活動報告・レポート
2011年11月4日(金)
紙芝居
紙芝居

和歌山市内で子ども達のために紙芝居を行っているのがKさんです。平成23年現在、81歳のKさんは、今も元気に地域の潤滑油としての活動を行っています。明日は広瀬小学校で紙芝居を行いますが、例年、小学校の子ども達は楽しみにしています。そんなKさんが訪ねてくれ明日の抱負を聞かせてくれました。

「子ども達に紙芝居を見せてくれる人は少なくなりました。でも毎年子ども達が楽しみにしてくれているので新しい紙芝居を行っています。今年は濱口梧陵さんの紙芝居を制作したので子ども達に話をしようと思っています」と楽しそうに話してくれました。

81歳のKさんが子ども達に伝えたいことは二つです。戦時中を生き抜いてきたKさんからすると、今の子ども達には生きる力が不足していると言います。Kさんが言うには、もし戦争が起きれば生きる気力を持つことはできないと思っていますし、台風12号以上の大災害が発生した時には、生きられないのではないかと危惧しています。そこで濱口梧陵の稲むらの火の話を元にして、生きる力を伝えたいと話してくれました。生きる力とは災害時の対応だけではなくて、普段の生活の中において活力を持って生活をする力のことです。

それを伝えることがひとつです。もうひとつは、挑戦することの大切さを伝えたいと話してくれました。Kさんは和歌山県の伝統文化の大会に紙芝居の分野でエントリーをして、決勝大会まで進んでいます。子ども達に紙芝居を伝えるだけではなくて、和歌山県の代表として紙芝居を行っていることを知ってもらうことで、何歳になっても挑戦する姿勢が大切であることを訴えるつもりです。

81歳の人が好きな分野で人生に挑戦する姿を子ども達に伝え、そんな人生を目指して欲しいと取り組んでいるのです。聞いているだけでも応援したくなります。子ども達にこの気持ちが伝わると良いのですが。

生きる力を身につけること、挑戦する姿勢を持つことの二つのメッセージを、明日、子ども達に伝えることになります。子ども達は勿論のこと、一緒に聞いてくれる大人もそのメッセージに気づいて欲しいものです。

昼食

Iさんと昼食をご一緒しました。Iさんは奥さんを病気で亡くし、最近一人暮らしを始めています。一人でいるには住宅は広すぎるのでマンションで暮らし始めました。一人で生活をするのに便利なのは駅の近くだということで、JR和歌山駅まで徒歩数分のマンションに転宅しました。早速、その近所で昼食をいただきました。高齢者が生活をするためには駅の近くなど、何でも歩いて行ける範囲で揃えられる場所が適していると話してくれました。

高齢者施設に入居していない友人の内、3分の1の人がマンションで暮らしていると話してくれました。一人で不自由なく生活ができる間は、駅周辺のマンションが適しているようです。「あと10年はこの場所で自由に生活をしたい」と話してくれたように、一人になった寂しさを市の中心部で活動することによって前向きに生きようとしています。

活動家であるIさんは引越しをしてまだ一週間程度ですが、もう近隣の皆さんと仲良くなっています。生きていることを実感できるような活動をしたいと抱負を語ってくれたように、人生の集大成はこれからです。近くに立ち寄った際にはIさんに連絡を取って人生談義を聞かせてもらうつもりです。

企業立地

和歌山県内への企業立地に関して懇談会を行いました。東日本大震災以降、県内の企業立地の動きは鈍っていますがの、それでも水面下で調整をしています。関西で企業立地に熱心なのは和歌山県と兵庫県です。私達の和歌山県は経済情勢と雇用情勢が厳しいので、何としても県外から企業が来て欲しいと懸命の取り組みを行っています。本年度は数社の立地は見込めそうですが、平成24年度の見通しは厳しいものがあります。

経済基盤は人口増加と雇用の確保にありますから、災害対策と共に重点的に取り組んでいます。意見交換を行った後、和歌山県の発展のためにこれからの活動に協調していくことを話し合いました。

その他
  • 和歌山県南部地域の町で若い人たちに住んでもらうための定住計画があります。町が主導して民間の集合住宅を建設する計画に着手しようとしています。この計画への協力依頼があり、協力が可能な案件だったことから対応しました。
  • 道路脇の植木が生長していることから道路の見通しが良くない場所があり、安全対策として刈り込めないかどうか協議しました。側道から県道に出る時に見通しが良くなるように対応することとしました。
  • 就職に関して依頼がありました。今も働いている40歳代の方ですが、家庭を保てるだけの所得がある会社への就職を希望しているものです。和歌山県内での中途採用の場合、家族を持っていると経済的に厳しい水準にあります。特別な資格や技術を有している場合を除くと初任給から多くはもらえないので、生活の維持が大変なのです。最初から所得は無理だと分かっているので、将来的に家庭を維持できる経済的安定を求めての就労依頼がありました。対応していますが年齢的な問題があり、即座の対応は厳しいものがあります。そのことを理解してもらって話を伺いました。
  • 平成24年に卒業する新卒者の就職に関して依頼があります。就職をするには企業は採用試験を終えていることから時期的に遅いのですが、今からでも可能なところはないか捜しています。何社かの回答を待つことにしました。