活動報告・レポート
2012年1月2日(月)
新年の懇談
新年の懇談

新年も二日目を迎えました。穏やかな日が続きます。早速、防災マップに関する意見をいただきました。平成23年末に和歌山市内の各地域毎の防災マップが配布されました。津波対策を意識して標高表示もしているのですが、とても見にくいので活用できないという意見でした。

特に高齢者の方にとっては、文字が小さいこと、避難場所の場所が分かりにくいこと、そして避難タワーの表示が薄くて分からないことなどが欠点だという指摘です。「折角予算をかけて作成しているのに、何故これほど見にくい防災マップになったのか不思議でなりません。高齢者の安全対策を考えていない証拠です」とも話してくれました。確かに見にくいですし、避難経路は表示されていませんし、地図が小さ過ぎて自宅の場所を探すのも一苦労していました。

「こんな地図では家族で話し合いもできませんし、もう逃げる気もなくなります。市長に言いたくなります」という意見です。

防災対策のための防災マップが、逃げることを諦めさせるマップになっています。作成するに際して、高齢者福祉担当部門の意見や仕上がりの校正をしなかったのでしょうか、不思議です。防災マップを見たら、即座に、これでは高齢者には避難経路が伝わらないと思いますし、ユニバーサルデザインになっていないことは一目瞭然です。

刷り上っているので今更言っても仕方ありませんが、活用されないものになっているのは勿体ないことです。やはり県が全体を監修して、どの市町村で作成する防災マップであっても、見やすくて活用できるように統一して欲しかったと思います。

「防災マップひとつ取って見ても、県と和歌山市が連携できていないことが分かります。大阪府と大阪市のように二重行政になっているような気がします」と話してくれたように、市民の皆さんの行政の仕事を見る視点は変わっています。今までと同じような仕事の結果を提供するだけでは納得を得られません。大阪秋の陣以降、行政組織、行政の仕事を見る視点は明らかに違っています。それを意識した仕事をしなければ、市民の皆さんからの支持を得られないのです。そんなことを考えました。

また他の人からは「野田総理も期待外れどころか、全く期待していない。日本を変える力は大阪にあると思います」という意見がありました。日本を変える力。多くの人はそれを求めているのです。今のままで良いと思っている人は少ないと思います。今を変えてくれる期待感を求めているのです。新年に際して期待感をテーマに話し合える時間がありました。有意義な時間でした。

帰省

そして少しの時間でしたが実家に戻りました。これだけゆっくりできたのはとても久し振りのような気がします。と言っても滞在時間は数時間でしたが、新年を迎えた気分に浸りました。いつもと変わらない風景でしたが、ひとつだけ変化していることが気になりました。両親も確実に年を重ねているということです。年齢を重ねることは誰にでも同じように訪れますが、寂しいのですが少し年老いたように感じます。実家に戻るといつも一人元気に話していた父親が、余りしゃべらなくなっていることが気になりました。「年の影響かな」と感じた瞬間です。小さい頃は怖い存在だった父親が、やがて同じような大人としての立場で感じるようになり、そして現役を退いた父親は小さく感じるようになります。そして後期高齢者と呼ばれる年齢を過ぎた父親は少し無口になっているようです。かつてのような怖さが消え、やや年を感じるようになりました。

「いつまでもこのまま元気でいて欲しい」心の中でそう思い祈りました。希望に輝く平成24年ですが、できるだけ長く今と変わらない時間が欲しいと思う新春でした。