活動報告・レポート
2011年10月4日(火)
大水害
大水害

昭和28年7月18日に和歌山県で発生した台風13号による被害、所謂、7・18水害の記録を拝見しました。今回の台風12号被害の話をしていた最中、7・18水害はもっと凄い災害であったことを知らされ、その記録を見せてもらいました。記録は「和歌山県水害記録写真集」というタイトルで和歌山県が発刊していました。

7・18水害

記録集によると死者602名、行方不明464名、重症1,617名、軽症9,322名で、家屋全壊は4,193戸、流失4,407戸、半壊5,805戸、床上浸水13,330戸、床下浸水26,903戸にも及んでいます。被害総額は80,855,747円、復旧予算が742,205,500円となっています。

当時小学校2年生だったKさんはその体験をしていますから、その時の状況を教えてくれました。そして当時、おばあさんから聞いて覚えていることは、「60年に一度は大きな水害が襲ってくるので忘れないように」という言葉だそうです。昭和28年から平成23年までの期間は58年ですから、予言通りに大水害は発生しています。

「天災は忘れた頃にやってくる」の諺の通り、先人の記憶が薄らいだ頃に水害が発生しています。今回の台風12号被害の教訓も後世に伝えなければいけません。尤も、現在復旧に当たっている関係者で60年後も現役でいる人はいませんし、生きている人も限られていると思います。ですから伝えることの難しさを実感しました。

記録の中から引用します。「災害が大きかったのは、何よりも本県は海岸近くまで重畳たる山岳地帯が延びているため、山間に注いだ豪雨が急速度に各河川に集注し、未曾有の氾濫となったのであって、険しい立木材木の流出と相まって損害の規模を一段と大きくしたものと思われるが、被害額は実に800億円を突破するという莫大なものである」という記述がありました。

今回の台風12号の被害と余りにも似ています。そして復旧の様子を「災害の実情は極めて深刻且つ重大で、想像を絶するものがあり、今後の復旧に全力を注ぎ、幾多困難と闘いながらも、早急に立ち上がるべく懸命の努力を傾注している」と締め括っていました。

こんな記録が残されているのです。先人の闘いを忘れていたか、過去の経験を克服したと思っていたのか、それとも過去の経験は役に立たないと思っていたのか、いずれにしても同じような災害に遭遇してしまったのです。

ただ希望は、記録集にも記されているのですが「災い転じて福と成す」の言葉です。災いを放置しておくのでなくて、その後の県土発展のためにつながるように和歌山県として復旧、復興、そして再建を図る必要があります。そして大事なことは今回の災害の記録と復旧の過程を記録集として残すことです。経験を未来に残すこと、そして語り継ぐこと。これは大切な教訓となります。

昭和28年の7・18水害の教訓から、県営椿山ダムを建設したようですが、今回の台風12号被害からすると十分にその役割を果たしていなかったといえます。同じ過ちを繰り返さないようにやれる対策は講じる、そして記録を残すことに全力を傾注したいと考えました。貴重な経験話を聞かせてもらったKさんに感謝しています。

環境保全委員会

和歌山市内ライオンズクラブの環境保全委員が集まる委員会に参加しました。目的は和歌山県から依頼のあった、台風12号被害を受けた和歌山市内の海岸の清掃ボランティアへの協力を求めることにありました。

和歌山市内の海岸も流木や流されてきたペットボトルなどで、酷い状況になっています。県の予算の大部分は直接の被災地に向けられるため、和歌山市内の海岸の清掃は、現時点ではボランティア頼みとなっています。

そのためライオンズクラブに依頼を行ったものです。各委員の賛同が得られ、11月5日の土曜日に片男波海岸の清掃をすることで決議をいただきました。今後は各クラブに持ち帰ってもらい、各クラブからのボランティア派遣を募ることになります。多くの会員の協力を得て、ライオンズクラブの奉仕活動として取り扱いたいと考えています。

懇談会

夜は懇談会に出席しました。ご一緒していただいたYさん、そしてKさんに感謝しています。和歌山県内の新卒の就職問題に関して意見交換を行い、改めてその厳しさを実感し、改善することが必要だと感じています。皆さんの意見から自分の思っている範囲よりも大きな実際を感じることができます。

その他
  • 某企業から、経営上の問題について相談を受けました。問題が表面化していないので、対応は困難な事例ですが、問題が表面化しないように解決を図りたいと考えています。
  • 派遣労働に関しての法的解釈と現状について協議しました。特に外国人派遣労働に関して法律が改正されていることから、理解したうえでの取り扱いが必要となっています。
  • 学生のインターンシップについての予算が打ち切られる恐れがあります。学生が企業を体験するためのインターンシップ制度は必要な制度だと考えていますが、予算がないので平成24年度は継続しないという考えもあるようです。本当に必要性がないのかどうか、十分に議論して検討して欲しいと考えています。