Aさんとの懇談です。和歌山市内の中心市街地の現状を嘆いていました。中心市街地活性化計画から5年が経過しようとしていますが、全く賑わいが戻っていないのに資金だけが投入されていることに対する意見がありました。成果の検証を待つ必要がありますが、商売をしているAさんから見ると「人通りはない」と映っているようです。「中心化市街地は和歌山市の顔ですから支援することは賛成ですが、無策で5年間推移していることは市の責任です。途中で成果の検証をするなどして5年計画を実りのあるものにして欲しかった」と話してくれました。
和歌山市内にはぶらくり丁以外にも商店街があり、それぞれ地元で生き残りを掛けた商売をしているのです。和歌山市から受けられる補助金は少ないのですが、自分達でできることはやっています。Aさん曰く「要は行政主導の補助金ありきの商店街再生ではなくて、主体的な活性化策を地元から提案し、行政の支援を受ける姿にして欲しい」というものです。商売経験のない行政が主導して商店街の再生を果たすことは困難ですから、地元商店街と協働した再生計画になって欲しいところです。
平成23年度末で検証が出されると思いますが、これからも課題として継続される問題ですから、本当の成果を示して欲しいと考えています。
また国政に関しての意見もありました。「民主党に期待して政権交代への一票を投じたけれども期待外れで推移しています。野田総理は何も語らないので何をしたいのは分からないのです。TPP参加するにしても、しないにしても利点と不利益になる点を示してくれた上で意思表示をすべきです。参加するのかしないのか分からない態度では国民は納得しません。参加するのなら参加する、参加しないのであれば参加しないと明確にしてくれたら良いのです。参加しても批判されますし、参加しなくても批判されます。それだったら態度を明確にしてその理由を述べてくれたら良いのです。何も伝わって来ないのが残念です」という意見でした。
私達の思いとはズレが生じているように感じました。期待していたことが実現されていないことと方針が不明確なことが主な原因です。政権与党が何を残してくれるのか。残り2年間で納得できる成果を出して欲しいものです。