活動報告・レポート
2011年11月26日(土)
生き方上手なわたし講座
生き方上手なわたし講座

AIEL主催の講座「生き方上手なわたし」の二回目に参加しました。講師は西川奈緒美さんです。講座の目的は、人間となり、人間として生きるため、上手に生きるための必須アミノ酸を得ようというものです。人体に必要な必須アミノ酸は体内で生成できませんから、食物から取り入れています。人間関係でも同じように必須アミノ酸は一人では生成できないので、他人から吸収することになります。他人との人間関系を築くために役立つ講座となりました。

生き方上手なわたし講座

生まれるということと死ぬということは一つの流れです。実像としての自分が存在し、そしてなくなるということ。死とは役割を終えたということになります。役割を終えるためには何かを成し遂げなければなりません。色々な経験を積むことで命を継承する糧を得ることを求めたいもので、それを見つける旅が人生のひとつのあり方だといえます。

死に向かう人生のベクトルは、一方通行であり、一度きりのものであり、限りあるものなのです。その制約のある中で自分の役割を見つけてそれを達成しなければなりません。それを達成するための生き方こそが幸だと気づく時があります。つまり毎日の幸せの積み重ねが生きるということであり、生きていることが幸せなのです。どちらが先なのかその人次第ですが、幸せを感じながら生きられることに感謝したいものです。

ところで人間関係とは違う価値感を合わせることにあります。全く同じ価値感を持つ人に会うことはありません。ですから自分の価値感を巻尺のように長く持ち、定規のように1ミリ間隔の小さい幅を持っておきたいものです。測る尺度が長く、また細かくしておくことで他人の価値感に合う目盛りが多くなるからです。自分の価値感が短くて目盛りが荒いと他人の価値観に会う目盛りがなくなります。ですから他人の価値観は変えられないので、自分の価値観を大きく広く持つことが人間関係において大切なことです。日々、幅広い価値を身に付けられるように考え行動したいものです。

価値感を大きくそして細かくするための方法です。嘘をつかないこと、飾らないこと、卑下しないこと、怖がらないこと、そして蓋をしないことです。相手にもそうならないような対応を心掛けることで人間関係は良くなります。

例えば嘘をつかないことについて。子どもが学校から帰ってくるのが遅くなった場合、家で待っていた母親が「こんな遅い時間までどことで何をしていたの」と叱ると、子どもは悪いことをしたので隠そうと思い嘘をつくことになります。

ところが母親が「遅くて心配していたのよ」と言うと、子どもは「友達の家でゲームをしていたんだ。ごめんなさい」と素直に遅くなった理由を話します。相手にも嘘を言わせない態度が人間関係においては大切なのです。

そしてコミュニケーションには礼儀があります。否定をしないこと、相手の気持ち汲み取ること、話の腰を折らないこと、相手に興味を持つこと、そして全身全霊聞く態度を持つことです。自分を主張するのではなくて、相手を思いやることがコミュニケーションの基本です。

そして自分の心の持ち方は、神様が自分の中にいると思うことです。神様を悲しませるような行為はしてはならないのです。そして相手の神様も喜んでもらえるように接したいものです。最後は自分を好きになる努力をすること、そして大地を耕し、種を蒔き、水をやり慈しむことで人間関係が良好となり、結果として複雑な人間関係の中で自分を生きることができるのです。

そして黒柳朝さんの、こんな言葉をプレゼントとしてくれました。

「人にしてあげたことは忘れなさい。人にしていだいたことは、どんなに小さなことでも忘れないように」。心掛けたいものです。

ライブ

和歌山シャンソン協会の三人の会員で結成しているEKKのライブ応援に行ってきました。そのメンバーは上野山英子さん、土井享子さん、藤田和子さんの三人です。シャンソンを歌っている三人がユニットを結成してライブ活動を行っています。今回は秋の巴里のイメージのライブとなっていました。

EKKのライブ

皆さんのトークも魅力あるものでしたが、その中からひとつ取り上げます。上野山さんがシャンソン歌い始めたのが2003年11月26日でした。今日から丁度8年前のこの日です。偶然ですが、8年前に歌い始めたシャンソンで今日のライブの舞台に立っているのです。何かを始めなければ何も達成しないことを示しています。8年前の今日、シャンソンの扉を叩いていなければ、ユニット結成もライブもありませんでした。一つの行動が未来につながっていることを示してくれています。これは勇気のでる話でした。今行っていないことでも、今から何かを始めたら、数年後には人前で披露できるものになっているかも知れないのです。そんな希望が湧き出てきます。

静かで激しくて、そして元気をくれるのがシャンソンです。歌う人の感情がストレートに表現されるので感情移入されてきます。小さい頃の体験やこれまでの生き方、そしてこれからの望みなどが歌に表れます。人生を歌に乗せて秋の一日を色づいたものにしてくれました。色づいたまちが白に変わろうとしています。もう季節は秋から冬に向かいます。