活動報告・レポート
2011年8月29日(月)
津波避難誘導
津波避難誘導

津波避難誘導の方法に関して協議を行いました。和歌山県の防災対策は県民の全ての皆さんの安全と安心のために協議が続けられています。津波対策は、これで完成形という姿はありませんから、極端にいうと毎日向上させていく必要があります。ですから昨日までの対策であっても、今日になると進化した対策になっていることもあり得ます。

津波から生命を守る思想としては、自分の地域の避難場所を確認しておくことが前提ですが、常にその場所に逃げるのではなくて、時間的余裕があれば、より遠くの、より高い場所まで避難することを考えておくことです。避難場所が絶対に安全ということではありませんから、より遠くへ、より高くにを念頭において欲しいところです。

今回は津波避難場所と津波の高さの表示を電柱に設置することについて協議を行いました。平成23年10月から県の屋外広告物の取り扱いが変更となります。これまで県道沿いにある電柱への案内板などの表示は制限されていましたが、それが可能となります。つまり津波避難場所の表示や、津波の高さの表示をすることができるようになるのです。この電柱への避難場所表示の先進県は三重県や愛知県ですから、和歌山県でも参考になる事例があります。

ただ津波から身を守るための安全思想が進化しているので、同じ表示というよりも和歌山県モデルの表示に仕上げたい部分があります。それはより遠くへ、より高くにの思想を採り入れた表示にすることです。完成形までの議論にはなりませんでしたが、考え方の統一ができました。

例を挙げますが、単にこの地域の避難場所は「和歌浦小学校」と表示するのではなくて、第一次の避難場所は「和歌浦小学校」、時間の余裕がある場合の避難場所は「秋葉山」という表示もしておくことも対策として考えられるのです。つまり津波の高さや到達時間によって避難場所が違うことを日頃から皆さんに知っておいてもらいたいことと、毎日の生活の中で、自然に見える電柱に考えられる避難場所の表示をしておくことで、改めて考えなくても無意識のうちに避難場所が思い浮かぶような表示効果を狙いたいところです。

津波からの避難に関して最終形はありません。繰り返しになりますが、可能な限りより遠くへ、より高くにが基本です。行政機関としては、避難場所の確保と周知をするのですが、津波の大きさや到達時間によってどこに逃げるのかは家族や地域で話し合っておくべき課題です。津波発生時に「私達はどこに逃げたら良いのか」など、行政機関に問い合わせるような姿勢ではいけないのです。自分の生命と安全、そして地域全体の安全と生命は地域で守る覚悟を持ってもらいたいものです。財政面との相談が必要ですが、その範疇で考えられる事前体策は行政機関が実施します。しかし非常時に実際の行動を起こすのは私達一人ひとりです。電柱への避難場所などの表示は、防災対策の手段の一つとして有効ですから電柱広告の規制緩和に伴って活用を図りたいものですが、それが全てではありません。私達の非難意識を高め、地域として避難場所と避難路を確保しておくことが、生命確保の前提です。

自分の生命は自分で守る、地域の安全は地域で守ることを、防災対策としての考え方の前提として、行政機関として補助できる対策に万全を期したいものです。そんな話し合いを行いました。これからは沿岸部の市町村に対して、和歌山県の防災に関する安全確保の思想を伝えたいと考えています。

高校PTA会合

夜間は高校のPTA役員会に出席しました。秋の文化祭でのPTAの模擬店出店について、給食の試食会の開催についてなどが議題となりました。また平成23年度はこの夏に北海道で全国PTA大会が開催されましたが、平成24年度の開催地は和歌山県となります。北海道には全国から1万人の参加者が集まったように、相当規模の大会となりますから、事前準備が大変です。地方都市での開催の場合でも約8千人の規模となりますから、お迎えの体制と開催内容の充実が求められます。

秋以降の協議となりますが、全国からお客さんを迎えするための準備が必要です。共通の課題として認識しました。

その他
  • 新しい県道が完成したため、余り通行しなくなった某旧県道に関する協議を行いました。
    自動車の通行が減少しているため、というよりも殆ど自動車の通行がなくなったため、旧県道へ違法駐車や迷惑行為が発生している場所があります。最近も小火騒ぎがあり、その方は不安感を感じています。そこで旧県道への通行禁止の表示と通行禁止扱いにして、その周辺の安全性を高めて欲しいと言う依頼があります。このことについて所管課と協議をしています。問題点は、土地の評価が下がること、商売をしているお店はお客さんが入れなくなること、そして地域全体の賛同を得ることです。これらの問題を整理した上で対応することにしました。
  • 遊休地への太陽光発電設備設置に関して協議を行いました。遊休地に太陽光設備を設置したいという依頼です。それなりの規模なので建設費や設置コストも相当な金額となります。買い取り価格が未決定のため採算計算が現時点では完成していないので、概算をもって検討することになりました。節電意識が高まったことから、電力会社への協力姿勢を示してくれる方もいるのです。
  • 難病の皆さんが主体となって活動している協議会があります。10月に政府に対する新たな難病指定の署名活動について協議を行いました。月日と場所が決定したので、その準備と方法について打合せをしました。
  • 和歌山県と太陽光発電について協議を行いました。和歌山県には大規模な設備の設置可能な候補地はありますが、どの場所をどう活用するのかの検討が続けられています。現状に関して双方の意思の確認を行いました。
  • 和歌の浦を素材としたご当地ソングについて協議を行いました。ご当地ソングが売れると、その地元地域にも相応の効果持ち込みたいものです。CDを制作する会社、歌手の方と和歌の浦への貢献について協議をしています。観光支援につなげたいと考えています。