自治会の皆さんを初めとする有志の新年会に参加しました。地域の課題も話し合えた会となりました。
  • 和歌山市内にある県営住宅の出入り口の安全確保の問題に関して協議を行いました。少し改善を図っているのですが、抜本的な対策に向けて方法論を交わしました。