休日の今日、和歌山市内の清掃活動に参加しました。最初は和歌山城の周囲の清掃活動だったのですが、お城沿いの歩道に散らばっていた落ち葉を回収しました。城内は和歌山城管理事務所がきれいに保ってくれているので、殆どゴミはありませんでした。主に落ち葉を拾い集めましたが、参加した皆さんの気持ちが終了後のきれいさに現れていました。
続いて紀ノ川沿いのせせらぎ公園に移動しました。ここの清掃への参加者は約70名で一斉にゴミ拾いを始めました。この公園も思ったよりもゴミはありませんでした。聞いたところ、日頃からボランティアの皆さんが清掃活動を行っているので、公園はきれいに保たれているのです。和歌山市民の皆さんの美化意識の高さを感じました。
最後は浜の宮海水浴場に移動しました。ここには100名以上の方が参加して海岸清掃を行いました。ここは流木などが海岸一面に漂着して大変な状況になっていました。集められた流木は海岸に積み上げられ、後ほど消防署に連絡をして焼却することになっています。
和歌山市の海岸は台風12号の影響で南から紀伊水道に沿って木が流されてくるのです。いつも清掃に行っている片男波海岸もそうですが、浜の宮海岸も流木で覆われています。
この状態が続くと気の早い話ですが、平成24年夏の海水浴シーズンにも影響を与えそうな気がします。大きな木々は取り除くことができても、小さな木片を取り除くことは難しいのです。そして雨風が強いと、その後にまた流木が漂着するという循環になっています。どれだけ清掃しても海岸は流木で埋め尽くされるのです。
継続した清掃活動を続ける以外に方法はないのです。市民力、和歌山に暮らす私達の意識が試されているようです。参加された皆さん、休日の清掃活動お疲れ様でした。
定期検査以降も止まっている原子力発電所の現状を聞きました。発電所の現場は涙ぐましい取り組みを行っているようです。例えば発電所のタービンは止めた状態で放置しておくと軸が曲がるので動かした状態にしています。そのほかの検査項目も全て完了させ、起動できる時を静かに待っているようです、美浜原子力発電所の状況を見に行った方は働いている従業員さんの態度を見て「涙がでそうになりました」と話してくれました。
関西の今年の冬は10パーセント程度の節電のお願いをしています。関西広域連合や各府県も協力体制を取ってくれていることから、最も電力事情が厳しくなる平成24年2月を乗り切るための供給力を確保して乗り切りたいとしています。それでもこの冬を乗り越えたとしても、原子力発電が稼動しなければ平成24年夏の電力供給の問題が発生することは確実です。政府には早期にストレステストの結果を評価してもらいたいものです。国内産業の外国への移転は思っている以上の現実があります。円高に加えてこのまま電力不足が継続するようなら、国内産業は更に大きな打撃を受けます。上場企業の製造工場は経営方針として国外移転を検討することも考えられます。そうなると経済事情は改善されることはありませんし雇用も不足します。
わが国の産業界を安定させるためにも、政府には早い段階でエネルギー問題へ対応して欲しいものです。安全対策を終えた発電所現場の士気も低下しますし、産業の空洞化対策のためにも正常な状態に戻したいものです。
昼食した相手の方は原子力発電の稼動について理解を示してくれましたが、長い視点からは原子力と天然ガスそして再生可能エネルギーを組み合わせた形にしていく必要があると意見を述べてくれました。社会を揺るがすような大きな事故が発生すれば、事故の前の状態に戻すことは不可能だからです。社会はリスクを回避する方向に自動的に構造を修正して、対応することになります。リスクを放置したままでは社会の安全は確保できないと考えるからです。将来的なエネルギー構成比率の見直しは図るべきで、その見通しを国民の皆さんに示して原子力の稼動への理解と再生可能エネルギーの普及対策を同時に訴える以外に、原子力理解の方法は分からないと伝えてくれました。
また原子力PAまでの活動できる段階ではなく、津波や大震災への安全対策をどう実施しているのかを知ってもらうことから始めている段階です。補助電源を浸水しない場所に移すことや系統をさらに複数設けるなどの変更も協議事項です。