活動報告・レポート
2011年8月26日(金)
共通の価値感
共通の価値感

お客さまと社会のお役に立つ共通の価値感についての話し合いを行いました。人間同士は共通の価値感を持っているようでも、実は微妙なズレがあります。所謂パーセプションギャップです。認識の差があることを前提として話し合うと問題は少ないのですが、同じ価値感だと思っていると、小さなズレが大きなズレに発展していきます。そして「こんな筈ではなかった」と思うことになります。

特に社会の変革期においては、豊富な情報によって人々の価値観は変化していきますから、そこに認識のズレが生じるのです。認識のズレを補うには会話、コミュニケーション以外に方法はありません。それも直接の会話です。

言葉と心を通わせること。そのための方法として会話とコミュニケーションがあるのです。心を言葉に乗せて会話をする。それが認識のズレを補正してくれます。チームメンバーは極力同じ認識を持っておかないと競合相手に勝つことはできません。

それどころか組織として共通の価値観を有していなければ、人の心はバラバラになり強い組織力を保つことはできないのです。

難しいのは、言葉を尽くしても社会は自分の理想通りに動かないことです。社会を思い通りに動かせる人はいませんが、それでも自分の周囲だけでも社会を良い方向に動かせる力を発揮したいと思うなら、チーム内での認識のズレを最小限に押さえ、協力体制を整える必要があります。

感じていること、考えていることをどう実現させるために行動を起こすのか。行動を具体化させるためには何をしたら良いのか、個人では分からないものです。そんな時、共通の価値感を持つチームメンバーと協議をするとやるべき価値が分かり、仕事を前進させることが可能となります。

私達が掲げている計画とお客さんとのパーセプションギャップを少なくするために計画修正する必要がありますが、それはお客さんとの会話の中から理解しあえるものです。決して書類やプレゼンテーション資料を介して分かり合えるものではないのです。直接会話と具体的行動がパーセプションギャップを埋める方法だといえます。

そして経営者の価値観とは高く厳しいものなのです。雇われている人が経営者と会話をする際には、その厳しさを理解して臨む必要があります。

一例を挙げます。黒部川第四水力発電所、通称、クロヨンを建設した関西電力の太田垣士郎社長(当時)の言葉です。「むろん決行までには十年以上にわたって周到な準備をしてはいたが、いざとなると無謀だとか、・・・予想以上の困難があった。しかし私は初志をひるがえさず、自分の信念に向かって直進した。そのとき、九分九厘の安全率が得られるまで待って始めることにしたならば、おそらく黒部の込工事は五年たっても十年たっても着工できないでいたに違いない。どんな仕事も危険は伴うもの、その危険率をできるだけ縮めて、安全度七分のところで着手するのか、八分まで待つか、存在する危険をいかにして克服するかという点に、経営者としての手腕がかかっているのではないだろうか」。という心意気です。

こんな心意気を経営者は持っていることを認識して同じ席に着き会話を始めないと、パーセプションギャップは埋まらないで、最後まで会話は噛み合わないままになります。リスクを取れる人。つまり責任を取る覚悟のある人だけが、経営者と会話をする権利があるのです。安心安全なプレイをしているだけでは、社会人としても会社人としても成長しません。本気の相手には本気で立ち向かえる言葉と行動を有して、社会で通用する価値感を心に持っておきたいものです。

和歌山城ライブ

和歌山城で開催されるライブイベントに関して話し合いました。和歌山城でロックのライブ開催するのは初めてのことです。県内で活動中のミュージシャンと和歌山県出身で主に県外で活躍中のミュージシャンが集まり、二日間にわたってライブを行います。

主宰者は和歌山市内でライブハウスを経営しているのですが、和歌山県の若いミュージシャンがお城に集まってもらってライブをすることが夢だったと聞きました。これは和歌山県内の若い人に力を与えること、音楽の好きな人に夢を与えることになると信じて実現に漕ぎ着けました。夢の力が現実のモノになります。9月17日と18日の二日間、和歌山城がライブハウスになります。

その他
  • 農業電化協会の委員構成に関して協議を行いました。会の構成員が特定の組織に偏り比率が高いことに関して検討しました。次年度に向けて委員会構成を見直します。
  • 和歌山市内の公立小中学校に植樹をするための打合せを行いました。和歌山市教育委員会の協力を得て、緑を増やす計画を説明させてもらいました。平成24年2月までには植樹を完成させたいと考えています。
  • 河川、港湾の利用に関しての協議を行いました。公共のものである河川と海は誰のものか、そんな議論を行いました。公のものは誰のものでもありませんから、行政機関が管理をすることになります。特定の人の利益にならないように管理をするものです。
    河川や港湾で仕事をしている人に問題が発生したことから、関係する人や組織、そして法令などを照らし合わせて協議をしました。違法であれば河川や港湾の利用を許可することはできませんから、漁業組合や関係者から出された意見を参考にして、方向性を確認しました。
  • 来年度に和歌山市内で計画しているクラシックコンサートに関して協議を行いました。地元の音楽家にも出演することが決定し、地元出身の音楽家との出演についての話し合いを行いました。
  • 福祉施設建設に関して。周辺で電波障害が発生する可能性がある場所の調査について協議しました。
懇談会

夜は懇談会に参加しました。大学生二人を含む会合で、これからの和歌山県を元気にする方法について話し合いました。夢のある話し合いは楽しい時間となります。