台風12号が紀伊半島を襲い和歌山県南部を中心に被害を齎しています。死者と行方不明者が多数出るなど、私が今まで経験したことのない、信じられないような被害になっています。今日18時現在で死者22人、行方不明者34人、負傷者6人となっています。和歌山県内の台風による死者数としては戦後最悪の事態となりました。
そして和歌山県南部で暮らしている方の家族からも意見が寄せられています。
「雨がひどいな〜、とドアをあけたら川のような鉄砲水で、慌ててテレビを見たら新宮に避難勧告が出ていることを知って慌てて逃げたらしいです。一階は全滅。胸あたりまで水が入ってきたらしいです。避難勧告、おかしくないですか。徹底できていないですよね。和歌山県の危機意識、低いですよね。親戚も死ぬところでした。見逃せない話です」。
避難勧告が発令されましたが、隅々にまで行き渡っていなかったのです。和歌山県では、まさか、という状況になっていますが、そのまさかに備えるのが危機管理ですから大きな教訓を残しています。ただ今日の夜においても捜索を続けていますし、停電などの復旧作業が行われています。懸命の活動をしていますが、残念な結果になっています。お亡くなりになられた方々に心からご冥福をお祈りしています。そして早い復旧になることを祈っています。
直川元気パソコン教室が開始されています。講師は元気な高齢者の皆さん、受講者も楽しみながらパソコンを学ぶ主に高齢者の皆さんです。教室は元気と笑いのある明るい雰囲気でした。講師6人中60歳代の人が3人、50歳代の人が2人となっているように、講師自らが意欲を持ってパソコンを習い、そして教える側に立っています。教室は週に三回、親切丁寧に教えてくれます。
和歌山市の高齢者の方が生き甲斐を持って元気に、活き活きとした活動をして欲しいとと願ってパソコン教室を開催しています。皆さんの笑顔の授業を見ていると、いつか受講者の方が講師の立場に変わっていくような気がします。学んでから教える立場に変わることで知識や技術が自分のものとして定着します。そんなパソコン教室であるような気がします。
先日まで元気に仕事をしていたHさんがお亡くなりになりました。58歳でした。今日訃報を聞いて驚きました。2ヶ月前まで和歌山で仕事をしていたのですが、6月末の株主総会で関係会社に出向したばかりでした。残念でなりません。
発病した時のこと、そして病名を今日初めて知りました。病名はすい臓がん、平成22年9月にすい臓がんと診断されたようです。そして10月から抗がん治療を続けていたのですが、今回の結果となりました。昨年12月に入院し退院された時は、もう大丈夫と思っていたのですが、引き続いて治療を行いながら仕事をしていたのです。言葉がありません。
通夜式を終えた帰り道、供養の品を開けて驚きました。Hさんからのメッセージが添えられていたからです。亡くなった本人のメッセージを受け取った経験は初めてです。死を覚悟してメッセージを書いたHさんの強さと覚悟に感動しました。全文を引用させてもらいます。
「心から感謝、ありがとう。お世話になった皆様へ
本日は大変お忙しい中お運びいただきありがとうございました。
昨年九月にがんの中でも治りにくい、すい臓がんと診断され、十月から抗がん治療を行ってきましたが、残念ながらやはり病には勝てず、このような結果になってしまいました。人一倍健康には自信があった私としてはいまだに信じられないことですが、これも運命かなと諦観せざるを得ません。
頑固でわがままでいい加減な私でしたので、多々ご迷惑をおかけしたこともありましたが、皆様方にいろいろ助けていただいたお陰で五十八年間自分なりに満足のいく人生を送ることができました。
皆様方の今までのご厚情に心より厚くお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
一人残すことになった妻に対しても私同様にご厚情を賜ればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
最後にもう一度、皆様方には大変お世話になり、本当にありがとうございました。」
死を前にして覚悟を決めた素晴らしい文章です。Hさんは灘高校、東京大学法学部卒業で常に日の当たる道を歩いてこられました。志半ばで人生を終えることになったのは残念だと本人が一番思っている筈です。そんな無念さを残すことなく、ただ淡々とお礼を述べていることに熱いものが込み上げてきます。こちらこそ本当にありがとうございました。
- 敬老の日に関する打合せを行いました。敬老の日に私達の自治会内の75歳以上の皆さんを訪問しますが、その方法などを話し合いました。
- 住宅建設に関して業界の方の話を伺いました。施工者にとって安全管理や信頼は当然のことですが、そこに良心的な価格が設定されなければお客さんの満足は得られません。品質は価格を両立させるために必要なことについて話し合いました。