活動報告・レポート
2012年1月17日(火)
特別番組収録
ビル管理

節電の冬ですが、ビル管理を請け負っている会社の和歌山営業所長と話をする機会がありました。管理しているビルの電気使用料の削減状況と効果的な対策について説明を聞かせてもらいました。平成23年の夏は約20パーセントの削減効果があり、平成23年12月は10パーセント弱の節電効果があります。

所長から「冬の節電は夏と比較して難しいのです。12月の実績は満足できるものではないので、実績が出た後にスタッフで対策を話し合いました。2台ある暖房の運転時間をずらすことで熱量を削減させる計画です。ここからが我々の腕の見せ所ですから期待しておいて下さい。和歌山から冬の節電の効果的な対策を発信したいと考えています」と力強い説明を聞かせてもらいました。

ビル管理の仕事の効果は入居者やオーナーには見えにくいものです。入居者からは寒いと文句を言われ、オーナーからは節電効果が少ないと言われます。その両者の意見に対して納得させなければならないのです。「球が切れた照明の電球を替えているだけだと思われているので、そうではないことを示したい」と所長が話してくれたように、見えにくいビル管理の仕事で見える効果が感じられるような取り組みが始まっています。節電対策から新しいビル管理の取り組みが始まっています。

前向きな所長の話に感銘を受けました。

そしてビル管理室のある当該ビルの地下の入居者との関係を深めるために、事務所内でぜんざいを振舞ってくれました。職員さんの手作りで、入居者の心と体を温めてくれました。勿論、ぜんざいをいただきながら説明を伺った私の心も体も温かくなりました。前向きな仕事は相手の気持ちを奮い立たせる効果があります。

特別番組収録

県議会特別番組の収録がありました。番組は「災害からの復興を目指して〜紀伊半島大水害への県議会の取り組み〜」というタイトルで、約30分の対談を行いました。

対談に参加したのは、新島県議会議長、前芝副議長、東南海・南海地震等対策特別委員会冨安委員長と副委員長を務めさせてもらっている私の4名です。

それぞれの立場から災害からの復旧復興に関しての意見を述べました。私の述べた意見は次の通りです。

Q.今回の紀伊半島大水害に関して特別委員会の役割は。

A.特別委員会で提案された個人住宅への補助制度の改善案については、冨安委員長のリーダーシップによって、当局からの提案よりも改善された制度に変更できたと考えています。
特別委員会で議論された全壊、または大規模な半壊被害を受けた個人住宅を再建する場合の県の補助金を公平に適応することについて、私達の申し入れを知事が直ぐに聞く場面を設定してくれて、委員会の提案を呑んでくれたのです。本当に迅速な制度設計につながりました。これが県議会の役割であり、災害審議を担当するこの特別委員会が果たした大きな役割です。
この制度は被災者住宅再建支援で、住宅を再建する場合、最高150万円までの補助が受けられる制度です。勿論、建設費用によって満額補助されるものではありませんが、兎に角、全壊の再建または大規模な半壊を補修する場合は最低30万円の補助金を適用しましょうという制度です。地元で引き続いて住む意思を持っている人に対して、県が全国最大級の支援をすることに決めています。
これは被災された県民の皆さんの意見を聞いて、全てとはいきませんがその思いを制度に織り込めたものだと考えています。特別委員会として地元の意見を聞き取ること、復旧支援策を検討、議論、審議した上で制度設計をするという役割を果たせた事例がここにあると考えています。

Q.特別委員会審査で心掛けた点について。

A.県は3年間で95パーセントの復旧を目指した取り組みを開始しています。私もボランティアで被災地入りしていますし、専門家と一緒に被災地を見て回りました。那智川の周辺がそうなのですが、3年間で復旧できない箇所も見受けられます。つまり95パーセント復旧が出来たとしても、残りの5パーセントの復旧が大変難しいのです。ここの復旧を果たして元のように住めるまちに戻すことができて、ようやく復興できたと評価されます。
そのためには5年以上、そして残りの5パーセントの復旧を終えるまでの予算措置が必要ですし、県議会として最後まで取り組む必要があります。
しかも原形復旧ではいけないのです。同規模の大雨、または東南海・南海地震に備えて、原形復旧以上の復旧を行い、防災対策のできたまちにする必要があるのです。例えば河川の護岸をより強固なものにする。橋脚をより強いものにして流されないようにしておくなど、元に戻すことではなく、それ以上を目指した対策を目指しています。
元の生活を取り戻すこと、元の暮らしができる状態にすることができるまで長期的な取り組みになりますが、特別委員会として見守ります。

Q.今回の災害からの教訓はありますか。

A.この台風12号の前日、冨安委員長と東南海・南海地震対策に関しての会議、意見交換を行っていました。会議室のモニターで紀南方面の状況を見ていたのですが、徐々に雨が強くなり、大きな台風になると思ったので、会議終了後はそれぞれ地元に戻り待機をしました。このように台風が接近して来る段階での状況を確認しておくこと、早期の情報把握に努めることが何よりも大切なことなのです。早期情報把握と早期に対応ができるように備えておくことが今回の大きな教訓です。
そして紀伊半島の南の地域で被災を受けた皆さんと、直接的に被害の少なかった和歌山市とはどうしても意識の差があると思います。今回被害を受けなかった地域の皆さんもこれ以降は、早く情報を受け取り、とにかく逃げることを意識してくれるような啓発が必要だと考えています。
災害から逃げることや防災対策は、これまで被害のなかった地域の皆さんも被災地の皆さんと同じような意識を持ち、情報把握と避難行動につなげることが重要だと捉えています。

以上のような対談を行い番組収録は終了しました。この特別番組の放送は、テレビ和歌山で平成24年2月3日金曜日の午後7時30分からの予定です。再放送は2月5日日曜日の午後6時30分からの予定です。是非ともご覧下さい。

教育論議

学校教育に関しての意見交換を行いました。学校で先生方の苦労していることや学力向上のための取り組みなど話し合いました。熱心な先生は大勢いますから、やる気を維持、向上させるための学校の環境整備も必要です。少しのやる気の少ない人がいると全体の意欲は低下するので要注意です。

お祝いの会

和歌山市内に新しく完成したプチパレス紀三井寺の竣工記念式典が開催されました。多くの関係者が集まり、この会を楽しいものにしました。これまでの理事長、副理事長、事務長を初めとするスタッフの皆さんのご苦労に敬意を表します。またお祝いの会での素晴らしいおもてなしに対して心から感謝申し上げます。