午前4時30分に起床して、午前6時にホテルを出発、午前8時50分の飛行機で関西空港に向かいました。中国の経済成長、大国への歩みの実感、そして気功について学び、ふたつの世界文化遺産を見ることができました。そしてひきこもりの人との心が解け、笑顔に改善されていく過程とのふれあいは変え難い経験となりました。
中国は大国である実感は変わりありません。このまま失速することはない力を感じました。ソフトやサービスは日本に劣りますが、徐々にその差を縮めようとしています。都市の規模と都市人口はすでに東京を凌いでいます。建築物にスケール感がありとしての力が溢れています。足りないものは技術とサービスですが、それも日本が停滞しているならば、追いつかれます。日本の技術とサービスは世界一だと思っています。今以上に品質を高め、簡単に抜かせない意気込みを見せたいものです。
さて行程では、北京空港では飛行機内に閉じ込められたまま1時間以上も出発が遅れ、関西空港到着は午後1時過ぎとなりました。何のアナウンスもない状態で1時間も飛行機内にいる経験は多くはありません。中国の大陸性の気性、乗客へのサービスのなさを実感しながら、帰国しました。
帰国後直ぐに、和歌山市内のスマイルスタジオに向かいました。和歌の浦の振興を支援する目的で作られた「万葉歌」の記者発表に出るためです。記者会見の様子はインターネットで放送され世界に発信されました。
「万葉歌」は和歌山市内で芸能関係の仕事をしている羅布(らふ)陽介さんが作詞作曲し、歌うのは和歌山市内のRumikoさんです。二人とも良く知っていることから記者発表の席に同席させてもらったものです。ただ関西空港への到着が遅れたことからスタジオ入りの時間も遅れてしまいました。でも国の名勝指定を受けた和歌の浦の応援歌として、そして和歌の浦振興を支援するためにできたのが「万葉歌」ですから、県としても市としても応援したいとコメントしました。和歌の浦は行政関係者や地元の皆さん、そして和歌の浦を愛する団体の皆さんが応援している地域です。台風12号被害の時もボランティアで和歌の浦の海岸清掃をしてくれています。こんなに愛されている地域を音楽で盛り上げ、そして収益金の一部を和歌浦観光協会に寄付することにしています。「万葉歌」は金銭的支援も行います。
羅布さんは「万葉の時代から変わらぬ美しい風景が残る和歌の浦なのに賑わいをなくしている」とコメントしていました。記者会見は約40分、皆さんに心意気を伝えられたと感じています。またRumikoさんも明るくて元気いっぱいの記者会見をしてくれました。必要なものは明るさと具体的行動です。二つの成功要素を持っている「万葉歌」を応援しています。
学校で起きている問題に遭遇し、対応しました。いじめの問題は看過してはいけないものです。知っているのに知らないふりは絶対にしてはいけない行為です。いじめは悪質な犯罪です。小さな学校という集団の中で、毎日のように繰り返される、特定の人を狙ったいじめは許されるものではありません。学校も家庭も保護者も団結して解決に力を向かわせる必要があります。
恐れているようなら解決はできません。恐れはいじめをする生徒にとって精神的に優位に働くからです。いじめられている生徒をどう救うのかも大切ですが、いじめている生徒の扱いをどうするのかは、もっと大切です。大きな問題に発展しそうないじめは生徒だけで解決できる問題ではなく大人の関与が必要です。
水面下の問題が大きくなるのは隠し通そうとするからです。区切りのある場面で表面化させることも考えるべきです。恐喝まがいの行為、繰り返される言葉の暴力、先生のいない教室でのいじめなどが繰り返されると表で解決を図らなければ、問題は引き摺ります。
先生、PTAそして保護者の話し合いの場面、いじめられている生徒が傷つかないように、そして報復されないように慎重に、そして迅速な行動を考えています。今起きているいじめの問題は、躊躇すると取り返せないことも考えられます。事件に発展する前に防ぐこと、それが教育に関係している大人が取り組むべきことです。