台風12号から一週間が経過しましたが、依然として厳しい状況が続いています。関係箇所は全力を尽くしていますが、不安感を払拭できるまでには至っていません。現地入りしている人、対策本部で情報収集や情報発信を続けている人、疲労の色が見え始めていますが全力を尽くしている顔つきです。早く復旧、復興につながるために全員が役割を果たしています。
権力構造についして話を伺いました。わが国が変わらない、そして地方も変わらない。そんな状況が現在のわが国を形成しています。それを打破することが若い議員に求められる役割です。それぞれの立場での経験者の皆さんとの意見交換の場で、権力とは何かを学びました。力のある政治家、選挙に強い政治家の条件があります。色々な政治家の一面を聞かせてもらいました。話を聞いていると力の源泉は何かを十分に理解できました。
詳しく記すことはしませんが、権力構造はかなり手強いものです。ただ多くの政治家の行動特性は同じです。私とは全く違う行動特性がありますし、それぞれ人のつながりもあります。反面教師としながら私の活動を続けます。
子ども達を支援するチャリティライブについて依頼がありました。世界が平和になることを祈ってライブを行い、その収益金を寄付する取り組みがあります。和歌山県では台風12号の対応のため時期的に全面的に動くことは難しい状況ですが、皆さんに関心を持って欲しい内容です。目が見えない音感の優れた子どもが演奏するライブをDVDで拝見したのですが感動的です。「上手く弾けたら拍手をして下さい」が演奏する動機になっています。演奏を聴いてくれている方からの拍手が励みになるということです。聴いてくれる方の拍手が最高の褒美だそうです。和歌山の皆さんにも聴いて拍手を贈ってもらいたいものです。
書店は地域の文化を図るバロメーターだと聞くことがあります。書店の数や書店の充実度などが地域の文化を図る指標になるというものです。しかし現在はインターネット書店の普及により、大型店や専門店の存在が決して文化度と同じだと言えなくなりつつあります。欲しい専門書は特定していますからインターネットで買う人が増えています。在庫が多い書店ほどリスクも増しているのです。
どれだけの売り場面積を持ったとしても、インターネット書店の在庫には適いません。それよりも書店の魅力は本を探すことにあります。立ち読みをして気に入った本を見つけることが楽しみになるような本を置いて欲しいところです。それは経営者や書店員の感性やお勧めのセンスによります。地域の書店の店主と話したところ、更に売り場を充実させるために40坪増設する計画を持っています。捜す楽しみ、選ぶ楽しみをお客さんに提供するためのものです。インターネット書店にない魅力、それは捜す楽しみですから、小さくてもそれが堪能できる書店を目指していることを聞いて、和歌山市の書店の挑戦に拍手を贈りたくなりました。
台風12号の影響なのでしょうか。和歌山市内の住宅地の背景にある山にため池ができていると聞きました。背景にため池があり、もし大雨が降った場合、土石流になるかも知れないと聞きました。現地の様子とその対応について確認していますが、まだ調査に入れていないようです。紀南の復旧の情報把握に努めていたのですが、地元地域で危険箇所があることを知りました。危険度や現象が把握できていないので、ここで場所を特定することは不必要な不安を感じさせることになりますから地名は伏せておきます。しかし早急な対応をする予定です。
夜は東南海・南海地震についての研修会に参加しました。紀伊半島で予測されている三連動地震が発生した時への対応を心掛けるために、阪神淡路大震災、東日本大震災などの直近の大災害に学び、そして私達の逃げるという行動を促すための研修となりました。
生命を守るための必要なものは自分の行動です。行政や他人に対策を任せることは絶対にしてはいけないことです。自分の生命は避難行動を取ることによって自分で守ることです。普段から避難方法を意識すること、非常時はまず高台へ逃げることを考えておくことが大切です。
104歳のおばあさんがドクターヘリで田辺市内の紀南病院に入院しました。台風12号の影響を受け、熊野川小学校で避難所生活を送っていましたが、体力面、医療行為が必要なことなどからご家族の心配があり、避難所から避難する方法を考えていました。ただ道路が隔離された地域なので対応が難しかったのですが、医療行為が必要なことからドクターヘリで対応してくれました。ご家族はひと安心し避難所を後にすることができました。関係した方々に感謝しています。ありがとうございました。