午前中、美容室の経営者と懇談の機会がありました。経営をしていく上で大切なことは信頼と資金繰りだと伺いました。信頼はお客さんからの信頼、自分を支えてくれる友人からの信頼、そして借りたお金を期日に返すことによる金銭的信頼です。この三条件を揃えて経営をすることができるのです。最近、新しい美容室を見かけますが、その分、多くの美容室が消え去っています。腕やセンスも大切ですが、それはプロですから当たり前のことです。会社の採用でいうところの、「パソコンができます」は特技ではなく仕事をする上での当たり前の条件ですから、それは売り物にはなりません。仕事はできて当たり前、そこにセンスや信頼といった要素を持ち合わせることが大切なのです。また経営者は、実務と経営は違うのでそこを認識しなければ勝ち残れません。
そして美容室以外にも新たな取り組みをしています。休みの月曜日を利用して雑貨屋を始めているのです。これは収益を上げることだけを目的としたものではありません。高齢者の方が制作した作品を店舗に並べて販売を支援する活動です。地域に貢献する活動ですが、ある国からも販売したいと依頼があり、現在交渉中になっています。
この外国への販路をつなげてくれた飲食店経営者は、お店を立ち上げた時に売り上げを伸ばすために、お店で寝泊りをしながら仕事をしたようです。そうすることで住居と事務所の経費は不必要になりますし、従業員さんを雇う余裕がなかったことから、全て自分で仕事をしたため帰る時間もなかったのです。苦しい時代を乗り越えて3店舗を持つまでに至りました。最初は仕入れのお金の支払いにも困ったようですが、全て支払いを履行し誰にも迷惑を掛けなかったことから信頼を得られたのです。
また別の業種の経営者の話がありました。かつては腕が良くてお客さんで賑わっていたのですが、最近、毎晩のように飲み歩くようになってからおかしくなりました。腕が落ち、それに呼応するようにお客さんが遠のいています。それでも毎晩の飲食を止めないでいるのです。評判と腕が落ちているようで、そのことに早く気づいて欲しいものです。人が離れているということは、評判が芳しくないので人が寄って来ないということを自覚して欲しいところです。
「和歌山市は元気がないですね」。以前を知るある経営者の話です。以前は和歌山市の中心部には紀の川筋、海南市、遠くは田辺市などからもお客さんとして来ていました。ところが今では紀の川筋の市は大阪までの距離は、道路が整備されたことで短縮されたため、大阪に買い物に行くようになりました。同様に和歌山市や海南市の人も大阪まで買い物に出掛けていますし、田辺市の人に聞いても、「珠には大阪に出掛けます。和歌山市には買い物に行かないですね」という答えがありました。
つまり和歌山市の中心市街地は、この辺りの中心的商圏ではなくなっているのです。背景人口が減少していることから、客観的に見て、今後も賑わいを持っていた昔のような状況に戻ることは難しいのです。余程の集客力のある店舗がやってくるか、大胆な仕掛けが必要です。
和歌山城でのライブもこの二日間開催されましたが、人が集まるような仕掛けがもっと増えなければなりません。明日は、いやしフェスタ、そしてマラソンクリニックがフォルテワジマで開催されます。中心市街地に賑わい感がでるような取り組みも行っています。
昨日の続きです。マスターズ競技陸上だけだと思っていたのですが、5種目なることを教えてもらいました。陸上、テニス、剣道、ベンチプレス、そしてソフトボールの5種目です。この5種目を主な競技として、今後、マスターズ大会を和歌山県に誘致する計画を持っています。2011年の今年は、第32回全日本マスターズ陸上大会を和歌山県で開催していますが、次回は2013年にインターナショナル・ゴールデンマスターズカップ大会を和歌山県または国内に誘致して、マスターズ競技を更に発展させようとしています。その先には、2020年に東京オリンピック、パラリンピックと同時にゴールドマスターズ・オリンピック大会を東京で開催することも目指していることを聞きました。
事務局のある和歌山の構想ですが、夢のある計画です。まだ構想段階ですが、関係者への呼び掛けを行い、実現に向けて活動すると伺いました。和歌山県への貢献と活性化を目的にしています。