Kさんと懇談している中での話です。某事務所である仕事が発生したので発注することになりました。発注先は知人から「時にはこの会社も仕事で使って欲しい」と頼まれていた会社にしました。初めての仕事上の取引なので会う日時を設定し、Kさんはその日、事務所で約束の時間を待っていました。約束の時間になっても相手は現れません。交通渋滞もあるので5分から10分程度は遅れそうだと思っていたKさんですが、約束の時間から30分を超過しても来てくれません。
35分経過したので約束の相手の携帯電話に連絡しました。すると相手は電話に出て「もう間もなく到着します」との返答がありました。Kさんは怒って「遅れる場合は電話くらいしたらどうですか。初めての取引の話し合いでしょう。初対面の相手の約束の時間に遅れて、しかも何の連絡もしてこないのは信頼ができません。もう来なくて結構です」と話を打ち切りました。Kさんには次の約束があったので、35分も遅れて来た場合、次の約束の時間に今度はKさんが遅れるからです。
翌日の朝、その相手は事務所まで謝りに来ましたが、もう取引の話は白紙になりました。 最初の約束に遅れることは避けたいものですが、交通渋滞や突発的事項が発生し、遅れる場合はあります。理由があれば場合は遅れても良いのです。但し、何分遅れますと約束の相手に連絡をすることが大切なのです。もし30分遅れることを連絡していたにせよ、取引は成立していたかも知れません。ところが遅れても当然という姿勢と気持ちが約束の相手に伝わったのです。
全く初めての最初の取引は「鉛筆一本から始まる」こともあるように、最初から大きな取引を実行する場合は少ないのです。小さな取引を積み重ねて信頼関係を構築してから大きな取引関係に発展していくのです。その最初の取っ掛かりで信頼を得られなかったことから取引は不成立となりました。Kさんは「もう難しいだろうね」と話していましたが、小さな出来事が将来の大きな取引関係の芽を摘み取ったのです。
残念な事例ですが教訓になります。小さな信頼が大きな信頼へと発展していくために必要な過程なのです。鉛筆一本を大切にする気持ち、それが大切な心の持ち方なのです。
和歌浦湾の磯やけを防ぐため、そして海草の生育する海を取り戻すために鉄分の含有しているブロックを海底に沈める取り組みについて話を伺いました。近々実行するようですが、磯焼けの原因のひとつは、海に流れ込む川の水に養分がないこと、つまり森林が痩せていることがあります。特に海藻類が生育するためには鉄分が必要なのですが、それが不足しているようです。それ不足分を補うために鉄分を含んだブロックを沈めようとしているのです。関係者の理解を得て実行する時期となりました。三年計画で磯やけの海を再生しようとしています。和歌山県の海の藻場を再生し、豊かな海洋資源に囲まれた和歌山県になりたいものです。
和歌山市内のある会社。現在までの社長が会長となり新しい社長が就任しました。参加者は約320人、このおめでたい新社長就任パーティに出席し、挨拶の機会をいただきました。挨拶の要旨は次の通りです。
こんばんは。Uさん、新社長就任誠におめでとうございます。またM会長も長年に亘ってのご苦労に心から経緯を表します。いま会長、社長の挨拶を伺いながら感じることがありました。創業者の会長からは長い経験に基づいたしっかりとした安心を感じました。この安心感が会社をここまで導いてきたと思います。そして新社長の抱負を聞いて、これまでの事業領域に拘らず、新しい分野に挑戦しようとする意欲と姿勢を感じました。この挑戦する姿勢がこれからの和歌山県に必要なものです。一緒に活動させてもらえることを楽しみにしています。
さて停滞している和歌山県において、300人もの人に参加してもらえる集会を行える会社は多くはありません。維新の会で燃えている大阪からも「今度、和歌山県で社長就任の大きなパーティがあるようですね。まちに元気が誕生しますね」などの意見が寄せられています。維新か反維新か以外の話題が語られない今の大阪で、和歌山県のことが話題になるだけでも凄いことです。そんな話題の中心がこの会場なのです。和歌山県も頑張っていることを知らせたい、そしてお祝いしたいと思います。和歌山県の課題は経済対策、雇用を生み出すことにあります。県内では台風12号の影響から動きは隠れていますが、経済効果のある取り組みを進行させています。有田市の用地、旧白浜空港跡地利用、そして新宮港湾の活用など、それぞれの地域における経済対策を進めようとしていますが、そこで必要なものは住居です。働く人が増えると住む家も必要になる。そんな時のために社業の発展を心から期待しています。
新社長と共に新しい体制の組織が更に発展することを心から期待して、挨拶とさせていただきます。本日はおめでとうございます。
その後、式典は懇親の場へと移りました。会場内で知人にも会い、交流をさせていただきました。これだけの規模の式典にお招きいただいたことに感謝しています。
- ある会社の経営者交代に関しての相談がありました。その会社では本年度末で現社長が引退する意思を固めていますが、後継者が決まらないのです。後継者は先代以上に従業員を引っ張っていける素質が必要です。厳しい経済情勢の中、社長が陣頭指揮を取らなければ従業員さんはついてきません。経営者の素質というものがあり、芯がしっかりとしている人物であることが必要です。口先だけの人、自らの責任を取らない人は経営者には成り得ません。後継者の資質や求められるものに関して話し合いました。
- 台風12号によって別れてしまった、または行方不明になってしまったペットを探そうとしてくれている団体があります。まず人の救助と支援、そして行方不明者の捜索が最重要ですが、その次の段階に入ると家族同様のペットの捜索も必要となります。その対応について協議しました。
- 馬術競技に関して協議を行っています。関係者との協議を続けていますが、時期と予算確保から始めなければなりません。かなり出遅れていますから、早期に結論を導きたいと考え行動しています。