活動報告・レポート
2011年11月21日(月)
本町小学校
調査

カーブミラー設置の調査のため現場を訪れました。カーブミラー設置に関しては和歌山市の基準だと、道沿いに三軒以上の家屋がない場所にカーブミラーは設置しないことになっています。調査した場所の家屋は三軒であり和歌山市の基準では設置できない場所になっています。しかし朝夕の通勤時間帯は交通量が多く、この住宅内から道路に出る際の安全確保が必要なのです。住んでいない人にとっては問題は感じないのですが、毎日、この場所から車通勤している人は安全対策を講じて欲しいと願っています。

そこで市に頼らないでカーブミラーを設置する方法がないかどうか、現場に入って調べました。やれるかもしれない方法がありましたが、説明するだけの資料を作成すること、関係者の同意が必要であることの問題があります。資料作成と関係箇所への相談を行い、この地元の安全対策に協力したいと考えています。

電柱広告

津波や大災害発生時に避難行動を促すための電柱広告についての展示会がありました。災害は何時発生するか分かりませんから、備えるために展示会に行ってきました。電柱広告は避難時の誘導の役割を果たすだけではなくて、日常生活の中で目につく場所に避難場所を示しておくことで、緊急時に慌てない行動を取れることにつながります。毎日、見ているものは記憶に残りますから、日常生活の中に避難場所を明示しておくことが大切です。

電柱広告

和歌山県は津波対策が重要課題です。海岸沿いの地方自治体からは電柱広告掲示の要望が来ていると聞いていますが、いずれにしても早期の対策が望まれます。

本町小学校

和歌山市の中心部にあるのが本町小学校です。和歌山市内で最も古い学校の一つで、今も生徒達が元気に通っています。歴史と伝統のある本町小学校ですが、和歌山支中心市街地内にある小学校と中学校の統廃合の問題に揺れています。地元の賛否は分かりませんが、両方の意見があることを聞いています。そこで本町小学校を訪問しました。

本町小学校 野村吉三郎の色紙

ここで気づいたことがあります。野村吉三郎の色紙や書が飾られているのです。色紙は校長室にあり、書は体育館に飾られています。野村吉三郎が本町小学校の卒業生であることから、ここを訪れ講演をしたこともあるようです。

郷土の偉人である野村吉三郎が本町小学校を卒業しているのです。歴史のある小学校はまちの誇りですし、伝統の力を感じます。同じように統廃合で揺れている雄湊小学校にも偉人が関係しています。それは南方熊楠と松下幸之助の二人です。南方熊楠は明治6年に入学していますし、松下幸之助は明治34年に入学しています。雄湊小学校も歴史と伝統のある小学校なのです。このふたつの小学校が消え去る運命にあるのです。既に地元では統廃合の説明会が開催されていますし、その方向で進んでいるとも聞いています。中心市街地の小学校の生徒数が減少していること、統廃合によってできる空きスペースを活用して活性化を図る意味も分かりますが、まずは学校の存在価値と和歌山市における両校の歴史を学習してから検討を進めるべきです。

本町小学校 野村吉三郎の書

引越しをする若い世代にとって小学校区は重要なポイントとなります。自分の子どもをどの小学校に通わせるのかは関心事です。小学生の子どもがいる家庭で小学校のない地域を選んで引越しをする人はいません。小学校がある地域はそれだけで価値があるのです。ましてふたつの小学校は伝統校です。伝統の重み、存在している価値があるのです。先輩の中に野村吉三郎や南方熊楠、松下幸之助がいると知れば、それを目指して頑張る生徒が現れる筈です。それが市の底力なのです。身近に感じられる優れた先輩を目指す気持ちは、向上心のある人は誰もが持っています。子ども達に指して欲しい郷土の先輩がいる小学校はいつまでも郷土の誇りであって欲しいものです。

また教育と地域開発は別物です。地域開発のために学校をなくす政策であるとしたら本末転倒です。これからの地域を支えてくれる子ども達が学べる環境を作り出すことが大人のする仕事であり、今の大人の都合によって歴史や地域の中の存在価値を論議しないで計画を推し進めることは無謀です。

子ども達に対して、和歌山県は郷土の偉人を敬い、そして和歌山市は偉人を輩出している地域であり、その生きた歴史を大切にしていると思わせたいものです。歴史と郷土の偉人を大切に思わない県に将来はありません。

本町小学校の体育館には「明・正・強」の書が飾られていました。強く明るく正しくが本町小学校の校訓になっています。卒業生である野村吉三郎の思いは今も受け継がれているのです。歴史の重みを大切に考えたいものです。

わかうら園

和歌の浦にあるわかうら園に新しい施設が誕生しました。明日と明後日が内覧会ですが、今日施設を拝見させてもらいました。ここからの眺めは、国の名勝指定を受けた和歌の浦の景観の中でも最高の場所です。四方とも万葉集に謳われた景観に囲まれていて、ここで暮らしている人は景観価値を持っているのです。

そして日の丸の国旗も6本掲揚されていますが、その理由があります。わかうら園の入居者の平均年齢は85歳です。戦前戦後を生き抜いた皆さんは日の丸に対して強い愛着があるのです。日の丸が掲揚されていると安心することと20歳代の若い時代を思い出すので、生きる希望を感じてもらえる効能があるのです。

もうひとつの理由は、福祉施設としてサービスで日本一を目指す意気込みを国旗で表していることです。職員さんも日本一を目指す覚悟を持って仕事に励んで欲しいという期待も込められています。

その他
  • 迷い犬を探していることに関して報道を依頼しました。台風12号被害によって飼い主と別れてしまった犬達がいます。迷い犬を和歌山県の施設で預かってもらっているのですが、期間があります。それまでに飼い主を捜し当てたいのですが、復興途中で捜せられないのです。いま迷い犬の飼い主捜査を呼び掛けています。
  • 夜は懇親会に参加しました。冬の電力不足を乗り切る方法や大阪府知事、大阪市長の話題もありました。