活動報告・レポート
2011年10月19日(水)
県政報告会
ふれあいスポーツの広場

ふれあいスポーツの広場和歌山大会に参加しました。和歌山市を中心とする作業所で働く皆さんが秋の一日を楽しめるように、自動車総連が運動会を開催し、来賓としてお招きをいただきました。場所は和歌山県立体育館で県内各地から作業所で働く皆さんが集まってくれました。

この企画は5月頃から進めていたもので、役員の皆さんや運営に携わる皆さんによって実現したものです。参加者は約350名、日頃とは違う運動会に選手として参加した皆さんは楽しみに待っていたことが分かる表情をしていました。

この取り組みは自動車総連設立20周年の時に社会に貢献できる事業を実施することを決め、全国の障害者が働く施設に呼び掛けて年に一度、運動会を開催することになったものです。平成24年度は40周年を迎える歴史あるものです。現在、全国36都道府県で開催されているもので、和歌山県でも開催しています。

日頃体験できない大規模な運動会を楽しんでくれたと思います。

笑の会
笑の会

昼食をいただきながらのシルバーユニオン笑の会が開催されました。二ヶ月に一度の頻度で開催しているもので、昼食を楽しみながら会員の交流を図り、そして勉強をしているものです。「本日は華岡青洲とその時代」の講演をしてもらいました。講師はニ超和勇さんで、華岡青洲の生涯の解説をしてくれました。

華岡青洲は紀の川市西野山生まれで、1760年から1835年までの生涯を生きた人物です。功績と比較して知名度は低く、歴史上で脚光を浴びたのは有吉佐和子の「華岡青洲の妻」が発表された頃、つまり昭和42年になった時です。実に永い間、正当な評価をされないでいたのです。現在は医聖として紀の川市が大切に功績を伝えようとしていることから、世界で評価されています。

さて華岡青洲が医学を学んだのは京都に遊学していた時の23歳から3年間です。以降45歳に全身麻酔薬を完成させるまでの約20年間は、実践の繰り返しでした。理屈ではなくて実践の中から全身麻酔薬を完成させたのです。思った成果を挙げられないままで20年間も実証実験を続ける精神力は並大抵のものではありません。そんな苦労が現代の私達の生活を快適にしてくれているのです。

乳がん摘出手術は30年間に156名、華岡青洲に外科を学んだのは1,011名にも及んでいます。その後医学の塾「春林軒」を設立し、明治15年までに2,000名の門弟を輩出しています。

華岡青洲の時代は実験という概念が世界に存在していなかったそうです。実験という概念を開発し、実験科学の道を開いたことも大きな功績です。

華岡青洲が没したのは1835年で、偶然ですが坂本龍馬がこの年に誕生しています。1838年には緒方洪庵が適塾を開設しているように、この時期、近代日本へと続く道を開いた人物が登場しています。

参考までに作家の故司馬遼太郎は、日本の歴史上の偉大な陣物として華岡青洲と緒方洪庵を挙げています。二人は自分の火を松明に灯し弟子達に伝えた人だと評価しています。

優れた人間がすべきことは松明に火を灯すこと、そして灯した火を伝え広める弟子を育成することです。二人の偉人は「春林軒」そして「適塾」を開設するという松明へ火を灯しました。そしてここから巣立った弟子達は、松明の火を広め次の時代へと伝えていきました。これが華岡青洲の評価であり功績です。

こんな郷土の偉人を輩出している和歌山県です。もっと誇りを持ちたいものです。

県政報告会
県政報告会

自動車総連の役員の皆さんを対象に、県議会報告会を行いました。役員研修の時間を利用して、講師としてお招きをいただいたものです。深く感謝しています。説明の主旨は以下の通りです。

地方都市において自動車は公共交通機関といっても良い存在です。東京以外の都市で、住む人が公共交通機関は十分に整っていると感じている都市はないと思います。和歌山県のその一つで、道路整備と自動車の価値を評価することが大切です。

台風12号被害によって道路の重要性を改めて認識することになりました。被害者の救出、病院への搬送、そして物資の運搬やボランティアに入るための道路が何よりも大事なことを改めて認識しました。

国道と県道だけでアクセスが良くない道路網は整備する必要があります。高速道路も必要です。そんな政策を県としても国に要望しているところです。防災の観点からも道路の拡充は必要ですし、自動車の走れる道路を増やしたいものです。

さて自動車の有用性は地方都市では分かります。そして地球環境問題への対応という大きな課題に挑戦しているのが自動車産業です。電気自動車やハイブリットカーなど、環境負荷を提言する自動車が登場しています。和歌山県で電気自動車の導入を早めるための制度設計を行っています。電気自動車用の急速充電器の設置や、公益法人が電気自動車を購入した場合に補助金が受けられる制度を設けました。

平成24年度もこの補助制度は継続する方向で検討が続けられていますが、電気自動車で観光ができる県内道路の整備と、電気自動車が走行できる適切な距離内に急速充電器の設置を進めようとしています。

電気自動車で紀伊半島を訪れる観光客のために、和歌山県が環境先進県であるためにも、この取り組みを継続したいものです。

自動車産業は国内産業の勇です。経済政策や自動車税制制度の見直し、電力事情を改善させないことには、国外へ移転することも考えられることです。自動車産業が外国に移転するとなれば、産業の空洞化に伴う雇用不安、消費の低迷などが顕著に現れます。そんな経済構造を望む人は少ないと思います。わが国が誇る自動車産業を発展させることが、そして地方都市において公共交通機関であると認識することが経済成長につながるのです。

今ある世界でも先進的な産業を守ることは、私達の生活を安定させ守ることになるのです。自動車産業の課題、地方都市での課題も含めて皆さんの意見を聞かせてもらって、県議会でも議論の対象にしたいと考えています。

ライオンズクラブ例会

和歌山ゴールドライオンズクラブ例会に出席しました。議題は台風12号被害への対応として、片男波海岸の清掃活動への協力と義捐金について、植樹事業について、家族例会開催についてなどがありました。

私からは国際ライオンズクラブ財政基金の説明、そして和歌山市内における台風12号被害場所の清掃活動の参加についての説明を行いました。

懇親会

その後、懇親会に参加しました。被災された新宮市から来ている人もいて、平和な環境の中で生活できていることに感謝したくなりました。

その他
  • ユニバーサルデザインの考え方と今後の普及についての協議を行いました。新しい概念を伝えることは簡単ではありません。県、市行政と連携しながら誰にでも優しい和歌山県を目指す活動を行う予定です。
  • うつ病を未然防止するための気づきの教育、小学校への実践的な教育に関して協議を行いました。近郊の県でも、うつ病防止となるような教材を活用する対策が講じられようとしています。
  • 平成24年度に和歌山県で開催される国体での馬術競技について協議を行いました。今まで馬術競技を開催地以外の場所を借りて開催した事例はありません。和歌山県がそれをやろうとしています。施設を造らないためか、面倒くさいのか、それともやらない県として名前を売ろうとしているのか疑問が湧きます。国に対しても馬術競技の県内開催を依頼しています。