国の名勝指定を受けている和歌の浦の観光振興について熱心な意見を伺いました。和歌の浦を観光で再生したいと強い思いを持っている方で、和歌の浦観光案内所設置の意義を語ってくれました。
和歌の浦の入り口ともいえる不老橋と玉津島神社の辺りに観光案内所を設置することが、お客さんをお迎えするために必要な事業であるというものです。確かに和歌の浦の入り口には文化施設の和歌の浦アートキューブが存在していますかが、観光案内所ではありません。この地域の歴史や文化的価値について案内できる人が常駐して、観光に訪れる方をお迎えすることは必要なことです。今は観光客をお迎えする人も案内所もトイレもありません。
誰の不作為か分からないところに問題があります。つまり全体をリードする主体となって国の名勝指定による変化を求める力が不足しているのです。提言がなければ予算は配分されませんし、口々に個人の意見を言うだけで行政期間は動きません。地域として必要な施策をまとめて、こんな姿の和歌の浦にしたいという提言も欲しいところです。熱意と企画、そして実行力とまとまりのないところからは何も生まれません。何かを生み出す力とは、小さな力を結集させて大きな力に昇華する必要があります。サッカーに例えるなら監督がいないようなものです。個々のプレイヤーはいるのですが、作戦や戦略を練る監督がいないのです。戦いは試合だけではありません。練習や合宿も試合に備えるために必要なことですが、その部分が不足しているように感じます。
国の名勝指定の手続きや国との折衝は和歌山県が主体となりました。国の名勝指定を受けた後の観光案内や景観を保護するための周辺の整備などは県が予算措置をしていますが、主体を県が担うものかどうかは議論のあるところです。和歌山市の関わり、地元の関わり、観光事業者、そして和歌の浦を拠点として活動をしている団体の意見など、全てをまとめ上げる力が必要です。その主体が存在していないのです。
サッカー代表チームで言うところの、各クラブチームから代表候補の選手を集めたけれど、監督が決まっていないのでチームとして機能していないようなものです。そして平成22年8月1日に国の名勝指定を受けてから1年が経過していますが、何の変化も感じません。これでは国の名勝指定を受けたかどうか分かりませんし、和歌山市に暮らす私達もその価値を感じることはできません。
先日、国の名勝指定地域に文部科学省の人が視察に訪れています。その時、観光案内所の必要性に関して意見があったと聞いています。(ある場所を指して)この場所であれば国として協力しても良いというものだったようです。国と県が観光案内所を設置し、民間が運営する方式が可能であれば、地元の参加も可能となります。
それが実現しなければ、「もうやることは清掃と草むしりだけですかねぇ」という感嘆の声があったように熱意が薄れてきます。地道な活動は必要ですが、それだけではやりがいが薄れるのです。活動家にやる気を継続してもらうためにも形になるものを和歌の浦に設置したいものです。観光案内版、道路標識、観光案内所など、やる気になれば出来るものが沢山あります。折角の予算を、旅行会社に丸投げすることや地元の意向に沿わないことに使用することは避けたいものです。
- 有料老人ホーム設置に関する解釈について協議しました。市街化調整区域内の同施設の建設については規制があり、建設が難しいという国土交通省の解釈が出されました。それに伴い集合住宅にデイサービス機能を付加した高齢者向けサービス形態が可能かどうか調べています。
- 和歌山市内中心市街地のWi-Fi計画について協議を行いました。早速、エフエムバナナのサテライトスタジオをWi-Fi利用を可能としました。ここを拠点としてWi-Fiを利用できるスペースを拡大していくことを話し合いました。
- 交通事故に遭遇した方の相談を受けました。信号で停止している時に後方から追突された事故で、加害者に100パーセント非がある事故です。ところがお詫びもお見舞いもないのに、示談書を送り付けてきたのです。常識と誠意のない人がいるものです。弁護士を入れて相手方と相談することにしました。
- 太陽光発電設置について相談がありました。50kWから300kWの規模ですが、買い取り価格が決定していないので投資コストの回収年の計算ができません。地球環境保全を前提としていますが、回収年が20年も掛かるようでは投資に向かうことは難しいところです。