活動報告・レポート
2011年9月20日(火)
一般質問初日
一般質問初日

今日から県議会定例会一般質問が始まりました。一般質問の日程を短縮しての開催ですが、これは台風12号の被害により県として最大限の災害対策を行っているため、一般質問の日程を4日から2日にしたものです。加えて、被災地選出の議員の発言を優先していることから、今回は一般質問での出番はありません。初日から台風12号関連の質疑が交わされました。本日現在、死者は47人、行方不明者は8人となっています。行方不明者の発見と救助に全力を尽くしているところです。

本会議で明らかになったのですが、本日の閣議で今回の台風12号による被害は激甚災害の認定を受けました。通常は一ヶ月程度を要するのですが、今回は約2週間で激甚災害指定を受けられたことは政府の迅速な支援が物語っています。県ができる最大の災害支援は、生活支援と激甚災害認定のふたつです。この施策に全力を傾けていましたが、後者の認定が受けられたことから、更に強力に復旧、復興に立ち向かえることになります。

そのために必要な補正予算ですが、672億7,300万円の補正予算を追加提案することになりました。言うまでもなく台風12号被害に関する対策のためです。

主なものは、土木工事施設災害復旧の事業として約521億円。これは道路や河川、海岸などの公共土木工事の復旧工事を行い、同時に機能向上を目指した関連工事を実施するための予算です。

また障害物の除去においては約23億円が計上されています。これは復旧工事の妨げとなるがれきや流木、崩土の除去を行い、土砂災害への対策を行うものです。

中小企業融資制度に関しては、融資枠10億円を計上しています。災害地域の実態に応じ100億円の融資制度を創設し、信用保証料と損出補償を実施することによって中小企業の資金繰りを支援するものです。

それ以外にも被災した児童の心をケアするために、スクールカウンセラーを配置するための予算として約10,768千円もあります。被災した生徒の傷ついた心をケアするために緊急にスクールカウンセラーを配置するものです。また被災公立学校学習環境支援として、3,800万円の予算が提案されます。これは教科書などの学用品を損傷した生徒に対して生徒を支援する取り組みです。

このように和歌山県としては、被災者の要望や過去の被災地事情に応じた対策を実施することを考えています。

大きく分けて災害救助対策、復旧対策、そして再建対策があります。進捗に応じて対策を進化させる必要がありますし、一日も早く復興を図るためにはそれ相応の予算措置は必要です。補正予算案は委員会で十分に、そして迅速に協議を行い必要な予算をあげたいと考えています。

議会中も外は雨が降っています。和歌山県南部も雨が降っていますし、自然ダムの水位が上がっていること、一部水位が超えたとも聞いています。明日、和歌山県に台風が上陸する予想もあり、自然ダム下流の地域や周辺箇所では避難を行っていますし、水位の上昇に対して警戒を強めています。

その他
  • 電気自動車の急速充電機設置に関して当局と打合せを行いました。国の補助金申請のための条件がありました。協議したところ、恐らく設置可能だと思いますが、観光客や生活者の電気自動車の充電設備が県下で充実されようとしています。
  • 片男波海岸を始めとする県下の海岸清掃の依頼について話し合いました。社会貢貢献を行っている企業や組織、NPO団体などは災害ボランティアに協力してくれると思いますから、これから関係開所から協力依頼に回ることにしています。