第13回チャリティーシャンソンフェスティバルの収益金の贈呈式を行いました。主催は和歌山シャンソン協会が主体となっている和歌山巴里祭実行委員会で、今年の巴里祭の収益金全額を10の福祉施設に寄贈しました。今回が13回目ですが、この贈呈式を継続できていることを嬉しく感じています。
さて冒頭、感謝の気持ちを込めて贈呈式で挨拶をさせていただきました。
皆さんおはようございます。今回も皆さんと贈呈式でお会いできますこと嬉しく思って今います。そしてお忙しい中、お集まりいただいたことに感謝申し上げます。今回で13回目となる和歌山巴里祭の収益金を皆さんに贈呈できる機会を持てたことを嬉しく思っています。そしてこの贈呈式はいつも心待ちにしています。それはいつもこの場で、皆さんから心の宝物となるような言葉を頂戴しているからです。いつも引用させてもらっているのですが、「この寄付金は命の水です」と話してくれた方がいます。寄付金を当てにしている訳ではないのですが、この寄付金が運営費として一滴の水のように皆さんのお役に立っていることを表現してくれた素敵な、そして大切な言葉です。こんな気持ちに接することができることが、また喜びとなります。今日も皆さんから心の宝物となるような話を伺えることを楽しみにしています。
また数日前に、昨年に贈呈した福祉施設の代表者から電話をいただきました。早速、その福祉施設を訪問したところ、「いただいた寄付金でクーラーを買わせていただきました。今年の夏は、このクーラーのお陰で皆さんが快適な仕事をすることができました。本当に感謝しています」ということでした。こんな嬉しいつながりがあることも、続けられる要因となっています。
今年も皆さんの活動を応援できることを嬉しく思いますし、一緒に和歌山市を元気にする活動をしていくきっかけとなれたら幸せです。今日の贈呈式に参加していただきましたこと心から感謝申し上げ、挨拶とさせていただきます。
そしてこの後、皆さんから宝物となる言葉をいただきました。抜粋して素敵な言葉を記載いたします。
- 障害者の方がプランターを作っています。通常のプランター作りだと上手くできなかった子どもがいました。ところが工夫して電車の形のプランターを作ることにしたところ、その子どもが作ると言ってくれたのです。このプランターがそれですが、とてもうまく作れているでしょう。電車が好きなその子どもが一生懸命に作ってくれたのです。細かいところまで手作りで、とても上手に仕上げてくれました。こんな風にしたいと思う気持ち、そしてなりたいものがあると、それに向かって楽しく仕事ができるのです。作業所の仕事を通じて、子ども達から教えられたたことです。
そして今年も命の水をいただくことができて感謝しています。いつもこの贈呈式の帰りは自転車で帰るのですが、涙が溢れてきます。自転車に乗りながら涙でいっぱいになるのです。皆さんからいただいた命の一滴を大切にしたいと思います。
この贈呈式で受け取るのは「私達は必要とされている」という気持ちです。必要とされていると感じられることが大切なことです。子ども達にはそれが感じられるようになるまで、必要な存在であることを訴え続けています。 - ひきこもりや困難な環境にある子ども達には、仕事を通じて社会と接点が持てることを伝えています。仕事が社会との窓口ですから、自分が社会で役立つ存在であるためには仕事をすること、それを感じて欲しいと思って施設を運営しています。今年初めて和歌山シャンソン協会とのつながりをいただきました。この接点を新しいつながりとして活動します。
- 10歳代から40歳代人まで作業所に通ってくれています。年齢差もあり心の摩擦がありますが、それは心が成長しているからだと思っています。
- 自分の心の弱い部分を出せる環境を作っています。弱さを出してそれを克服していくことが社会で生きていくことです。そんな場所であり、そんな環境を整えたいと思っています。
- 伝える言葉に愛を込められるような活動を続けたいと思っています。
今回も心の宝物が増えました。皆さんに感謝しています。
学校現場では様々な問題が起きています。外から見ると先生は何もしていないように見えますが、現場の先生は懸命な対応をしています。夕方の6時過ぎ、公立中学校を訪問したところ玄関口で三年生を担任している先生に会いました。「何を急いでいるのですか」と訪ねると、「今から家庭訪問です」と答えてくれました。それ以上聞くことはしませんでしたが、この時期、この時間の家庭訪問ですから、学級内の問題の解決に向けて走っていることは分かります。
修学旅行の時期ですから、三年生にとって楽しい思い出になるように、それまでに学級内の問題を解決するためにご苦労をしてくれているのです。それぞれの事情がありますから解決は簡単ではありませんが、誰かが行動しないことには進展はありません。疑問に感じることですが、行動をする人は批判にさらされ、何の行動も起こさない人には批判はありません。やればやるほど批判されるのが世の中ですから、それを覚悟しなければなりません。誰でも、正義を貫いているのに批判されたくはありません。ですから問題には極力関わりたくないのです。そんな影の部分を三年生の担任の先生が受け持ってくれています。
ただ言えることは、問題の当事者が勇気を持って問題に向かい合うことです。当事者が先生任せにしていたり、第三者に問題解決を委ねているようでは解決は図れません。当事者が解決する意思を持っていることで、思い切って先生や第三者が問題解決に取り組めるのです。問題を先送りにすることや問題を水面下で処理しようとするのは、腹を括る人がいないからです。問題を表面化させても良いから、問題が発生していることによって困っている立場の人を助けたいと思うのであれば対応すべきです。
当事者、先生、そして客観的に見ることのできる第三者が立ち会って初めて、問題を表に出せますし、解決に向けて動くことができるのです。
少しの勇気を持つためには、その勇気を支援する人が必要です。そして支援してくれる人がいるなら、思い切って問題に立ち向かうべきです。先生も保護者も、そして教育に関わる人たちもその行為を応援してくれます。
立ち向かうことを決めた勇気がありました。その勇気を示してくれることによって、次にすべきことが現れます。関係者の意思が統一されると問題は解決に向かいます。心を持って対応したいと考えています。
夜は懇親会を行いました。学校関係の対応をしていたことから待ち合わせの時間に1時間遅れて到着しました。折角の機会をいただいたのに時間を無駄にしたこと、心からお詫び申し上げます。
懇親会は楽しくて有意義でした。困難に立ち向かう方法について話をしたところ、一つは何も聞かないふりをすること、または正々堂々と立ち向かうことの方法があります。性格や置かれた環境によった対応方針は違いますが、逃げないで対応すべきものです。
先に配布した県議会報告レポートの感想を聞かせてもらいました。「私はレポートを読みましたから考え方が分かりました。職場の同僚にも配布しましたが、読んでくれる人と受け取らない人がいました。受け取らない人は活字に触れたくないという人でした」というものです。
100人の内、10パーセント活動について理解してくれる人がいれば満足度は高いです。2人でも3人でもレポート読んで本気が地域を動かすものだと感じてくれたなら、地域は変わることができます。そんな話し合いをしながら今日の時間は過ぎていきました。
- 地域開発に関する打合せを行いました。行政財産を活用しないでいることは当該市民の皆さんに申し訳がないことです。市の財産は活用を図り税収をあげることも行政機関の役割です。活用しないでいることはあるべき税収がないばかりか、何もしない事業に維持費を支払っているようなものです。それを解消するための話し合いをして方向性を模索しています。
- 某市の駅前再開発に伴う事業所移転の問題の相談がありました。移転は問題がないのですが移転費用負担の問題があります。解決する方向で話を詰めました。