活動報告・レポート
2011年12月6日(火)
一般質問通告
一般質問通告

明後日に控えている一般質問の通告を行いました。通告とは、一般質問を実施する項目について議長宛てに依頼をする行為です。議員は通告内容に限って一般質問を実施することができます。

通告内容は次の通りです。

  1. メディア・ユニバーサルデザインについて
  2. 郷土の偉人教育について
    • 日本文教出版の小学社会3.4年下教科書の評価と次回へのアプローチについて
    • 歴史と伝統ある学校と地域のかかわりについて
    • 陸奥宗光イベントへの知事の思いについて
    • 外務省の見学など修学旅行の成果について
  3. 大阪都構想等について
  4. 台風12号被害への対応について
    • 公共土木施設災害復旧事業について
    • 災害記録集の考え方について

大きな項目が4つあります。それぞれついて知事、当該部長と議論を交わし、各々から答弁をもらうことにしています。

これらの内容を当局と議論していると仕事内容と現状とに違いが出てくる場合があります。仕事内容は決められた規則にしたがって遂行されるものであり、恣意的に歪めることは許されませんが、違いとはどんなことなのかを知ってもらえる事例を紹介します。

例えば台風12号被害からの復旧に関してのことです。早期復旧と復旧後の安全確保については共通の認識ですが、予算の範囲と理想の復旧との間には少し違いがあります。

公共土木災害施設事業に基づいて被災地の復旧を進めているのですが、原形復旧が基本となります。原形復旧とは、災害で壊されているものを元の通りに復旧することです。つまり崩れ落ちた橋や河川を元通りに回復させることを原形復旧といい、基本は元にあった機能以上の価値をつけてはいけないのです。判りますでしょうか。元通りに戻すことを原形復旧ですから、より安全サイドの視点に立っての復旧をしてはいけないことになっています。

例えば河川幅を広げることや、川底を掘って流れる水量を多くするような工事は認められないのです。橋に関しても壊れる前の状態に直すことが原則なのです。例えば橋の真ん中が折れて沈み込んでいる場合であれば復旧に際しては、次回は真ん中の部分が折れないように橋の真ん中を高くかさ上げして復旧したいところですが、それは認められないのです。つまり、より安全レベルを引き上げる復旧作業を行おうとした場合、その部分は予算が認められないのです。

同種の災害が到来した場合は、今回被災した皆さんは今回の同じような不安感を感じることになります。土木技術の専門家が現地を見て、どう考えても災害に備えるために安全レベルを引き上げる工法が必要であればその工法を採用したいと思いますが、そうはならないのです。あくまでも原形復旧が基本ですから、川幅が広がっただとか橋の形状が変わったなどの、素人でも安全が見える形の復旧にはならないのです。

この点は隔たりがあるところです。

また民地に土砂が崩れている土地に関しての土砂撤去費用の議論に関しては、市町村の問題であり県の議論にならないのです。民地の原状回復は個人資産なので原則個人負担で土砂を撤去しなければなりませんし、隣地との境界が不明確になっている場合においても個人負担で専門家に依頼し隣地との境界を確定させる必要があります。これらの費用は個人負担ですから、今回住宅再建支援対策と予算計上を行いますが、住宅再建以前の問題がここに存在しているのです。

住宅再建制度は県の制度ですが、再建前に実施すべき土砂を取り除いて更地にする費用や地籍調査などは、個人負担で行うことに仕分けされています。行政の支援はどこかで線引きが必要ですから仕方ないと言えば仕方ありませんが、被災者の気持ちを考えると、支援制度についてもう少し踏み込んで欲しいところです。

このような議論を繰り返しながら、民意に近づけられるように一般質問前の質疑を交わしています。

その他
  • 紀の国わかやま国体の馬術競技開催場所に関して関係者と話し合いました。馬術競技は県外開催の方向で進められていますが、県馬術連盟は県内開催を主張しているので平行線を辿っています。早く結論を出さないことには開催が危ぶまれます。結論を導くための協議を続けています。
  • シルバーユニオンの懇親会に出席しました。同協会の今年の活動もこれで終了となります。皆さんお疲れ様でした。
  • 続いてふたつの懇親会に出席しました。どちらもお世話になった皆さんとの懇親会で、楽しい一時を過ごせました。ありがとうございます。