活動報告・レポート
2011年11月29日(火)
県議会開会
県議会開会

平成23年12月県議会定例会が開会しました。今年最後の定例会です。提案された補正予算案の主なものは次の通りです。

台風12号による豪雨被害関連の復旧費11億1,800万円を初めとする39億8千万円の補正予算案となっています。

台風12号被害に関して、地域の復興に関わる被災事業者の事業用建物や設備復旧に必要な経費の支援として3億円。住宅が全壊、全壊に近い半壊などの場合の被災者の住宅再建費用として、国の支援金とは別に和歌山県単独で上乗せして支給をするための予算として5億3,850万円を計上しています。これは先の東南海・南海地震対策等特別委員会での議論を踏まえての予算案です。

事業者の経営支援として、農家が農業生産を再開できるよう改植や樹園地、農業用ハウスの復旧などに6,230万円。畜産経営再開緊急支援に2,700万円。林業経営再建を支援するための緊急資金支援として利子補給や信用保証料の補助に345万円の補正予算案となっています。

観光復興に関しては、熊野古道の復活と安全性をPRするための参詣道環境保全活動に779万円。安全に観光できることを訴えるため主要駅などへのポスター掲出に469万円。首都圏での「和歌山に行ってみようキャンペーン」に678万円。外国人観光客呼び戻しのための現地セールス強化に494万円などがあります。

来月16日までの開会期間まで審議を行い、最終日に採決することになっています。基本的には台風12号火被害からの復旧支援対策に伴う補正予算案であり、早期に復興に向かうために必要な予算措置だと認識しています。

また文教委員会も開催されました。今回は人事院勧告に基づく職員給与改定に関する審議に限定されたものです。委員会で審議した議案第127号と第128号の教育職員および市町村立学校職員の給与改定案について賛成全員で可決されました。

被災犬

皆さんから多くの要望意見をいただいています。その中の一部、被災犬、県営住宅、産廃の問題を紹介します。

台風12号被害による復旧が進んでいます。まず人命の救助と安全確保が第一ですが、その中で忘れられていることがあります。飼い主と生き別れてしまったペットについてです。

災害発生直後は現地入りして訴えることはできなかったので、ボランティア活動を行ってくれていたのですが、この段階になって被災犬の飼い主探しの活動に着手しています。

県内で活動をしてくれているのは公益社団法人日本愛玩動物協会和歌山県支部で、現地入りして被災動物の飼い主を捜してくれています。被災犬は現在、和歌山県動物愛護センターで預かってくれていますが、飼い主が見つからなければ、どんな処分を受けるか分からない状態です。

協会は全力で災害犬の飼い主を探してくれていますが、人数や皆さんからの理解が不足していることなどから思ったような成果があげられません。大災害の中を必死で逃げて助かった命ですから、多くの方の理解と協力を得て飼い主を捜し助けて欲しいと願って、今日も活動を続けています。

和歌山県には動物愛護推進委員がいますし、さらに組織として協議委員会が存在しています。この委員や委員会の活動はどうなっているのか、役割は何なのか不明です。この問題を取り上げて、県当局と協議を行いたいと考えています。

県営住宅

県営住宅のあり方について依頼がありました。

県営住宅に入居する際にお風呂の給湯器や風呂釜は入居する人が購入して取り付けなければならないと聞きました。そんなことはないと思ったのですが、住宅課で確認したら和歌山県県営住宅も和歌山市営住宅も同じ状況だと説明があったようです。今の時代、住宅にお風呂があるのが当たり前ですが、県営住宅にはなく入居者が購入して取り付けなければならないのです。少し時代感覚がおかしいので調査と改善をして欲しいとの依頼です。

この問題は今日初めて知りましたので調査してみます。

産廃問題

紀の川市の旧貴志川町内で産業廃棄物が捨てられている問題が発生しています。過去3年に遡って投棄されていたもので、捨てた人が誰なのか知っている証人が現れたので対応しています。経緯を書いたノートの提供を受け、現場写真も預かりました。不法投棄をした会社は数社ありその社名は分かっています。ここまで分かっていることと証人による証言があるのに、行政機関は対応してくれない状況にあります。

不法投棄の問題が明らかになろうとしているのに対応しない姿勢は疑問です。そこで刑事告発することも視野に入れました。法曹と協議しながら真相解明を行う予定です。