月に一度の朝のミーティングに参加しました。参加者の方からの自由な意見が聞ける良い機会なので楽しみにしています。最初のテーマは「命をはぐくむ水と火のありがたさを思う」というタイトルの話です。言うまでもなく東日本大震災における津波と台風12号による洪水による水害から、自然、特に水の破壊力を感じたことが前提になっています。
水からは自然界の怖さを感じ、人類が手にした火の制御に関しても取り扱いを誤ると脅威になることから謙虚に向かい合う姿勢が必要なことを論じてくれました。水と火、どちらも人類が制御可能で、取り扱いは容易だと思っていると大変な事態になります。そして水と火の恵みを大切に思い、脅威よりも天の恵みに感謝できる関係を築きたいと思います。
議論の中でひとつエピソードの紹介がありました。熊野速玉大社の宮司さんのホームページで紹介されているものです。開発途上国で、母親が家族のために毎日1時間歩いて、頭の上に乗せた甕一杯の20リットルの水を汲みに行く話しです。この水は家族5人が1日に使用できる全ての量なのです。ある人が「もっと欲しくないですか」と尋ねたところ、その母親は「これが、神様が私達に下さった量なのです」と答えたそうです。
与えられるものを大切に使用すること、欲出さないで自然からの恵みを受け取ること、それが自然界との共生です。人が一方的に自然界を支配すると考えた時、自然界は猛威を振るいます。熊野は世界が認めた自然信仰の舞台です。この自然界を復興させることが、熊野を保有している和歌山県が果たすべき役割であり、世界に向けて世界文化遺産の復興を宣言すべきものです。
補正予算を成立させ復旧に着手しています。ここからが和歌山県の踏ん張りどころです。
和歌山県飲食業生活衛生同業組合を訪ねました。週末のイベントに備えて準備をしています。少しだけですがお手伝いをすることがあり、事務所でお手伝いと話し合いをしました。台風12号の影響で飲食業会は打撃を受けています。外食の機会が減少していることから、お客さんへのサービスや特典を付けても苦戦しているのが現状です。最も活気の出る年末を控え、今からお客さんに来店を呼び掛ける計画を練っています。がんばれ和歌山県、まけるな和歌山県、そんな言葉で支援しています。
応援してくれているMさんが訪ねてくれました。「先日、議会に行こうとしたけれど、雰囲気が重くて中々行けませんね」という感想を述べてくれました。どうしても遠い存在のように感じるようです。「議会に行って直接空気を感じて、皆さんに片桐さんの活動を伝えたいと思っています」と話してくれました。有り難いことです。「投票をして県政を託した議員が何を訴えているのか、それを確認して皆さんに伝えることが支援者の役割です」と伝えてくれましたが、多くの人は投票をした後は議員の活動に関心がなくなり、また多くの人は発言や行動に関心を持ってくれないことがあります。
私の場合、熱心に聞きに来てくれる、そして意見を述べてくれる人がいてくれるので、とても有り難いことだと感謝しています。
議会報告書を渡してこの議会の議論の状況を説明しましたが、台風12号の復旧に関しても詳しい状況は伝わっていないのです。伝えることの難しさを感じ、それでも情報発信をすることの大切さを感じました。
- 平成23年11月に予定している苗木の植樹場所について依頼と協議を行いました。市内の保育園で植樹しようと考えていますが、その日程調整も行いました。先の日曜日に植樹に行くことを約束していたので、早速、その打合せを行ったものです。
- 和歌山市内の福祉避難所指定に関して話を進めました。前向きに検討してくれることになり少し安心しました。後は事業者の皆さんと詳細を詰めていく段階に入ることになります。
- 片男波海岸を初めとする台風の影響により流木が打ちあげられた海岸清掃のボランティアについて協議を行いました。社会奉仕団体と慶風高校の野球部が、この依頼に応えてくれています。来週、再度協議を進めることにしています。
- 日高川町へボランティアに行く意思を示してくれた経営者がいます。仕事の合間を縫って現地に行ってくれることになりました。
有限会社口コミ感動物語の堀内正己さんが北海道から和歌山市に来てくれました。約3時間のセミナーを受講したのですが、ノウハウが詰まった参加した全ての人にとって大切なセミナーとなりました。肝心なところを伝えるわけにはいかないのですが、大切だと感じた中で端々のところを紹介いたします。
人が生きている過程において、仕事をしている中において感動は発生しています。無理をして感動のエピソードを作らなくても、人を感動させる感動的な出来事や思いは誰もが持っています。感動は作らなくても大丈夫なのです。作り話ではなくて本当の話が人の心に響き感動につながるのです。
大原則は「小さく見せて大きく届ける」ことにあります。経験から分かることですが、自分のことを大きく言う人、大きく見せようとしている人はたいしたことはありません。自分はこれだけ凄いんだと、言葉や態度に出ている人は、大抵の場合、たいしたことはありません。自分のことを誇大しないで謙虚にして、相手のことを大きく誰かに伝えることが、結果として自分の評価として跳ね返ってきます。自分は小さく、相手は大きく見せるように伝えること。それが原則です。そして口コミが伝わるのは、「お金<人間関係」の原則があります。人間関係、信頼関係を優先させなければ、自分のことや自分の仕事の大切さは人に伝わりません。
そしてもうひとつの大原則があります。それは「親切×凄さ」が口コミにつながる原則です。親切とは、お客さんが大事にされた実感のことであり、凄さとは、感謝される力、感謝のブランド力のことです。あの会社は素晴らしい会社であると感謝され続ける会社は、感謝のブランド力があるといえます。誰に聞いても「あの会社は素晴らしい」、「この会社が地域にいてくれるのは有り難いこと」だと思ってくれることは、既にブランドを形成しているのです。人には親切に、そして感謝されることが口コミを発展させるのに必要なことです。
これらの原則を理解していれば口コミへと発展します。「今あることの感謝」をすることが大切なのです。今ここにいることに感謝すること、生きていることに感謝すること。素敵な仲間に囲まれていることに感謝すること。これらは口コミだけではなくて生きるために守るべきことです。
口コミことは良いものを社会に伝達させることであり、人の役に立つためには、自分が人の役に立つ人になるべきです。感動の口コミセミナーは、他にはない貴重なノウハウを教えてもらえる機会となりました。
最後に口コミで大切ことがあります。それは感想と結論を表現することです。セミナーでの例をあげます。 事実「和歌山県の県会議員さんが口コミセミナーのことを褒めてくれていた」。感想は「びっくりした」。結論「その県会議員さんに会いたい」。これが構成。続いてもうひとつの例をあげます。事実「本日会ってみたら思っていたのと違い若かった」。感想は「びっくりした」。結論は「期待して来てくれているので頑張ろう」。という構成になります。この構成をつなげていくと物語になります。これが物語を作るヒントであり、物語にならなければ口コミしとして感動を与えられないのです。
北海道から和歌山市に来てくれた堀内さん。坂本龍馬が陸奥宗光に伝えた言葉を教えてくれました。地元のエピソードを地元の人に伝えること。これも感動を招く大切な口コミです。有意義な時間をいただき感謝しています。ありがとうございました。