活動報告・レポート
2011年8月15日(月)
被災者支援
被災者支援

和歌山市に来ている被災者の方を支援しようと、NPO法人青少年国際福祉教育協会の役員が走っています。支援内容は以前にも紹介しましたが、出産を控えている奥さんとご主人さんです。東北から和歌山市に避難しているのですが知人がなく、奥さんは初めての出産で困っています。しかも奥さんは中国人なので言葉が分からずに不安を抱えながらの出産です。このことを知った団体から同NPO法人に支援依頼があり、出産に関わる消耗品などを支援することにしています。そしてご主人さんは和歌山市を気に入ってくれて、出産後は家族三人、和歌山市内で仕事を見つけ暮らすことを決意してくれています。

和歌山市内にいながら東北を支援する具体的な方策に取り組みたいと考えています。被災者の皆さんとは8月21日に励ます会をすることにしています。

地球環境問題

節電の夏になっています。このことから省エネに資するため従来の蛍光灯をLEDに取り替える動きが加速しています。道路照明は当然のこと、珍しいところでは作業船の照明の取替えなど、各分野で省エネの思想が広がっています。

船に関して言うと、接岸した船が点検や整備のための電源は、船の動力を利用しています。停泊しながらも船の動力を動かせているのです。そのため燃料を炊くことになり燃料の消費と地球環境問題の観点から問題があります。

世界の主要な港湾では、接岸している大型船に電気を引き込み電気式で船の点検ができるようになっています。電船と言われるものですが、主要な港湾では当たり前のことなのに、日本では電船のシステムは殆どありません。

ただこれからは、地球環境に今まで以上に取り組まないことには世界の市場から相手にされなくなります。世界の地球環境問題への対応として、その製品をお客さんのところに届けるまでに要する二酸化炭素の排出量を表示することが検討されていると聞きました。缶詰を例にすると分かり易いのですが、缶詰にはカロリーや使用している材料の表示があります。そこにこの缶詰が消費者の元に届くまでの二酸化炭素排出量○○gと表示されるというものです。生産から加工、そして流通までの全過程を、その缶詰の二酸化炭素排出量として表示がされるのです。そうすると船で移送する場合、電船なのかそうでないのかによっても、製品当たりの二酸化炭素排出量が違ってきます。

そのため船会社は、電船対応できる港湾を選択することになります。世界のハブ港になるためには、地球環境への対応も必要なのです。残念ながら日本はこの分野では大きく遅れています。世界の中の大手船会社が評価している世界の港湾20の中に、日本の港湾はひとつも入っていません。東アジアの港湾は入っていることから、東アジアのハブ港湾は完全に中国、台湾、韓国、シンガポールなどに取って代わられています。しかも、これからもその状態は続くことになります。

この問題意識の低さが日本の競争力を低下させています。しかも、気づいているのに対応を考えないことが最大の問題です。今のままで良いという姿勢、既得権益の壁が世界との距離を遠ざけているのです。私達国民はそのことを知らないで生活をしています。これらの情報が遮断されていることも指摘しておきます。

懇親会
和歌山マリーナシティの花火

夜は和歌山マリーナシティの花火が見ながらの懇親会に参加しました。和歌の浦に位置しているHさんの事務所にお邪魔して、花火を楽しみながら参加した皆さんと夏の夜を楽しみました。一方、お月様は満月で、紀三井寺と和歌の浦の湾を明るく穏やかに照らしていました。照明を消すと水面はうっすらと明るく浮かび上がりました。幻想的で、この神秘さが古人の心を捉えたような気がしました。

暑い夏に突入しています。そして建物内は節電のため室内温度が上がり、いつもより暑い夏を過ごしていますが、その分、満月に照らされながら、風に吹かれての涼は嬉しいものです。万葉の時代も、こうして海風に当たりながら夏の涼を楽しんだのでしょうか。

満月の紀三井寺と和歌の浦の湾

何気ないところで涼を楽しむ。日本人の季節に対する感性の高さも私達に受け継がれています。今年の夏は団扇、打ち水、風鈴、そして葦簀などが復活しています。昔の生活は省エネルギー型であったことが分かります。そして自然や音を感じ、そこから涼を感じたことも分かります。

満月や花火も夏の暑さを忘れさせてくれる優れた道具かも知れません。