ふたつの新年会に行ってきました。案内をいただいたことに感謝しています。
最初の新年会では経済と消費についての話がありました。和歌山県は消費が少なすぎるこのから経済も縮小していることの指摘がありました。即ち、所得を得ている人が個人消費をすることへの妬みなどから、消費を歓迎する文化がないというものです。平均よりも高い給与を得ている団体や会社に対しては、「貰いすぎ」と批判があり、平均値に近づけるような世論を是としています。
もし平均よりも高い水準の所得を下げ圧力によって給与を下げてしまうと、和歌山県全体の平均所得も下がります。つまり平均以上の所得を得ている人の給与を必要以上に下げてしまうと、今以上に消費は低迷します。つまり和歌山県内でお金が回らなくなり、結果として県民の皆さんを主なお客さんとしている地域事業者の収入も低下することになります。
県民所得の平均は今よりも下がることになり、また特定の団体や会社の給与が平均よりも高いと批判することになるのです。批判によって得た結果は再び批判を招きます。意見ではなくて批判による結果は相手を下げることになりますから、今よりも平均値が下がることに気づかなければならないのです。
県内の消費を拡大するためには気持ちよく消費できる地域であるべきです。所得で得た分を寄付するのも良いのですが、所得の余裕分を寄付に回すだけでは勤労意欲は働きません。ある程度自由に消費できる環境を地域として整えておくことで経済は循環します。経済循環を止めるような言動だけでは消費拡大は図れません。
「思った以上に所得があったので、たまには新内(あろち。和歌山市内の繁華街)に行こうか」と思うような環境であるべきです。
所得の平均値を下げるような動きをしたり、経済は締め付けるだけでは拡大に向かいません。
二箇所目の新年会に向かいました。明日から仕事始めの人が多いので、今日はゆっくりと楽しく新年を祝う会となりました。いろいろな話があったのですが、圧巻は午前0時に近づいた頃の出来事です。恒例となっている新年の抱負をみんなの前で発表する抱負発表コーナーを行ったことです。参加した全員が一人ずつ、それぞれの新年の思い、今年の抱負を真剣に語り合うのです。時間にして1時間弱だったのですが、素晴らしい時間でした。
皆さんの新年の抱負を聞いて元気をいただきました。抱負、目標を具体的に言うことは難しいものです。特に人前で発表するには、相当の気合を持った取り組みをする覚悟があるか、いつも通りの仕事を言うだけになります。高い理想を人前で話すことは勇気がありますから、一般的には「今年は仕事を頑張ります」や「皆さんのために頑張ります」などの抽象的なことになります。これでは全く目標になりません。今日のメンバーは、具体的な目標を掲げて発表しました。
即ち、住宅会社の人は「家を6月までの半年で6軒販売する」、飲食店の人は「ライバル店よりも売り上げを上回る」、税務会社の人は「5年以内に和歌山でトップになる」などの目標を話してくれたのです。皆さんからいただいた素晴らしい時間でした。
私も新年の抱負を話させてもらいました。発言内容は割愛しますが、人前で話をすると宣言したことになるので本気で取り組む気持ちになります。
最後に抱負を語ってくれた人は「ここにいるみんなの幸せを護るための仕事をします。そのための売り上げ確保を図りますし、全員が幸せな家庭を築けるように新しく取り組んでいる分野の仕事をします。絶対にやり遂げます」と気合と愛情の入った抱負でした。
平成24年はこれらの抱負を追求する1年となります。素晴らしい二つの新年会に参加できたことを嬉しく感じています。
毎年新年に目標を掲げていますが、そのために過去の目標を振り返り、新年度の目標を設定しています。過去の目標を振り返ると。2004年「行動する」。2005年「継続する」。2006年「一段高く」。2007年「挑戦」。2008年「昇る」。2009年「元気&前進」。2010年は「もっともっと飛躍」。そして2011年は「更に挑戦」でした。それぞれの年を表している目標だったと思います。
2012年、平成24年は「リーダー」を目標に掲げます。新しい希望の年にはリーダーが求められています。リーダーの定義はたくさんありますが、平成24年型リーダーというのは逆境の中においても前向きに考えて行動できる姿勢を持っている人だと考えています。
組織や社会において、リーダーとなれる人の登場が求められています。そんな期待に応えられるように前向きに行動します。