活動報告・レポート
2011年8月27日(土)
マスターズ陸上殿堂
祝賀会

和歌山県で発足した日本マスターズ陸上。平成23年の今年は創立32周年を迎えています。そして昨日から日本マスターズ陸上が紀三井寺競技場で開催されていますが、その中日の今日、マスターズ陸上殿堂表彰式典が開催されました。平成21年にマスターズ陸上殿堂が創設され、本年に第一回目の殿堂入りに5名の方が選ばれ、祝賀会開催につながったのです。

栄えある殿堂入りの5人の中に、日本マスターズ理事長の鴻池清司さんが選ばれました。本当におめでとうございます。鴻池理事長は日本マスターズ陸上の創始者であり、平成19年から日本のマスターズの理事長を務めています。殿堂入りに相応しい活動と実績を残していますから表彰は当然の結果です。

お祝いの中で「今回殿堂入りされた故人となった方々は陸上界で神様と呼ばれている人ばかりです。現役で選ばれた鴻池さんは、この時点で神様になった訳です。神様ですが人間としてマスターズ陸上を更に発展させて欲しい」という挨拶がありました。野球でもそうですが、殿堂入りは最高の栄誉で選手にとっては神の領域です。ここにマスターズ陸上現役の鴻池先生が入ったのですから「素晴らしい」の一語に尽きます。

お祝いの席に着かせてもらえたことを嬉しく思っています。と言うのも、鴻池先生は、私が中学校一年生の時の担任の先生だったからです。一年生の時の担任で、当時から陸上競技で有名でした。確かハードル競技が専門だったと記憶していますが、熱血漢で生徒と触れ合う先生らしい先生でした。今は先生のような熱血教師の話は聞きませんから、少なくなっているような気がします。

今になって思うと中学一年の時に担任をしてもらえたことは幸運であり、いまも変わらぬお付合いをしてもらっていることに感謝しています。卒業してから30年余を経過して、未だに先生と生徒でいられることは嬉しいものであり、これからも大切にした絆だと思っています。

授業のことは覚えていませんが、朝の会のことは明確に覚えています。当時の朝の会で、アイソメトリックスという軽易な訓練を毎日行ったのです。アイソメトリックスの手法の中で、両手を引っ張り合う運動と両手を押し合う運動を行いました。どちらも筋力をつけるためのもので、それぞれ一分間程度実施していたと思います。それを続けていたら、今でも筋力は衰えていなかったでしょうが、残念ながら二年生になると、すっかりアイソメトリックスのことを忘れてしまいました。毎日の朝の会の、とても懐かしい楽しい記憶です。

先生の指導は熱血漢そのもので、グラウンドや体育館で会う方が多かったような気がします。放課後の体育館にやってきて、柔道部の練習を眺めてくれていた記憶があります。先生は陸上部顧問だったのですが、教え子のクラブにも関心を持ってくれていて、柔道部の練習も見に来てくれました。

そし体育の授業の中で、ペアで練習をする機会において、大抵、先生とペアを組みました。当時は背の高い人は列の後ろになっていたため、クラスで一番の高かった私は男子が奇数だったので、先生とペアを組みました。バレーボールやバスケットのバスの練習など、先生と組んでいました。先生の動きは、かなりスピード感のあったと記憶しています。

そんな懐かしい思い出が蘇えってきますから、人と再会するのは懐かしいものです。これからも日本マスターズ陸上を牽引して、念願のマスターズ陸上の世界大会を和歌山県に誘致して欲しいものです。

最後に東京から参加してくれた陸上関係者は、「何でも作ることは難しいものです。無くすことは簡単ですが、新しいことを実行することは難しいのです。日本マスターズ陸上を作ったことは大変な功績です」と話してくれたように、鴻池先生がやらなければ、日本マスターズ陸上の組織は存在していなかったかも知れません。和歌山県に事務局があるのはそのためです。

これからもずっと長く、いつまでも日本マスターズ陸上が和歌山県にあり続けることを期待しています。そのためには鴻池先生が現役で関わってくれる必要があります。そのことにも期待しています。