一般質問も三日目に入りました。今回は台風12号被害への対応が主な議論になっています。道路、河川、そしてダム放流の問題などが取り上げられました。
途中、紀の国森づくり条例についての説明を受けました。この条例案は、今回の定例会に条例改正案として提案されているものです。内容は和歌山県の森林を守るために県民の皆さん一人当たり年間500円の税負担をしていただいていますが、この税徴収期間を5年間延長する議案です。
過去4年間で228事業、5万人の県民の皆さんが参加しており、和歌山県における森林の大切さと森林の担っている役割、保全と活用の必要性が徐々に理解されているので、期間の延長を図ろうとするものです。
内容は以下のとおりです。税率は個人が年間500円。法人は1,000円から40,000円の間で課税されます。基金は平成22年度末で約6.5億円、積立額は約10億円となっています。
これからの活用は、公募による森づくり事業の実施。緑育推進として小学校の児童に植林を体験してもらう事業の実施。間伐等の森林整備を行うこと、などとなっています。
尚、他府県の状況は、平成23年4月現在、31の県で条例が制定されています。
某電気店の社長と高校生の就職に関して懇談しました。毎年3名程度の学生を新規採用していますが、最近の学生は社会人としてスタートする基本的なルールを知らないので教育機関が長くなっているようです。「会社は養成機関ではないのですが」と前置きして話を聞かせてくれました。例え技術系の学校の高校生だとしても社会において即戦力で通用するとは思っていないのですが、それにしても社会人としての常識を学ばせてから卒業させて欲しいと注文がありました。市内の高校の進路指導の先生にも、このことは依頼しているようですが、中々そうはならないようです。
そのため会社では三ヶ月の試雇期間を設けることに制度を変更しました。その働きを見てからお互いに納得してから正社員として雇用契約を締結するのです。そして教育する期間は5年間です。新入社員に対して5年間は仕事を通じて教育を行うのです。かなりの教育費を費やしますから、簡単に採用しないで学校での態度や面接の結果を見てから採用を検討することにしています。
採用のポイントは素直さと真面目さです。技術はなくても入社してから教育するから余り大きな条件ではありません。それよりも教育することを素直に受け入れる性格を求めています。採用した後、会社は5年間もお金をかけて人材を養成します。その途中で辞められたり、先輩からの教えを聞き入れなければ会社の損失となります。そんな事態を避けるためにも人の採用には慎重になっています。
最近入った新人の態度や簡単に辞める行為が、後に続く後輩の雇用枠を狭めている側面もあります。しっかりとした社会人らしい態度で仕事を行いたいものです。それが自分のためであり、後に続く人にも良い影響を与えることになります。
- 夜は二つの懇親会に参加しました。一つは連合和歌山の新会長就任のお祝い会です。11月に新しい会長が誕生しました。有志が集まってお祝いの言葉を述べました。おめでとうございます。引き続いて次の会に参加するため移動しました。
- 和歌山県外から和歌山県に新工場の進出を依頼している会社があります。その後の進捗を確認しました。事業計画案と資金調達について協議をしている段階であると話してくれました。進出が決まると雇用も増えるので期待しています。