メディア・ユニバーサルデザインの考え方について協議しました。大阪府や京都府では部署にもよりますがメディア・ユニバーサルデザインの思想を取り入れています。障がい者の方への情報伝達の手段としてメディア・ユニバーサルデザインの考え方を取れ入れたパンフレットを作成していますし、京都府においては観光施策の一環としてこの思想を採用しています。
ところが和歌山県においては全庁的に取り入れられているとは言えない状況にあります。所管箇所ではメディア・ユニバーサルデザインの考え方を取り入れていますが、それ以外の部署では意識していないようです。現時点ではやむを得ないことで、その考え方について十分な説明をしていないからです。
ところが時代は成熟していることから、知らないでは済まない時代になっています。和歌山県でも情報弱者への心配りは必要ですし、一人でも多くの人に情報を伝達しようと考えるのであれば、自然にメディア・ユニバーサルデザインの考え方に辿り着きます。それができていない点に問題があります。
障がい者施策の中ではメディア・ユニバーサルデザインの設計思想を取り入れることが当然のことなのですが、国体やハザードマップの制作においても考えて欲しい事柄です。
平成23年12月定例会の一般質問でメディア・ユニバーサルデザインを取り上げる予定ですから、関係する皆さんと協議を図りました。
県庁内ではメディア・ユニバーサルデザインの考え方が浸透していないので、訴える力や説明責任を果たせないでいるのです。全庁を挙げて取り組むのであれば仕事の設計思想に合うものにして欲しいものですし、ソフト面でも県外事業者に仕事を取られないようにして欲しいものです。
本格的に小学校への英語教育が取り入れられています。全国で小学校の授業において英語教育が取り入れられていますが、先生の負担はかなりのものがあったようです。小学校の先生は英語の授業を想定していませんし、英語教育導入といってもALTで対応してくれると思っていた人が多いと推定しています。
ところが授業は主体的に係らないと良い授業にはならないのです。ALTに英語の授業を任せたとしても、結局は学校の先生の実力向上につながらないのです。苦手であっても苦労して自らが英語の授業を行って欲しいところです。和歌山市内の某小学校を訪問して小学校5年生と6年生の担任の先生と懇談の機会を設けました。4人の先生方は思ったことを話してくれました。
「もし小学校英語教育に係る指導者がいなかったら自信を持って授業が出来ていなかったと思います」、「申し訳ないのですが、二年前に5年生を担任した時の英語教育は自分が思っていたことよりも低調に終わりました。今から教育行政に信頼を取り戻そうとしている中において先生の考え方が最重要なのです。相談に行ったけれどもその結果が得られなかった場合のリスク回避のためにも他府県の動向に左右されない取り組みをして欲しい」、「3年前に英語教育が導入されると聞いた瞬間に、小学校5年生と6年生の生徒が十分に学習できるように配慮をして欲しかった」と要望がありました。
その要望に基づいて、和歌山市内の数箇所の小学校への英語教育の指導に関しての取り組みが始まりました。3年目を迎えてその成果が現れ始めています。次年度からの小学校での英語教育の取り組みが課題であることを話し合いました。
夜は懇親会に参加しました.和歌山県が大阪府に学ぶことや、これからの関西のあり方についての話題もありました。忘れてはならないことは関西の中の和歌山県だということです。関西の発展なくして和歌山県の発展はあり得ないのです。
また民意の凄さについて話し合いました。民意とは見え難いものですが、実は間違いのないものです。民意とは私達個々人の意思の集合体であり、サンプル数が多いほど正確な民意が現れるのです。民意は正しいものだと認識した上で諸課題に対応すべきことを認識しました。