活動報告・レポート
2011年12月23日(金)
教育について
教育について

教育に関して意見交換を行いました。とても有意義な1時間で来年の文教委員としての活動の参考になりました。公立中学校のいじめの問題や小学校の英語教育に関しての話題となりました。これらの問題は議会でも議論されているテーマです。

まず中学校のいじめの問題は、学校という限られた場所、空間の中で起きている問題で、いじめられている子どもはそこから逃げられないのです。限られた空間が学校生活の中では全てなので逃げ道がないことが問題で、学校の中では先生が守ってあげる以外にないのです。しかし先生は全ての生徒を注視することは不可能ですし、授業や学力向上に努めるのが大きな役割なので、先生に必要以上の責任を持たせることもできません。では誰がいじめに対応するのかが問題です。管理職や家庭、友達などですが、その問題とばかり向き合うこともできない現実があります。そうすればカウンセリングの専門家が学校に入ることや、休憩時間も先生が教室に入ることなどの特別な対応が必要となります。

学校では配慮して対応してくれていますが、行き詰まるところ家庭の問題になります。学校へ行くことを支援する温かい家庭、子どもを可愛がりそして時には厳しくしつけをする家庭、勉強やスポーツができる環境を持った家庭を保護者が作ることが根本なのです。学校で発生している問題は全て学校の責任ではなくて、家庭にも何らかの責任があるのです。先生と家庭が話し合って逃げずに問題に対応することが問題解決の第一歩なのです。

さて小学校の英語教育に関してはスタートしていますが、先生への授業の進め方の研修が十分ではなく、英語は専門外のため教えることに不安を持っている先生が多いように感じます。和歌山市の一部で小学校では英語指導のしくみを導入していますが、全ての学校に行き届いている訳ではありません。それどころか3年目でこの制度利用は終了ですから、小学校の英語教育は半端な感じがします。保護者の期待が大きい小学校からの英語教育ですから、期待以上の成果を収められるようにすべきです。

学校経営破たん

続いても教育関係者を訪れ学校経営に付いて議論しました。和歌山県にある国際開洋第二高校が経営破綻した報道があり、教育に関わっている方を驚かせています。

報道によると、日高川町和佐にある国際開洋第二高校を運営する静岡県の学校法人南陵学園が12月22日、民事再生手続きの申し立てを発表しました。負債額は約12億7千万円といいますから驚きます。

学校は平成5年度をピークに生徒数が激減し運営資金難に陥り、住宅金融支援機構など債権者に対する債務不履行などが起き、改善の見込みがなくなっていたようです。この事態を債権者や生徒の保護者らに説明し、今後、再生計画の認可を目指していくことになっていることから、同校生徒の学園生活に影響はないと伝えています。

しかし経営破たんした学校が運営に支障がないことは考えられません。現経営陣が生徒を守れるのかが焦点ですから、生徒を守り経営の実態を表面化させて対処すべきです。来週、和歌山県に実態を確認する予定です。

電力不足の問題

コンビニエンスストア経営者とこの冬の電力不足の問題について話し合いました。冷凍品のある業界が電力不足になると「商売にならない」のです。計画停電が発生するとしたら死活問題になるというものでした。またこの冬を乗り切れても来年の夏が問題です。現状のまま推移すれば電力不足になる可能性が高く、多くの季節商品を扱うコンビニの運営が厳しくなります。仮に電力がなくて一日でも営業できなくなると、その一日の売り上げが落ち込みますから大きな影響を被ります。

自分たちの運営努力以外のところで売り上げを低下させることは出来ないという意思を持っていますから、営業を妨げることのないようにしたいものです。

傘屋さん

傘だけを販売しているお店を訪問し店主と話をしました。議会を終えたことを報告した後、県財政の問題について質問がありました。お店では傘を取り扱っていますが、店のつくりにはお金を掛けないで、投資するお金があれば良い傘を仕入れることが王道だと話してくれました。お客さんに良いものを提供することが商売ですから、お店を改装しても商品が良くなければ売れません。

第二次世界大戦で敗戦国となったドイツが復興した理由のひとつを教えてくれました。戦後、ドイツの主要駅はボロボロでしたが、鉄道の性能は良かったそうです。輸送に力を入れたのですが、駅を立派なものにするという形から入らないで、鉄道車両そのものを良いものにしたところが復興につながったというものです。傘の店主から知恵を授けてもらいました。