東日本大震災の時、福島県で被災され和歌山市に来ているのがMさんご夫妻です。あまり縁のない和歌山市に避難してこのまちで暮らしています。これまで縁がなかったことから知人や友人がいないので、県営住宅に入居しご夫婦で過ごしているのです。人も土地も知らないため生活に苦労している様子があります。そこで支援するために、生活に必要な物資支援と国の名勝指定地の和歌浦でバーベキューの催しを行い、和歌山市には温かい人が溢れていることを知ってもらいました。
Mさんは前向き指向です。被災されて和歌山市に来ていますが、元々和歌山市に来る予定がなく偶然であり、そして私達とご縁があったのも偶然です。そして現在、和歌山市内で仕事に従事していますが、それも運良く仕事が見つかったようです。
Mさんは「なんて運が良いのだろう」と話してくれました。3月11日の大災害に遭遇して福島県を離れ、知らない土地である和歌山市に避難して来られたことを運があると言い切りますし、ここで仕事を見つけられたことも運が良いと話しています。故郷を離れることを余儀なくされ、そして働いていた職場を無くしても運が良いと話してくれるのです。究極の前向志向です。
確かに知らない県で生活できていること、そして仕事が見つかったことは幸運なことです。しかしここに至るまでは苦難の連続だったことを思うと、運が良かったとは思えない部分もあるのですが、それでも今日の出来事に対しても感謝の気持ちを表してくれました。
「和歌山市に来て親切な人に出会えたこと」に感謝してくれているのです。和歌山市の印象を聞くと「みんな親切です」、そして「言葉は荒いけれど気持ちは温かいことが分かってきました」と話してくれました。
福島県からは放射能の関係で離れることを決意し、新潟県に行ったのですが滞在は適わず、その後大阪府に来ました。そこでも滞在するに至らなかったので、和歌山県が県営住宅を一年間無料で住むことが出来る制度を知り、ここに来てくれたのです。偶然が偶然を呼んでのものです。
そして仕事に従事し、今年の9月には奥さんは第一子を出産する予定です。和歌山市のことを気に入ってくれて将来に亘って暮らしてくれることになっています。和歌山市を安住の地として選択してくれことは嬉しいことです。
和歌山市の印象は人が親切、そして気温が暑いと答えてくれました。今日のバーベキューも楽しんでくれて、和歌山市で無事出産してくれることを祈っています。
フォルテワジマ内で県立医科大学げんき開発研究所主催の「げんき健康セミナー」が開催されました。医科大学板倉理事長を初めとする先生方の講演と健康座談会が行われ、健康と運動に関して学ぶことができました。
運動について学んだことです。
運動をすると身体のどこかが痛くなります。それでも運動を続けて下さい。痛くならなければ運動の効果はありません。筋肉痛があることが運動の効果なのです。それに対して、安静にすることは麻薬のようなものです。今は楽でそのままいたいと思いますが、将来、身体を確実に蝕むことになります。
実験によるとわずか3週間寝ているだけで人の体力を奪います。その場合の体力の低下は、30年間年月が経過するよりも体力が奪われるのです。つまり20歳の人が50歳になった時の体力の低下した分と、20歳の時に3週間寝て体力が低下した分を比較すると、前者の方が体力は低下していないのです。動かないことは確実に体力を落とさせます。
必要なことは日常生活の中で簡単な運動を採り入れることです。少しの運動が体力を維持し仕事に向かう気力を奮い立たせてくれます。
大切なことは残存能力を維持するにためは、継続して運動を続けることが必要なのです。これが運動の効果です。楽をするよりも動いていることか身体に良く、健康維持増進につながるのです。
わが国の医療費支出は約37兆円あります。私たちが少しの運動でずっと健康でいられることは、医療費の支出を減少させることにつながります。一人の健康は医療費の削減につながるのです。健康でいることは生涯を楽しむことになりますし、国の財政を守ることにもなります。
脳について、肥満解消について、そして家庭にいながら身体機能を鍛える簡単な運動の方法についても学ぶことができました。まち中にげんき開発研究所が存在していること。それが和歌山市のスポーツ界にとっての財産です。