活動報告・レポート
2011年9月21日(水)
一般質問初二日目
議会運営委員会

本会議に先立って議会運営委員会が開催されました。本会議で提出される補正予算案の説明を受けました。台風12号へ対応するための大型の補正予算で、予算化が図れると災害への対応を加速することになります。

一般質問二日目

本日も台風12号による被害とその対応に付いての議論が交わされました。防災対策とは、現在の応急対策と災害に強い県土作りにあります。そのことを知事が明確にしてくれました。つまり今対応しているのは復旧と再建に向けた取り組みで、これは大切なことですが、再建を果たした後は、同じような災害が到来した時に被害の少ない県土にしておくことが重要です。これから50年先、100年先の県土作りの基礎を今、議論をして骨格を作る作業が待っています。応急対策だけでは根本的解決にはなりませんから、先を見据えた議論と対策を行っています。いつか「あの時の台風へ対応した経験が、災害に強い県土を築くことになった」と思えるような議会での議論を行いたいと考えています。

また知事から追加議案として補正予算の提案がありました。補正予算は約672億73百万円の大型のもので、災害復旧に当てられるものです。明日、それぞれの常任委員会で審議される予定です。

参考までに県議会から国に対しては「台風災害対策に関する意見書」をあげて対応を急いでいました。文面は以下の通りですが、激甚災害の早期指定を初め必要な財政措置まで政府が早急に対応してくれました。

先に来襲した台風12号は、長時間にわたって西日本各地を暴風雨に巻き込み、洪水や土砂崩れ等、甚大な被害を発生させた。

特に本県では、多数の尊い人命が奪われ、今なお多くの方々が、行方不明となっている。さらに住宅をはじめ道路、電力、水道、通信等のライフライン、また農林漁業や商工業等、広範な分野で、未曾有の被害が発生している。

県及び市町村においては、自衛隊の協力を得て、早期の復旧に向け、全力を挙げて取り組んでいるところであるが、今回の災害は、一つの台風による被害としては、県内では、過去に類を見ないものである。

復旧のためには膨大な経費と労力が必要であり、また、被災された多くの住民への支援も不可欠である。

さらに、今後、このような大規模な災害から住民の生命、財産を守るため、一層の災害予防対策を早急に講じなければならない。

よって、国におかれては、災害対策に万全を期すため、下記の事項について特段の配慮をされるよう強く要望する。

  • 激甚災害の早期指定 ・各種災害復旧事業の早期採択 ・災害に係る特別交付税の重点配分等の財政措置 ・被災者生活再建支援制度の拡充 ・被災者に対する税制上の特別措置
  • 中小企業者に対する金融支援 ・総合的な治水、土砂災害対策の推進及び道路施設の防災対策の強化を図るための財政措置
昼間打ち合わせ

お昼時間は打合せを行いました。昨日の白浜町議会において白浜町長が、「旧白浜空港跡地利用はメガソーラーも考えている」旨の答弁があったと聞きました。白浜町のこの空港跡地は高台にあり、警察署も移転しているなど災害に強いまちづくりの拠点になる場所です。メガソーラー建設により、地元地域の災害への備えにもなることから推進姿勢を見せています。このような新エネルギー施策に関する意見交換を行いました。

文教委員会意見交換

明日の文教委員会に備えて意見交換を行いました。明日の委員会で質問を考えている事項について当局と議論しました。教育委員会の課題を確認しておくことで、より中身のある委員会にすることができます。台風12号被害によって学校が休校になっているところがあることから、生徒の安全確保、学習が遅れていないか、スクールカウンセラーの設置などについて質疑を行います。また和歌山県立北高校と西高校の統合に関しての質疑も予定しています。文化も歴史も違う二つの高校が統合する限りは、両校の長所が混ざり合うような高校になってもらいたいと考えています。特長は体育科を持つ公立高校ですから、全国トップレベルの体育施設や指導を受けられる環境を有した高校になって欲しいところです。そのための施設の充実などを質問します。

電力総連大会

夕刻は電力総連大会に出席して挨拶をさせていただきました。挨拶は、現在開催中の県議会での議論の中からエネルギー問題と台風被害に関する取り組み、そして約672億円の大型の補正予算をについて報告いたしました。和歌山県で起きている災害被害は私達が受け止めるべき問題です。この大会でも議論されると思いますが、エネルギー問題への対応と防災対策は考えるべき課題ですから、県政に取り上げるべき意見があれば、頂戴したいと考えています。

ペット保護

日高川で流されて保護された年老いた犬がいます。現在、動物愛護センターで保護してもらっているのですが、飼い主が見つかり9月23日に対面することになりました。川に流されたのですが下流で奇跡的に保護され、また飼い主が見つかったことで安心しました。見つけて保護してくれたのが動物愛護団体の皆さんです。被災地でのボランティアと共にペットの保護も行ってくれています。地味な支援活動ですが、小さな命を助けてくれました。

その他
  • 印南町を通っている高速道路の問題ついて相談がありました。現場を確認していないので分かりにくいのですが、山側を通っている高速道路の辺りから、台風や大雨の時に山水が溢れる状況があるというものです。場所が分からないこと、直接聞いたものではないことからイメージが沸かないのですが、第一報が入りました。時機を見て確認したいと考えています。
  • 和歌山県内の被災地へのボランティアバス運行について確認しました。毎日、バスは運行されていて、ボランティアを希望してくれる皆さんの参加をお待ちしています。問い合わせが多いことから運行状況などを確認しました。