活動報告・レポート
2011年8月16日(火)
和歌山市の観光
和歌山市の観光

和歌山市の観光に関して意見を頂戴しました。県外に多くの顧客を持っている経営者から、和歌山市には物産市がないので観光に訪れてくれる人にとって買い物の楽しみがないという意見がありました。紀の川市にはめっけもん市場があり、他府県からのお客さんで賑わっているように、生産者が分かる農産物は安心と安全を提供してくれるので人気があります。特に和歌山県は農産物、果実の宝庫であり、物産市があれば、他府県からお客さんが来てくれるというものです。

そして和歌山城に物産市場を作ると、最高に素晴らしい市場になると提案をいただきました。他府県からのお客さんを和歌山城に案内しても何もないので楽しみがないこと、しかしお城は素晴らしいので活用しなければ勿体無いことが理由です。

お城に欲しいものは、大規模で地元の産品買える物産市場、少しおしゃれなカフェ、茶室などです。また天守閣に入っても、展示品を学校の中の展示室のようなスペースに陳列しているだけなので、その価値を伝えられていないとの意見がありました。美術館のようなスペースに改装して展示品を並べないと観光客はリピーターになってくれませんし、ずっと以前から何も変化がないことはお客さんに失礼になるというものです。

観光客に対しておもしなしの心を持っていれば、展示室のあり方を考え改装すべきであり、観てもらえる工夫も必要です。どちらも欠けていることで、和歌山城の勇士は評価されるとして内部、そして城内は魅力がないと言われているのです。統計は分かりませんが、観光客でリピーターの数は、他のお城と比較して少ないと思います。リピート性のある和歌山城に変身させたいものです。

もうひとつ困っているのが、和歌山市の観光地が点在していることです。和歌山城、紀三井寺、和歌の浦、そして加太など、点在していることからお客さんの案内に苦慮しているようです。地理的に点在しているのは仕方ないとして、市内の観光地の分かりやすく伝える地図や案内書が観光客や案内しようとする人が入手できないのです。案内してくれる人というと広範囲になりますが、市内の会社や観光業に関わっている全ての人には観光案内を配布して欲しいところです。

案内する人が案内に困るような状態で、観光に来てくれた人に和歌山市の魅力を伝えることはできません。和歌山城の歴史、紀三井寺の由来など、私達が知ってお客さんを案内する体制を取りたいものです。自分のところで扱っている商品の長所や誕生までのストーリーを知らないで売ることはできないのと同じです。観光都市和歌山市を目指すのであれば考えたい提案です。

関西空港

関西空港に関してある経営者からの意見です。ビジネスで外国に行く機会が多いのですが、ヨーロッパに行く時は成田空港を利用しているようです。それは関西空港から適切な直行便がないことが理由です。アジアなら関西空港が便利なのですが、国内航空会社のヨーロッパ直行便の利便性は良くないようです。

関西空港を関西の核にするためには、国際便の充実、つまりヨーロッパやアメリカの主要都市への直行便を飛ばすこと。そして国内便が不便で機能していない点を改善すべきとの提言です。国内便で地方都市行きや東京行きでも利用し易い便は伊丹空港に偏っているため、関西空港の存在は何なのか分からなくなっています。国策でアジアのハブ空港を目指して開港させたのですから、それを目指さなければ中途半端です。

また成田空港経由でなければ、韓国のインチョン空港を経由してアメリカに行く人も多くなっています。価格や利便性からも関西空港は韓国の国際空港に劣っているのです。関西空港を活用しなければ関西の経済圏はひとつになれません。

またアジア各都市の代表的な国際空港の規模と利便性は、関西空港より遥かに上をいっています。関西空港が追いつくことは容易ではありません。アジアの国は国際空港のアジアにおけるハブ化を目指しているに対して、関西空港は国内の小さな争いの中に存在しているからです。広く世界を見た取り組みをしたいものです。