活動報告・レポート
2011年9月10日(土)
台風の意見
台風の意見

和歌山県では災害対策本部を立ち上げ、台風12号の被害への対応が最優先にしていますし、県議会でも同様に災害対策本部を立ち上げて情報収集と対応を行っています。議会でも議会日程を変更してまで補正予算の成立を急いでいますし、補正予算に際しては地元の要望を最大限受け入れたものにするよう、可能な限り補正予算化する方向で検討を進めています。一般質問でも被災地域選出の議員の発言を優先させ、それに立ち向かう方向を示しています。それでも県の動きが分からないと批判があります。知事が被災地入りした際にも、容赦ない苦言と批判があるようです。

天災という猛威を受けて避難生活を余儀なくされている皆さん、そして身内を亡くされた皆さんの心情は、辛くて悲しくて、どこに怒りの矛先を持って行けば良いのか分からないと思います。その気持ちを知事や現被災地入りした責任のある立場の人に投げていると思います。

まず捜索、復旧、そして二次被害防止を優先させ、被害の経緯と結果検証は、その後になります。検証結果に基づいて防災対策を構築することになりますが、その中で大地震、津波に加えて大雨洪水対策も重要な県政の課題となります。

ただ災害対策に関わっている人は時間に関係なく、被災地支援のために持ち場、持ち場で全力を尽くしていることも事実です。全員が被災地入りすることはできませんが、予算編成作業をする人、資材の調達をする人、それが適切なものかどうか判断をする人、必要な支援をするために書類を作成する人、マスコミ対応をする人など、担当に応じて職務を遂行しています。いや職務というよりも使命と責任を持って仕事を進めているのです。この姿は分からないので、被災された皆さんが不満を持ってきていると思います。「もう一週間も経過しているのに復旧作業が進んでいない」、「水がなく電気が灯らない」ことから、関係者が何もしてくれていないと思うのは仕方のないことです。

でも怠けている人、仕事を放置している人はいません。全てにおいて全力を尽くしていることを伝えたいと思います。

こんな批判の電話がありました。

「総理大臣が来ているのに知事は何もしていないじゃないか。知事は仕事をしていないと思っている」
「そんなことはありません。知事は陣頭に立って生命を守るために全力を尽くしています」
「知事は仕事をしていないと言っているだろう。何を聞いているのだ」
「現場にも入っていますし、必要な補正予算もあげる作業もしています」
「知事が仕事をしていない、責任を果たしていないと「みんな」言っている。みんなが言っていることに対して、それを嘘だと言うのか。いつから知事の鞄持ちになったんだ。知事のご機嫌をとっているのか」
「知事のご機嫌をとっても何の意味もないです。ただ災害対策に全力を尽くしていることは事実です。朝も夕方も災害対策本部で必要な支援の指示をしています」
「みんなの意見を聞かないのやな。議員も知事と一緒になって仕事をしない訳や。それで知事を庇うのだろう」
「そんなことはありません。やっていることは実行していると言っているだけです。やらないことをやっていると言っている訳ではありません」
「みんなが仕事をしていないと言っている。みんなに対してどう説明してくれるのだ」
「みんなとは誰ですか。誰かを示してくれたら説明に伺います」
「みんなはみんなや。みんなが言っている」
「そのみんなが誰なのか聞かせてもらって説明に伺いますから」
「テレビに知事がでて来ないやないか。総理大臣や国はテレビに出て対応を話しているのに、何故知事はテレビに出てこないのか。逃げているのだろう」
「テレビが取り上げてくれないだけで、逃げてはいません。知事のコメントを取り上げるかどうかはテレビ局の判断となります」
「知事とグルで騙そうとしている訳やな。もうええ。ついでにあんたもテレビに出ていないな。何故テレビに出てこない。支援をしているのであればテレビに出たるべきだ。仕事をしていないと言い触らすからな。みんなに言うから覚悟しておけ」
「テレビに出させてもらえるのであれば、何時でも出ますよ。でも私に取材に来ないからテレビに出ていないのです」
「テレビに出なければ何もしていないのと同じや。テレビに出ないのなら知事に会わせろ」
「そんなことはありません。県や県議会が実行していることを全てテレビが取り上げてくれる訳ではないのです」
「うるさい。行くから覚悟しておけ」
「お待ちしています」

というような堂々巡りの電話がありました。批判は支援活動を止めることになります。

苛立つ気持ちは分かりますが、仕事をしている人の時間を止めることになります。約30分の電話でしたが、その間、何もできない状態が続くのです。繰り返しますが、必要以上の批判や自ら行動しないで相手を批判することは、全体の活動を停滞させることになります。

寝る時間や自分の時間を削って全力を尽くしている人を批判することは、正義ではありません。まして支援活動の真っ只中において、活動している人を暗い気持ちにさせることは避けて欲しいものです。自分のことは24時間つきあっているので何を考えて、どんな行動をしているのかは自分が一番分かります。しかし自分でない他人のしていることが分かる筈はないのです。出すぎた批判をすることは、自分の価値を下げているのです。

来週も全力で被災支援を続けます。

こばと学園
こばと学園夏祭り

恒例のこばと学園夏祭りのお手伝いに行ってきました。毎年、学園内の夜店のお手伝いをしているもので、今年お菓子釣りのお店を出店しました。最近、明るい話題は少ないのですが、子ども達といると、その時間は子ども達に心が向かいますから、自然な気持ちになれます。お手伝いをしている方が日常から和まされるようです。

また和歌山レオクラブの皆さんも手伝ってくれました。学生が入ってくれると活気が出ますから、子ども達も大喜びでした。今年の夏祭りもこれが最後となります。去り行く夏を見送り、充実の秋を迎えます。