和歌山県では企業誘致に力を入れています。元々、和歌山県外から県内に工場などの進出を図る意味で企業立地奨励金制度を整えたのですが、これでは県内企業が同じく県内に工場立地をした場合は奨励金の適用外となる問題が生じました。他の府県でも企業立地奨励金制度がありますから、和歌山県内の企業が県外に流出する危険性があったため、県内企業が県内に立地した場合も企業立地奨励金の対象としました。県内企業が県外に流出した場合と比較しても、企業立地奨励金を支出して県内にとどまってもらう方が明らかに良いのです。
この企業立地奨励金が適用される企業には複数の条件があります。
- 正社員が21人以上であること。
- 直近の年間売上高が正社員一人当たり2千万円以上あること。
- 増設しようとする施設の県外市場における売上高が全体の50パーセント以上あること。
- 増設のための用地は建設着工日から過去3年以内に取得または賃借したものであること。
以上の4項目を満たして企業立地奨励金の対象となります。
ここで指摘しておくべきことは、直近の年間売上高が正社員一人当たり2千万円以上あることに関してのものです。一般的に正社員一人当たり2千万円が採算分岐点として捉えられています。一人当たり2千万円以上なければ赤字となると想定されているのです。
ですから設備の増設などで金融機関から融資を受けるための条件は赤字決算をしていないことですから、正社員一人当たりの年間売上高が2千万円以上が制度適用の指針となっています。
そして工場を立地する場合、新規地元雇用が100人未満であれば、一人当たり30万円の雇用奨励金が適用されます。加えて立地奨励金があり、投下固定資産額の10パーセントが支給されることになります。但し雇用が50人未満の工場の場合は2億円が限度額となり、50人以上100人未満の場合は5億円が限度額となります。
これらの制度を活用して企業立地活動を行っています。今日も県内に工場立地を計画している企業を訪問しました。これらの企業立地奨励金制度の説明を行い、適用が可能かどうか検討しています。制度は活用するためのものであり、適用を避けるための検討をするものではありません。県内に工場進出を計画してくれている企業を支援するためにも適用したいと考えています。ただ対象企業の条件を満たしていなければ、どこまで期待に沿えるかどうかは個別の判断となります。
県内への企業誘致活動は和歌山県の最重要課題ですから、継続して取り組みを行っています。
和歌山県内の企業動向に関しての会議に参加しました。県内で動きのある企業は少ないのですが、少ない中にも動きを見出して支援することを考えています。企業活動の直接的なものではありませんが、防災対策を講じようとしている企業に対して、その部分でお手伝いができなかいかどうかの協議も行いました。
災害発生時においても事業活動を継続できるように民間企業に対して国や県から事業継続計画を策定するような働き掛けを行っています。上場企業であれば非常時に備えて事業継続計画を策定することが可能ですが、地場産業の場合は経済的な余裕がないので厳しくなります。
事業活動計画の精神は、災害発生時においても本来の仕事環境を取り戻せること。事業活動を停滞させないことなどにあります。事業活動が停止することは企業の利益が損失することになるので、極力利益の損出を出さないようにすることが企業を守ることになるのです。
側面からの支援について出来ることの検討を行いました。企業から見て、私達の支援体制に価値があるのか、利益をもたらしてくれるのかが問題となります。何の価値も利益もなければ、支援して欲しいとは思ってくれません。私達が出来る価値とは何のか、和歌山県が起業に対して出来る価値とは何なのか、それらを考えた上での活動を行いたいと考えています。
三菱電機さんの新春の集いに参加させてもらいました。毎年お招きいただき議会の報告もさせてもらっています。今回は和歌山県が台風12号による災害からの復旧についての報告を行いました。復旧は3年以上かかると想定していることから、継続的な支援体制と予算措置が必要なことを説明しました。
そして和歌山県全体としては防災対策の重要性は分かりつつも、希望の持てる新しい政策を打ち出すことの必要性を話しました。現在、和歌山県の重点施策を策定しているところです。新年度までに和歌山県が元気になることを訴求できる重点施策を構築し、説明できるようにしたいと話しました。
また後半はチーム対抗のゲーム大会を行い、大いに盛り上がりました。良いことが起こりそうな新春の雰囲気となりました。
続いて福祉施設を訪問して笑顔セミナーなどの研修会に参加しました。笑顔を作るためには顔の筋肉の訓練が必要なことが分かりました。最初から自分の顔に表情を作ることはできません。顔の筋肉を自分の意思で動かすことが困難だからです。芸能人など笑顔を売り物にしている人は表情を豊かにする訓練を受けています。
今日の笑顔トレーニングはで、顔の筋肉が解れたように感じました。少しの訓練でしたが表情筋が柔らかくなり、自然な笑顔になれたように感じます。
鏡を見ての訓練をする機会はそれほど多くないので、自分の笑顔に気づかせてくれる貴重な機会となりました。