少し冷え込んだクリスマスイブです。寒い季節に華やかなクリスマスを持ってきた人類の凄さを感じます。華やかさが寒さを和らげ、温かい気持ちにさせてくれるクリスマスがあることに感謝です。
さて今宵は宝子さんのクリスマスライブを楽しみました。透き通るような宝子さんの歌声はクリスマスにピッタリです。前半はクリスマスソングを、後半はオリジナルソングを中心とした構成でした。
誰の胸にも響くクリスマスソングは、まちをカラフルに染めてくれます。津波や洪水などの災害に見舞われた一年でしたが、歌声はそれを突破するような勇気を与えてくれます。
歌があることで人は元気と勇気をもらえるのは本当です。歌の力は人に生きる力を与えてくれるようです。そして12月に聴くライブの歌声は、新しい年に向けてのメッセージを伝えてくれているようです。宝子さんもライブの中で話していましたが、「こんな大変な年だったけれども、こうしてクリスマスを楽しめることが出来るのは幸せなこと」なのです。今日ライブに参加した皆さんの笑顔が幸せを物語っています。幸せな気持ちがあることで人は誰にでも優しくできるのです。不幸せな顔をして誰かを幸せにすることはできませんから、幸せを与えるには自分が幸せでいることです。
クリスマスを迎えられることは、それだけで幸せな気持ちにさせてくれます。今宵を終えると後一週間で新しい年を迎えます。寒いけれども温かい。クリスマスイブは不思議な日なのです。
懇親会が続いていたことから読書の時間が極端に減少していました。今日は二冊の本を読み終えました。気軽に読める本だったので一気に二冊読めました。この二冊はこの季節が選択させた本だと思います。
「大切なことに気づくちょっと不思議な物語」は天使が登場します。私達の人生は全て自分のオーダー通りになっているのです。ですからあなたの言葉を、オーダーを変えてくださいというメッセージが伝わってきます。自分のことは何もかも自分がオーダーした通りに実現します。オーダー通りになっていないと感じるのであれば、言葉を変える必要があります。恐らく意識しない間に不満や不平を言葉にしている人が多いのです。今の不満や不平は、この次も不満と不平を運んでくれます。言葉で発した通りにやってくるのです。
ですから言葉とオーダーする内容を今までと変えることです。もうクリスマスイブですから、言葉を変えれば明日から出来事が変わります。思ったとおりにオーダーしましょう。自分の人生なのですから。そんなことを感じる一冊でした。
そしてもう一冊は「FOR YOU」です。これも一気に読めて、懐かしく心が温まる物語です。時として奇跡は起きるものですが、それは奇跡ではなく、それが現実になるまでには長い物語の時間があったことに気づきます。誰かの行為と思いが後の世に表れるのです。それも大切な人が奇跡と思えるような出来事を運んでくれるのです。今の私達の幸運は、関係する誰かが下地を整えてくれていたからであり、奇跡を突然訪れた奇跡と思うのではなくて、つながっていることを感じたいものです。そして奇跡を体験した私達が次の人の奇跡ために下地を整える行為をすべきなのです。
「FOR YOU」は少し懐かしく、少し切なくて、少し遠いところにある、誰にでも心の底に隠されている物語のようです。物語の前半の舞台である高校生の時代は、高校を卒業した人にとっては、完結した物語で、決して再びその物語の中で台詞を発したり、学生時代を演じることができないのです。完結した物語には嬉しいことや切ないことが書き込まれています。もう決して使うことの出来ない友情や青春といった言葉も置き去りになっています。自分がそこに戻れないのですが、「FOR YOU」では心をそこに運んでくれます。
当たり前のように存在していた友達、先生、教室、放課後、文化祭などは過去のものとなり、今の自分には体験できないものばかりなのです。当たり前のことが実は当たり前ではなかったことに気づきます。
そう思うと、生きている今起きていることは、当たり前のことではないことも事実です。数年後には、もしかしたら来年になると、当たり前のような毎日が当たり前でなくなっているかも知れないのです。今がかけがえのないものばかりですから、それを大切にしたくなります。恐らく数年経ったら、平成23年の思い出は素敵なものばかりだったと振り返ります。私達は、後で振り返ることが出来るような幸せな毎日を過ごしているのです。
温かい物語に触れ、温かい気持ちに包まれました。そんな幸せなクリスマスイブでした。